アルコール依存症の脳も健康な状態に回復できる方法とは!
あなたの脳は健康ですか?
私たちアルコール依存症は脳の病気だと言われています。
それでは、脳を健康にすれば元気な脳に戻りアルコール依存症も改善するのではないでしょうか。
でも、脳って痛みを感じるわけではないので健康なんだか不健康なんだか判断がつきませんよね。
そこで、この記事ではアルコールで脳の機能が狂ってしまった人でも回復できる方法を考えてみました。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
アルコール依存症は脳の病気
ここでは、脳梗塞や脳外傷などのように直接脳そものに障害を与えるものではなく
アルコール依存症などの精神疾患の結果として脳の機能に与える影響について考えてみたいと思います。
精神的な病気って一見、心の病気のような気がしますが心と脳には深いかかわりがあることが解っています。
でも、私たちアルコール依存症は何か悲しいことがある時、つらいことがある時に感情のコントロールができなくてたくさんのお酒を飲んでいましたよね。
それは、アルコール依存症が脳の病気であることと何か関係しているのでしょうか。
脳と心の関係
でも、私たちは「脳が悲しい、脳がつらい」とは思いませんよね。
「悲しい」「つらい」と感じると胸が苦しくなったりギュっと締め付けられるような気がしませんか?
でも実際は、人間の喜びや悲しみ、怒りなどの感情は大脳辺縁系にある偏桃体が役割を担っています。
つまり、私たちが「悲しい」「つらい」などの感情を抱く時は自分の意思とは関係なく脳の神経系が変化しているから。
また、記憶や学習の役割は海馬、行動の自発性や計画性に関係するのは前頭連合野だとされています。
このようなことから、人間の「脳」は性格や人格に大きく影響を与えるということになりそうです。
アルコール依存症の神経伝達物質
アルコール依存症の脳に関与している神経伝達物質にドーパミンがあります。
もちろん、アルコール依存症だけではなくすべての人にかかわるドーパミンです。
ドーパミンについては下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
アルコール依存症によって狂ってしまった脳内麻薬「ドーパミン」ってどんなホルモン?
また、脳の興奮にかかわる神経伝達物質に「グルタミン酸」があります。
そして、それとは相反する脳の抑制にかかわる神経伝達物質が「GABA(ギャバ)」です。
お酒を飲むとグルタミン酸の作用が弱くなり、反対にGABAの作用が強くなって酔いを感じます。
通常、この2つの神経伝達物質は上手くバランスを保っているはずなのですが!
アルコール依存症の場合は長期間に大量のお酒を飲んでしまうので脳内が常に酔っている状態。
そうなることで、バランスが崩れグルタミン酸がGABAより多くなってしまいます。
その結果、バランスを元に戻そうと飲酒欲求が強く湧いてくるのです。
これもアルコール依存症脳のメカニズム、脳って本当に不思議!
ってことは、脳がいけないのよね、私が悪いわけではないんだわ(笑)
アルコール依存症はADHD?
ADHDとは「注意欠陥多動性障害」とも言われ、脳の発達に偏りがある発達障害のひとつです。
最近では、芸能人でもたくさんADHDの方がいると言われていますよね。
例えば、有名なところでは黒柳徹子さん、さかなクン、徳井義実さん。
とにかく、才能あふれる方が多いので驚きですよね。
ADHDの特徴
ADHDは発達障害と言われていますが、何が発達障害なのでしょう。
その症状を見ていきます。
「不注意」
・忘れ物、なくしものが多い
・時間管理が苦手で遅刻が多い
・片付けが苦手
・外からの刺激で気が散りやすい など
このような症状があるため、仕事をしてもミスが多い、だらしないといったイメージを持たれてしまうようです。
「多動性」
・じっとしているのが苦手
・いつも焦って行動する
・順番を待てない
・目的のない動きをする など
また、しゃべりすぎる、貧乏ゆすりなど落ち着きのない行動が目立つようです。
「衝動性」
・その場の空気を読めず思ったことを口にする
・人の話に割り込む
・質問が終わる前に答える
・衝動買いをする など
そして、何でもないことで動揺したりカッとしやすい、感情や言動が抑えられず暴走してしまうことも。
でも、このような症状は誰にでもあり得ることですよね。
もちろん、この中の「不注意」だけが目立つ人、「多動性」「衝動性」だけが目立つ人と種類や症状は人によって違いがあります。
では、普通の人とADHDの人のボーダーラインはどこなのでしょう。
生活に支障がある
誰でも思い当たる節があるようなADHDの症状、ボーダーラインを引くのは難しそう。
私なんかも思い当たることがありますが、まずまず普通に生活できて他所様に迷惑は...かけてるわ(笑)
でもとりあえず、生活に何の支障もないので治療も薬の必要もないようです。
ですが、上記のような症状がいくつかあり尚且つ
・社会生活や対人関係などで困難が多い
・学習や仕事などの業務遂行が困難
・家庭生活などのつまづき
などで生きづらさを感じている方は精神科での治療をおすすめします。
精神科で正しい治療を受け、正しくお薬を飲めば生きづらさが和らぐのではないでしょうか。
衝動性が強いアルコール依存症
そして、生活すること、生きていることさえつまずいてしまうアル中さん。
十分、ADHDの素質があるのかな...
アルコール依存症のADHDについては下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
アルコール依存症は、「衝動性」「不注意」の症状があると見る医者がいます。
下記の本には、統合失調症やADHDのことが詳しく解説されているので興味のある方は読んでみてくださいね!
「精神病」の正体 価格:1540円(税込、送料別)
「精神病」の正体 の著者、医学博士の大塚明彦医師によると依存症者はADHDの範疇(はんちゅう)にあるようです。
上記にあるように、健常な人よりグルタミン酸が多くなっているアル中さんの脳。
そのため、衝動的にお酒を飲んでしまう?
記憶力も悪くなり、すぐ忘れてしまうので同じことを繰り返すのだとか。
そう言えば、身に覚えがあるな~。
衝動的?
う~ん、計画的だったような気がするけどな(笑)
記憶力も悪くなり?すぐ忘れてしまう?
それって今も同じだし、判断が難しいですよね。
大塚明彦医師によると
アルコール依存症はグルタミン酸受容体を制御し衝動を抑える薬が有効だということです。
そのお薬はトピラマートで、これだけでは症状が良くならない場合は
ストラテラ、コンサータを追加投与すると
アルコール依存症でも「節酒」が可能で飲酒のコントロールが可能だそうですよ~。
でも、やっぱり「節酒」じゃなくて「断酒」が一番の薬ですよね!!
(※お薬は自己判断で投薬せず必ず医師に相談しましょう)
脳を健康に戻せば回復できる?
ここまで、アルコールによる脳への影響や脳の障害について見てきました。
今回は触れませんでしたが、アルコールを長期間にたくさん摂取すると脳が萎縮してしまうということもあります。
脳の萎縮については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
アルコール依存症だと脳萎縮するって本当?脳への影響について私の場合
脳の機能を健康に戻すためにできることは断酒しかないのでしょうか。
やっぱり運動!
アルコール依存症で断酒を継続している人に多く見られる特徴が運動習慣です。
断酒を継続しているから運動ができるのか、運動しているから断酒が継続できるのか定かではありませんが
これはもう、立派な相乗効果ではありませんか!
運動と言っても、きつい運動じゃなくても大丈夫。
毎日、少しずつウオーキングしたりランニングしたり、ラジオ体操だっていいのです。
Twitterに投稿している断酒仲間さんはほとんどの人が何かしらの運動習慣があるようですよ!
運動で脳が大きくなる
アルコール依存症さんは、長期間の飲酒によって脳に何かしらのダメージがあります。
ダメージとは具体的に言うと、感情や記憶などを司る脳の機能に負担を与えてしまっている
つまり、脳が小さく萎縮しているかもしれないのです。
ところが、定期的な運動で萎縮してしまった脳が大きくなることが解っています。
また、アルコール依存症さんは不安感が強く、常に何かしらのストレスを抱えていますよね。
ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されます。
俗に言う、ストレスホルモンですね。
そのストレスホルモンが運動を定期的におこなうことで軽減されストレス耐性が高まる!
そしてもちろん、運動することで食事も美味しくなるし睡眠の質も上がります。
具体的な運動や運動効果については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
また、アルコール依存症でない人でも、心配性な人、不安が多い人などストレスが多いと感じる人は試してみてくださいね!
私が断酒継続できているのは朝のウォーキング効果だとかたく信じています。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。