アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

アルコール依存症、アメリカと日本では捉え方が違う?

2020/07/04
 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

こんにちは!

アルコール依存症のバービーです。

最近、コロナの影響なのか外国の方を見かけることがめっきりと少なくなったと思いませんか?

私は、小さいころ外人ってみんなアメリカ人だと思っていました(笑)

というか、アメリカ人という言葉しか知らなかったのでしょうね。

ところで、みなさんはアメリカでのアルコール依存症の捉え方ってどんな感じだか知っていますか?

何だかアメリカってオープンな国のイメージがあるので、アル中さんも明るいのでしょうね!

そこで、今日はアメリカと日本のアルコール依存症の捉え方の違いについて解説してみました。

ぜひ、ご覧くださいね♪

アルコール依存症は恥ずかしい病気?

日本では、最近でこそアルコール依存症が病気であると少しずつ認識されるようになりましたが

それでもまだまだ「恥ずかしい病気」だと思う人も少なくありませんよね。

どうして、そう思ってしまうのでしょう。

人格の問題だと思われている

一般的にアルコール依存症者がお酒をやめられないのは、「意思が弱いから」「だらしがないから」だと思われてしまいます。

そう、人格の問題だと思われ、病気なんだと認められることが難しいですよね。

現在、日本では約109万人のアルコール依存症患者がいると推定されています。

しかし、専門の精神科医で治療を受けているアルコール依存症患者はわずか4万9000人程だと言われているのです。

実際には、自分や家族がアルコール依存症だと明らかに分かっていても治療につながっていない人がほとんどだと言えます。

根強いネガティブなイメージ

たとえば、芸能人がアルコール依存症の問題が発覚すると、もう芸能界追放です。

それは、一般人でもアルコール依存症であることが分ると何かしらの処置がとられることがあるでしょう。

でも、何か問題を起こさなくてもアルコール依存症だということで白い目で見られてしまいます。

このようなことからアルコール依存症はネガティブなイメージがつきまとうものです。

このように、自分がアルコール依存症だと知られたくないという心理が働くのは仕方のないことなのでしょう。

アメリカでの対応

では、何でも自由で開放的な国、アメリカでのアルコール依存症の対応はどうなのでしょう。
やっぱり自由で奔放な国アメリカだから、さぞアルコール依存症に対しても大らかな対応のような気がしますよね。

自由な国、アメリカでも恥ずかしい病気だった

元々、アメリカは移民が多くキリスト教徒がほとんどでした。
そのため、キリスト教信仰以外の「お酒」「タバコ」「セックス」などから快楽を得ることが禁じられていたようです。
行為を禁じていたのではなく、快楽を得ることを禁じていた?

「セックス」もただ子孫繁栄の手段としてしかしちゃぁいけない?

キリスト教信仰で何か快楽が得られたのでしょうかね。

う~ん、謎です(笑)

そのような宗教的な意味合いでアルコール依存症になる人は「自制心のない人」とみなされたのだとか。

そのため、アルコール依存症者は日本と同様「恥ずかしい」ことで病気と認識されず、個人の人格の問題とされていたのです。

価値観を変えたAAの誕生

アルコール依存症ですでにAAに通われている方はご存知だと思います。

アメリカのオハイオ州アクロンで出会ったアルコール依存症者のビルとボブで始められたというAA(アルコホーリクスアノミマス)。

AAの活動とは

AAは、週に1回アルコール依存症である当事者が集まりミーティングをします。

ミーティングでは、自分のお酒の問題や悩み、回復に向けての話などを体験談を含めて分かち合いをします。

アルコールを必要としない生き方を手にし、それを継続するための自由参加の自助グループです。

このAAの取り組みによってアメリカではアルコール依存症であることをオープンにするきっかけができたようです。

日本では、現在までに北海道から沖縄の約244グループが活動しています。

現在のアメリカではポジティブな依存症

アメリカで誕生したAAからさらに一石を投じる出来事がありました。

それが、第38代アメリカ大統領夫人のベティ・フォードさんのアルコール依存症問題です。

ベティさんは、ご自身のアルコールと鎮痛剤の依存症に苦しんで1978年に入院治療を受けました。

そして、それをきっかけにその事実を公表して、1982年にはアルコールと薬物依存の治療機関であるベティ・フォード・センターをカルフォルニア州のランチョ・ミラージュに設立したのです。

そればかりか、ベティさんは「依存症は恥ずかしいことではない、治療ができる病気なんだ」と発進し続けたそうです。

その甲斐あってか、依存症に対するネガティブなイメージは払拭され今では誰でもが「依存症だから治療を受けます」とポジティブに言えるようになったのだとか。

アルコール依存や薬物依存に苦しむセレブ達も「”Go to Betty Ford”」と堂々と依存症治療施設に行くことができるようです。

アメリカの治療はスピリチュアリティの回復

日本で言うところのスピリチュアルとは何だか霊的?な神がかっているような?宗教?のような...そんなイメージを持たれている人も少なくないようです。

ところが、海外では「普遍の心理」「ポジティブで身近なもの」という捉え方。

そして、使われ方にも違いがあり、アメリカではスピリアリティを使う場面として脳神経科学や心理学など、医療での治療やスポーツの一環があります。

アルコール依存症はスピリチュアルな病気

日本でもアメリカでもアルコール依存症の原因や症状は同じです。

アルコールの問題が深刻化してくると、家族関係や人間関係、精神的健康、身体的健康が失われどんどん社会的な関係もなくなってしまいます。

つまり、全ての関係が失われてしまうのです。

そのため、アルコール依存症はスピリアリチュアルな病気と捉えることができます。

ただ、物理的に治療するのではなく、失われた人生をやり直す治療をしていかなければなりません。

ベティ・フォード・センターの特徴

日本のアルコール依存症治療では、ベティ・フォード・センターのような専門機関はないのではないでしょうか。

もちろん、昔に比べるとアルコールや薬物専門の医療機関が増えてきているように思えます。

ベティ・フォード・センターでは、看護や医学、栄養学、スピリチュアル、精神的、身体的、などを家族も含めて専門家がケアを行ってくれるようです。

たとえば、医療で精神や身体的なケアをするのはもちろんですが、多くの場合体力も失われています。

心身の健康を取り戻す目的のトレーニングルームやプールなども併設されていてスピリチュアルな体力を取り戻せるのです。

飲酒していた頃の時間を使うには運動もいいですよね。

でも、運動の後には何かスカッとしたものが飲みたくなりませんか?

私の周りのアル中さんたちは断酒してからもビールが恋しいのか炭酸水を飲む人がたくさんいました。

健康な精神と身体を取り戻すためのお助け炭酸水をオススメしたいと思います。

【BOX  強炭酸水 500ml×24本】

 

これで喉を潤せば少しは飲酒欲求もおさまるのではないでしょうか!

そして、とても魅力的なプログラムに子どもに対する治療があること。

みなさんの中にも、子どもにつらい思いをさせてしまい苦しんでおられる方もいるのではないでしょうか。

私もその1人です。

ベティ・フォード・センターでの子どもに対する治療は、親が依存症でも依存症に巻き込まれることなく生きていけるようにすること。

子どもに、依存症の影響から逃れるためのライフスキルを身に着けさせるというものです。

そうすることで、子ども自身の希望を見出していけるようにするプログラムのようです。

日本では、自助会などで家族のケアもできますが中々子どもに対するフォローってないですよね。

悲惨な事件に巻き込まれることが多い子どもたちに、こんな心の治療が日本でもできたらいいのにな、なんて無責任に思ってしまいました。

まとめ

何だかとりとめのないお話になってしまいましたが、アメリカでのアルコールや薬物依存症の治療は日本とは若干違うことが分りましたね。

もちろん、すべてではないでしょうけど、やっぱりアメリカはアルコール依存症の治療にも夢があります。

依存症者本人だけではなく、家族も含めて治療する必要は切に感じるものがありますよね。

とにかく、アルコール依存症だとお思いの方には治療をおすすめします。

アルコール依存症は決して恥ずかしい病気ではありません。

それは、日本もアメリカも全世界で共通して言えることです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたの心と身体の健康を心からお祈りします。

 
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この記事を書いている人 - WRITER -
ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

Comment

  1. 池間 美津枝 より:

    私は、夫がアルコール依存症です。20年以上夫の飲酒に苦しめられてきました。今は病院の治療受けながら、週2回少量のお酒を飲んでいます。お酒を飲むと暴言と物を壊したり、壁を叩いたりします。私の住んでいる所にも、専門のアルコール依存症施設があればなと切に思っていました。あなたの記事を読んでアメリカでは、専門施設がしっかりあることを知りとても感銘を受けたのでメール致しました。

    • バービー@元アル中 より:

      池間美津江様、こんにちは!
      ブログをお読みいただきありがとうございました。
      ずいぶん前にコメントいただいたのにお返事が遅くなりごめんなさい。
      お恥ずかしい話ですが、このwordpressの機能をまだ使いこなせていないのです(-_-;)
      池間さんのお話によると、ご主人がアルコール依存症だということですね。
      男性がアル症だと暴力等が怖いですよね。
      ブログにもあるように、アルコールや薬物などの回復施設は日本よりアメリカのほうが進んでいるしたくさんあると思います。
      とは言え、アメリカは広すぎますよね。
      都会なら見つけやすいかとも思いますが、田舎はやはり難しいのかと。
      専門施設がないとしてもAAなどの自助グループがあるはずです。
      ご主人本人が行かなくても奥さまが行けるアラノンという家族のためのグループがあるので探してぜひ、参加してみて下さい。
      専門施設など詳しい情報が分かると思います。
      また何かあったらコメントくださいね、今度はちゃんと見つけるようにします。
      とにかく諦めないこと、これが1番大事です。
      本当にごめんなさい、ありがとうございました!

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