アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

アル中はアル中に育てられた?私の父もアルコール依存症でした

 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

私がお酒を飲まなくなってどのくらい経つのでしょう。

正確には覚えてないんですよね^_^;

なんとな~く12年ぐらいかな~っていう感じです。

でも、何年断酒していても一口飲んでしまえば終了!

アウトです。

これを何回、試したことか。

ちょっとだけ、ちょっとだけを繰り返し繰り返しやってもすぐに元の木阿弥です。

そんな自分が恨めしい!

誰が私をアル中なんかにしたんじゃい!

そうそう、私の実の父親もアル中なんだった。

ということで今日は、アル中はアル中に育てられた?を解説してみました。

ぜひ、ご覧くださいね♪

アル中はアル中に育てられた?

私はアル中、私の実父もアル中でした。

しかし、アル中の父とは2~3歳までしか一緒には暮らしていなかったようです。

だから、育てられたかというと微妙。

記憶はない

私の実父はアル中でしたが両親は離婚しているのでアル中の父親と暮らしたのは私が2~3歳ぐらいまで。

だから私は実の父親のことをほとんど覚えてません。

本当はアル中だった姿も記憶にはないのです。

ただ、これが事実なのか想像なのか夢なのか区別がつかないのですが

実父が暴力を振るって母がタンスに押し倒されたシーンが私の頭に消えない記憶として残っています。

母は父のお酒による暴力がひどいため、しょっちゅう実家に帰っていたと言っています。

それだけで私はアル中となってしまったのでしょうか、私のアルコール依存症は遺伝だけが原因なのでしょうか。

その後母は再婚し、私には新しい父親ができるのですが

義父も母もお酒は機会飲酒しかしない人で、とくにお酒にまつわる話は聞いていません。

しかし、新しい父親はお酒は飲まないけどパチンコが大好きで、あまり建設的な話のできない人だったような気がします。

私がアル中になった原因は家庭環境と関係あるのでしょうか。

アルコール依存症は反社会的行動?

もし、本当に私の実父がアルコール依存症だったとしたら私がアルコール依存症になったのも遺伝かもしれません。

でも、それだけでアルコール依存症になるのだとしたら、アルコール依存症の父親や母親を持った人はみんなアルコール依存症になってしまいますよね。

アルコール依存症の原因には環境もあるようですが、それが複雑。

ちょっと話が変わりますが

最近、私はやたらと脳に関心があるのですが

実はうちの亡くなった旦那がサイコパス...かもしれない!

なんて、思ったからなんです(笑)

そこで、サイコパスのことを調べてみようと中野信子先生の「サイコパス」を読んでみたのですが、実に興味深い内容が書かれていました。

たとえばサイコパスの脳には次のような特徴があるのです。

「熱い共感」を持たない脳

これはどういうことかと言うと、たとえば

ある村に殺人鬼がやってきたとします。すると、村のみんなは隠れますよね。殺人鬼に気づかれないように息を潜めながら静かにしていなくてはなりません。

それなのに、その状況で誰かの赤ちゃんが泣き始めてしまってのです。これでは殺人鬼に気づかれ、村の住民は皆殺しにあうかもしれません。

こんな時、あなたならどうしますか?

ほとんどの人がどうにかして赤ちゃんの声が漏れないように工夫をするはずです。

ところが、サイコパスは何のためらいもなく「赤ちゃんを殺す」と答えるようです。

参考:サイコパス 中野信子 (文芸新書 P71 )

このように、「道徳のジレンマ」でサイコパスの実験を行うことがあると書かかれています。

うちの旦那もここまで極端ではないけど、合理性重視の人でしたね。

そして、熱い共感がない人でもありました。(やっぱりな~、だから私はアル中になったんだな)

サイコパスについてもっと知りたい方はぜひ、おすすめします。

読んでみてくださいね!

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アルコール依存症の脳を語るのにアルコール依存症とサイコパスではあまりにも飛躍しすぎでは?

と思われる方もいるでしょう。

では、もしアルコール依存症が反社会的行動だと位置づけるとするとどうでしょう。

アルコール依存症の全ての方がそうであるとは言い切れませんが、中には飲酒運転や暴力沙汰を起こす人もいます。

そのような意味で、ここではアルコール依存症も反社会的行動を起こす要因があるとしてサイコパスの脳と比較してみたいと思います。

アルコール依存症とサイコパスの共通点

ですが、ここでサイコパスについて書いていると何万文字にもなってしまいそうなので適当に割愛させていただきますが

サイコパスとアルコール依存症の脳には共通点があります。

アルコール依存症と脳の関係については下の記事に書いてあるので参考にしてくださいね▼

アルコール依存症の脳も健康な状態に回復できる方法とは!

それが、どちらもADHDを併発しているかもしれないということです。

ADHDとは、発達障害の1つで注意欠陥、多動性障害などの症状があります。

ADHDについては下の記事に書いてあるので参考にしてくださいね▼

ADHD(発達障害)だとアルコール依存症になりやすい?

サイコパスの特徴にこの衝動的で計画性のないことが挙げられます。

つまり、サイコパスとADHDの相関が高確率であると言われているのです。

また、アルコール依存症やギャンブル依存症の約3分の1の人が発達障害・ADHDがあると認められているのだとか。

てことは、アルコール依存症もサイコパスなところがあるかもしれない?

遺伝と劣悪な環境が反社会的行動を生み出す

世の中には様々な犯罪があります。

その犯罪の影には精神疾患が隠れていることもあるようです。

精神とは心、心と脳の関係も深くあります。

犯罪は反社会的行動であり、反社会的行動は遺伝である可能性が高いようですが、実際はどうなのでしょう。

環境によって変わる

アルコール依存症は遺伝の影響があることはもう皆さんもご存知でしょう。

しかし、親がアル中だとしてもアル中になるとは限らないのです。

親がサイコパスだからと言ってサイコパスになるとも限りません。

では、なぜアルコール依存症やサイコパスになってしまうのでしょう。

それは、ひどいアル中が親だったりひどいサイコパスが親だったり

劣悪な環境で育った子どもは反社会的行動を起こしやすくなることが考えられます。

これらの両者を考え合わせると、アルコール依存症もサイコパスのような反社会的行動を起こす人も

遺伝と環境のどちらかではなく、遺伝と環境との相互関係が人間の発達にかかわっていると言えそうです。

たとえば、アルコール依存症の遺伝子を持った人がある事情で養子にいったとします。

養子の受け入れ先は、とても穏やかな環境で精神的にも金銭的にも豊かに育ちます。

そのような環境で育った子どもは将来、アルコール依存症になる確率も低いでしょう。

ところが、養子の受け入れ先で虐待を受けるなどして劣悪な環境で育てられると、それが引き金となり

サイコパスやアルコール依存症などの反社会的行動を発症しやすくなるようです。

劣悪な環境以外

では、私は?

私の実父がアルコール依存症でしたが、うちの環境は別に良くも悪くもなく決して劣悪ではなかったと思います。

でも、今から思えば、 になりますが

愛情不足だったような気がするのです。

これは、親が私を愛していないとかではなくて、愛情表現が下手なのです。

愛してなければ実の父でもないのに学校にも行かせてもらえなかったでしょうし、生活もままならなかったでしょう。

愛情力が足りなかった...

この愛情力こそが脳内ホルモンの「オキシトシン」の分泌です。

オキシトシンは愛情ホルモンとも言われ、愛着形成を促してくれます。

あなたも赤ちゃんを抱っこしたり、ペットのワンちゃんやネコちゃんと遊んでいる時は何とも言えない幸福感に満たされますよね。

そう、こんな時こそオキシトシンが分泌されているのです。

私にも親に抱きしめられたり、可愛がられたこともあったのでしょう。

でも、記憶にないので愛着を感じなかったのかもしれません。

断酒にも効果的なオキシトシン

アルコール依存症になってしまった原因や犯人捜しをしても仕方ありません。

ならば少しでも回復できるように努力したいですよね。

断酒に有効的な方法として、小動物を飼う、または花を育てると良いと聞いたことがあります。

その時は意味が分からなかったのですが、きっとオキシトシンの分泌が効果的だからでしょう。

子どもやペット、あるいはパートナーを心から愛することでオキシトシンが分泌され自分自身も幸福感に満たされる。

いわば、ドーパミンではない報酬系の分泌です。

しかも、オキシトシンが活発に分泌されると記憶と学習の能力が向上するようです。

また、免疫力もアップするので健康にも良い影響が!

話があちらこちらに飛びましたが、要はアルコール依存症の脳でも回復はできるということ。

アル中から生まれてアル中に育てられようが、環境が悪かろうが自分自身で回復することができるのです。

それこそが、誰か(何か)を愛することなのです。

私も誰かを愛することでもっともっと断酒を確実に継続させたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さまの精神と身体の健康を心からお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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