アルコール依存症によって狂ってしまった脳内麻薬「ドーパミン」ってどんなホルモン?
あなたは今、幸せですか?
幸せを求めてお酒に溺れていませんか?
幸せを手に入れる方法はお酒だけだと思っていませんか?
皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
今、私も幸せを捜索中です。
幸せってどこに売っているのでしょう、どうやったら見つかるのでしょう。
ちょっとだけヒントを言うと、それは自分の頭の中。
頭の脳から分泌されるという「ドーパミン」が私たちを幸せな気分に導いてくれるようですよ!
今日は、この「ドーパミン」について深~く掘り下げてみました。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
ドーパミンって何?
ドーパミンとは脳の側坐核というところから分泌されるホルモンのことです。
んじゃぁ、ホルモンって何?
そりゃぁ、焼いても煮ても美味しいお肉の内臓のこと?
ではなくて、どうやら体の様々な働きを調整する化学物質なんですって!
ホルモンの種類
ホルモンにはたくさんの種類があります。
例えば、レバーやミノ、ハツやタン...しつこい(-_-;)
ホルモンは私たちが健康に生きて行くための潤滑油のような働きをしてくれます。
ホルモンの種類は大まかに分けると下記のようになります。
・ペプチドホルモン
成長ホルモン、インスリン、グルカゴン など
・ステロイドホルモン
副腎皮質ホルモン、エストロゲン、テストステロン、コルチゾール など
・アミノホルモン
アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、甲状腺ホルモン など
やっと出てきました、「ドーパミン」。
ドーパミンは私たちの体にどんな働きをもたらしてくれるのでしょう。
ドーパミンの働き
ドーパミンがどんな働きをするのか知る前に脳の仕組みを少し見てみましょう。
ドーパミンは脳と脊髄(せきずい)からなっている中枢神経系に存在する神経伝達物質です。
では、中枢神経とはどんな神経なのでしょう。
中枢神経とは神経系の中でたくさんの神経細胞が集まってまとまっている領域だとか。
そこに存在するアドレナリンやノルアドレナリンの前駆体なのがドーパミンです。
その働きは運動やホルモンの調節、快楽や感情、意欲や学習、睡眠などにかかわるとされています。
ここまでのドーパミンを見ると私たちの体にとって、非常に有効的な働きをしてくれる良い神経伝達物質のひとつであることが解りましたね。
そして、ドーパミンが適度に分泌されることで私たちは物事への意欲を維持することができるのです。
ところが、この「適度」のコントロールが難しく、私たちの場合はアルコール依存症へと進んでしまったのですね。
ドーパミンは脳内麻薬
脳内伝達物質であるドーパミンは別名「脳内麻薬」と言われているようです。
麻薬と言うと、想像がつきますよね。
快楽の絶頂!
が得られるのではないでしょうか。
では、なぜドーパミンは脳内麻薬と称されるのでしょう。
ドーパミンが分泌されるとき
ドーパミンはどんなときでも分泌されるわけではありません。
何か目的を達成したときに報酬(快楽)として分泌されるのです。
それはどんなときなのでしょう。
・美味しいものを食べているとき
・楽しいことをしているとき
・誰かに褒められたとき
・恋をしてときめいているとき
・何か新しい行動を始めようとしているとき
・セックスしているとき
・好奇心が湧いて意欲やヤル気が出たとき など
何だかたくさんの報酬がありますよね。
ところが、人間の脳の仕組みって大昔からあまり変化していないため、これらの報酬や快楽に上手く適応できないのです。
脳の仕組みがあまり変わっていないにもかかわらず、上記のような刺激や報酬をたくさん受けドーパミンが大量に分泌されてしまうと
ドーパミンの受け皿的役割をするレセプターが破壊されてしまいます。
ドーパミンを分泌させて報酬を得るためにはレセプターとの結合が必須になります。
ところが、人間がたくさんの報酬を得ようと過剰にドーパミンが分泌されるとレセプターの数も減ってしまうのです。
つまり、私たちのような依存症は特にドーパミンとレセプターが結合しなくなっているということ?
依存症の脳はドーパミンが分泌され過ぎてしまいレセプターが破壊され、結果的にドーパミンの数が減ってしまうのでしょう。
そうなると、報酬や快楽を得ることができなくなります。
それに我慢できない依存症者はさらにドーパミンを求めてアルコール依存症ならアルコールを、薬物依存症なら薬物に再度手をつけてしまうのです。
これが、負の連鎖である悪循環のはじまり。
いくら依存行為でドーパミンをゲットしても短期的にしか与えられません。
一瞬の快楽は得られますが持続はしませんよね。
すると、何が起きるかと言うと離脱症状です。
離脱症状が起きると苦しいのでまた快楽を求めてドーパミンを分泌させようと依存物質に手が出てしまうのです。
依存物質を手にすることで一瞬はドーパミンが分泌され快楽を感じることはできますが
ドーパミンの分泌は少なくなってしまっているためヤル気や意欲が減退してしまい、また依存物質に手を出し、ドーパミンを求める。
これが、ドーパミンが脳内麻薬と言われる由縁ではないでしょうか。
ドーパミンを適度に分泌
Gino CrescoliによるPixabayからの画像
私たち依存症は刺激的な快楽を得るために、ドーパミンを過剰に分泌させてしまったようです。
そのため、ドーパミンの受け皿でもあるレセプターも破壊されドーパミンの分泌も減ってしまいました。
レセプターの回復
ドーパミンを分泌させ快楽をゲットするにはドーパミンの受け皿であるレセプターを回復させなくてはなりません。
何でレセプターが破壊されたり減ってしまったのか思い出してみましょう。
それは、過剰にドーパミンを分泌させてまったから。
ならば、過剰に分泌させない、適度に分泌させることでレセプターも回復するのではないでしょうか。
つまり、大昔の人間の脳に戻すこと?
そこまで極端ではなくても、過剰なドーパミン分泌を抑えるような行動をすれば良いのです。
そうすることで、苦しい離脱症状も緩和して人間本来のホルモンが分泌されるようです。
そんなこと口で言うのは簡単ですよね。
私たちアルコール依存症者も頭では分かっているのです。
それを実行に移すことで依存症も回復できるのですが...。
行動療法(置き換え療法)
あなたがアルコールを欲するときはどんなときですか?
何か不安や虚しさを感じたときなど、すごく飲酒欲求が湧いてきますよね。
または、テレビでビールのコマーシャルや身近な人の飲酒。
HALTを感じたとき
H:ハングリー(空腹)
A:アングリー(イライラ)
L:ロンリー(寂しさ)
T:タイアード(疲れ)
こんなとき、「あ~お酒を飲みたいな~」と脳が快楽を求めます。
すると飲酒欲求はますます強くなり、我慢も限界に。
そこでついにはお酒に手が行ってしまうのです。
それなら、ひとりで過ごし誰ともかかわらなければ飲酒欲求も起こらないのでは?
とも思いますが、そう言うわけにもいきません。
私たちが飲酒欲求と闘わなくてはならないシーンはたくさんあり容易に想像できるはずです。
それに対して迅速に対応できるように準備しておけば良いのです。
それを行動療法(置き換え療法)と言います。
もう既に、しっかりと行っている人もいるようですが
例えば、ビールのコマーシャルで飲酒欲求が起こるかもしれないので炭酸飲料を準備しておく。
安くて強めの炭酸がお好きな方はこちらがおすすめですよ!
何と、1本あたり56.4円(税別)
伊賀の天然水 強炭酸 価格:2,830円(税込、送料無料)
ふと、寂しさを感じて飲酒欲求があるかもしれないので楽しいDVDを準備しておく。
アルコール依存症の方は虚しさや不安を解消するためにお酒を使ってしまうことが多いので
それと似たような報酬が得られる運動や瞑想をすることがベストです。
また、セロトニンが分泌されるような習慣を身に着けることもおすすめです。
セロトニンについては下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
ここまで、アルコール依存症の方の脳内で分泌されるドーパミンについて解説してきました。
アルコール依存症によって狂ってしまった脳内麻薬「ドーパミン」を
適度に分泌させることで何事に対しても意欲が湧いて、その結果幸せにつながることも可能です。
幸せとはあなたの気持ち次第で手に入れることができるのではないでしょうか。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。