お酒を飲むと歯茎が痛い!アルコール依存症の歯周病
皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
いよいよ3月になりあちらこちらで桜の情報も聞こえてきています。
ですが、今年もお花見での宴会はできそうもありませんね。
まぁ、アルコール依存症さんにとっては関係のない話ですけど。
ところで皆さん、いきなりですが
あなたの歯は健康ですか?
私はアルコールでボロボロになり義歯(入れ歯)を入れています。
本当に恥ずかしい限りで、歯周病になってしまっていたのです。
今日は、意外と知られないアルコール依存症と歯周病の関係について考えてみました。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
歯周病とは
言い訳になりますが、私の子どもの頃はあまりうるさく「歯磨きをしなさい」と言われませんでした。(我が家だけかもしれませんが)
そして、歯もそれほど重要な働きをするようには伝えられてなかったような気がします。
ところが近年、歯の健康について誰もが関心を寄せることになってきたようです。
歯は歯だけの問題にとどまらず、歯周病という恐ろしい全身の病気の引き金になることを知られてきたからでしょう。
味噌っ歯
味噌っ歯(みそっぱ)って何だか知っていますか?
子どもの乳歯で特に前歯が虫歯だらけになり真っ黒になることを言います。
昔の子どもはみんな味噌っ歯でした。
最近はあまり見かけないのでしっかりと歯磨きしているお子さんが多いのでしょう。
私の歯の歴史は味噌っ歯から始まり、元々があまり良い歯質ではなかったのだと思います。
根っからの歯磨き嫌いではなく、歯を磨くと言うことがそんなに重要だとは知りませんでした。
そこなんです!
歯磨きはしていたのにきちんと磨けてなかった。
その結果、大人になっても虫歯が何本もありました。
そして私の若い頃は「歯周病」なんて聞いたこともなかったのです。
その代わり、「あなたは歯を磨くと歯茎から血が出ませんか?」というコマーシャルがあり
その時に知ったのが「歯槽膿漏」という歯の病気でした。
歯槽膿漏と歯周病は同じ?
さすがにまだ19歳や20歳の頃に歯茎から血が出ることはありませんでしたが、お酒が進むと同時に歯茎が腫れることがありました。
まだ完全にアルコール依存症ではなかった私は歯医者に行き治療をしましたがその頃は歯槽膿漏だと言われた気がします。
つまり、歯周病に侵されていたのです。
そうです、歯槽膿漏は歯周病のこと、同じ病気。
歯周病は口の中の菌が歯と歯茎の間に入り込んで炎症を起こさせる感染症だと言われています。
また、歯周病は歯の病気ではなく歯の骨の病気であり歯を失ってしまうこともあるのです。
そして、歯周病は全身の疾患に関連する怖い病気だとも言われているのです。
アルコール依存症と歯周病
本当に無知でした。
歯なんて適当に磨いていればいいんだと。
歯周病があらゆる病気の根源になるなんて思ってもみなかったのです。
歯周病とは実に恐ろしい病でした。
生活習慣の乱れから
お酒ばかり飲んでいて歯磨きをしなかったこともあったでしょう。
そして、お酒をダラダラと飲み続けていることから歯の酸性度が高まってしまったのです。
特にビールやワインは酸性度が高く歯を溶かしてしまう原因にも。
アルコール依存症者は健康な人に比べて虫歯になる確率が3倍も高いそうです。
健康な人の虫歯平均は2本だそうで、アル中さんは6本はあるということですね。
残存している歯の数も少なく、私の場合はというと...13本(-_-;)
また、常に飲みすぎていることから気持ちが悪くなり吐き癖がついている人もいますよね。
吐くということは胃酸も吐くということで酸性度が高くなり、やはり歯を溶かしてしまうのです。
身体機能の低下
アルコール依存症になり、栄養も摂らずにお酒ばかり飲んでいることから当然、身機能も低下してしまいます。
身体機能が低下すれば、抵抗力も免疫力も落ちてきますよね。
特に私なんかはお酒を飲むとオシッコガ異常に出るので常に脱水状態でした。
そうすると、唾液の出る量も減ってしまい口の中が渇きます。
それがまた歯には良くないのだとか。
唾液の量が多いと口の中をきれいにしてくれるので歯も清潔に保てるのです。
お酒を水分だという人がいますが、お酒を飲むと脱水してしまうのでお口の中の健康にも良くありませんね。
お酒を飲むと歯茎が痛い
歯茎が痛い、これ絶対もうアウトですよね。
本当に恥ずかしいことですが、アル中時代は歯茎が痛く腫れていることが何回もありました。
アル中さんじゃなくてもお酒を飲むと歯茎が痛くなる人もいるようです。
なぜなのでしょう。
血流が良くなる
少量でもお酒を飲むと全身の血流が良くなります。
すると歯茎の血行も良くなるので歯肉炎(歯周病の初期段階)や歯周病を引き起こしていると神経が刺激され強い痛みを感じます。
私も歯や歯茎が痛くて仕方がない時がありましたが、お酒を飲むと反対に鎮静効果があるのか痛みが治まったような気がしました。
そしてお酒が抜けるとまた痛み出すのです。
そしたらまた飲む、ここでも悪循環を繰り返していたのですね。
断酒して歯医者に行く
歯茎は痛かったけど歯茎が原因で断酒しようと思ったことはありません。
ここでもまだ、歯の重要性が解っていませんでした。
歯医者に行くと、前歯なのに残す方法はないと言われました。(歯周病であること)
そこまで酷い状態になっていたのに飲酒を繰り返していたのです。
最初はインプラントを1本入れることにしましたが、その金額の高さに目が飛び出てしまいました👀
その頃はまだ経済的余裕が若干残っていたので、その後も歯の治療に専念することができて義歯も作りました。
私の口の中には、ちょっとした高級車1台分の金額が収まっているのです。
歯周病と糖尿病の関係
私が歯医者に行き、自分が歯周病だと知ることになったのは、もうだいぶ症状が悪化してからだと思います。
アルコール依存症で生きているのがホトホト嫌なのに歯医者なんて行けるはずがありません。
そんなある時期、私は糖尿病も併発していたようです。
歯周病と様々な病
歯周病は、歯垢(プラーク)の細菌が原因で引き起こす病気です。
歯周病になると口の中は常に炎症が続いている状態に。
この炎症によって、毒性物質が歯肉の血管から全身の血管に入り込み様々な病気を誘発してしまうのです。
歯周病から誘発される病
・誤嚥性肺炎:歯周病の原因菌が気道に入り込んで肺炎になる
・脳梗塞、心筋梗塞:歯周病により動脈硬化が悪化してしまう
・糖尿病、肥満:歯周病で炎症した血液が流れると血糖値を下げるインスリンの効き目を悪くする
・早産、低体重出産:歯周病の細菌が女性ホルモンを餌にしている
この他にも、骨粗しょう症や細菌性心内膜炎なども挙げられています。
歯周病になると、誰がどんな病気を併発してもおかしくない状態ですね。
糖尿病が先か歯周病が先か
私は見事に同時期に歯周病と糖尿病に侵されてしまったのですが
歯周病と糖尿病の密接な関係を知ったのはしばらく経ってからです。
いったい、どちらが先に私の身体に侵入してきたのでしょう。
どちらが先だったかは、ニワトリが先か卵が先かというくらい難しそうです。
では、仮定で考えてみました。
歯周病が先の場合
歯周病になる→炎症物質が出る→炎症物質でインスリンの働きが悪くなる→インスリンの働きが悪くなると血糖値が高くなる→血糖値が高い状態が続くと糖尿病になる
糖尿病が先の場合
糖尿病になる→血糖値が高くなる→血糖値が高くなると唾液の分泌量が減る→唾液分泌量が減ると口が渇く→口が渇くと白血球の機能が低下する→白血球の機能が低下すると歯周病になる
こうして、歯周病と糖尿病は相互に影響しあっている関係。
どちらかが悪くなるともう一方も悪くなるのです。
その代わり、どちらかが改善するともう一方も良くなります。
私もお陰様で歯科検診、糖尿病検診とも良好な結果が出ているので今のところはどちらも安定しています。
こうしたことから歯周病があらゆる病気を誘発するのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
簡単に言ってしまうと、歯周病の菌が全身に流れる血液に入り込んで悪さをするということ。
どこが病気になっても不思議ではありませんね。
アルコール依存症から併発する病気は本当にたくさんあります。
たかが歯、されど歯は非常に大切な存在です。
お酒をやめても食べる楽しみがあれば生きる希望も湧いてくるはず。
それにはまず、歯の治療をしましょう!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。