アルコール依存症だと脳萎縮するって本当?脳への影響について私の場合
皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
この時期って毎年そうですが、暖かい日があったかと思えばいきなり寒くなったりと身体がついていきませんよね。
ところで皆さん、この暖かかったり寒かったりする気温と脳には深い関係があるのをご存知ですか?
身近なところでは寒い日の朝に多いい高齢者の脳梗塞や脳出血などの脳卒中があります。
気温とはあまり関係ないかもしれませんが、アルコール依存症さんが気になるのは脳の萎縮です。
今日は、脳の病気や脳萎縮について考えてみました。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
アルコール依存症だと脳萎縮するって本当?
先ほどもちょっと触れましたが、寒さと脳には深い関係があります。
でも私たちが気になるのは寒さと脳の関係ではなく、お酒と脳の関係。
お酒を飲みすぎた私たちの脳は無事なのでしょうか?
アルコールと脳萎縮の関係
もう散々驚かされていますけど、こうやって文字にすると手が震えてきます。(離脱ではありません)
アルコール依存症者はつまり、大量飲酒者であり、アルコール乱用者でもあります。
そんな輩は...認知症になる人が多いんだって...。
脳萎縮とは脳が萎縮すること、つまり小さくなること。
しかも、脳の萎縮とアルコールの摂取量は正の相関が見られるのだとか。
ということは、飲めば飲むほど脳も小さくなる?ってこと?
そんなこと言ってたら私なんかもう、脳なんて無くなっているはず。
そして、脳が萎縮すると認知症にもなりやすくなってしまうのです。
これについては下の記事に詳しく書いてあるのでご覧くださいね▼
アルコール性認知症
嫌な言葉ですね、「アルコール性認知症」なんて、ずばり私じゃないですか。
もうこの頃、忙しさのせいもあってか頭の中がゴチャゴチャでキャパをだいぶオーバーしているため
ヤバいです、本当に^_^;
左=60代健康な男性の脳。右=多量の飲酒を続けた60代男性の脳。健康な脳と比較して萎縮しているのが分かる(いずれも松井敏史医師提供)
こちらに記されているように、健康な60代の男性と多量飲酒をしていたという同じ60代の男性の脳のMRI画像です。
多発性脳梗塞とは、脳の中でも重要な機能を持たない部分にできる小さな脳梗塞のこと。
言ってみれば、症状のない隠れ脳梗塞のことです。
だからと言って、放置してしまうと本当の脳梗塞につながりやすいのでやっぱり気をつけなくてはなりませんね。
私もアルコール依存症になってから脳のMRIを撮ったことがあります。
でも、その時はアルコール依存症だから撮ったのではなく頭がおかしくなったからお酒がやめられないのだと真剣に思って撮ったのです。
それももう、何年ぐらい前になるのでしょう。
その時の結果は、年齢的な萎縮は見られるものの特に異常はないと聞いたような気がしますが
あれからもう数年?いや10年以上は経っているので心配ですね。
脳への影響について私の場合
アルコールによる脳萎縮は断酒によって改善すると言われています。
なので、私もホッと一安心したいところなのですが!
今や情報社会、知りたくないことまで知ってしまいます。
それが、アルコール依存症さんにも多いと思われる糖尿病と認知症の関係です。
糖尿病の人は認知症になりやすい
今まで、アルコール専門クリニックや自助会などではあまり糖尿病の人に会ったことがありません。
意外と少ないんだな~と言うのが本音です。
だって悔しいんだもん、自分だけ糖尿病になるなんて。
でも皆さん、もっと重篤な病を抱えてしまっていることもありますよね。
アルコール依存症になるまでお酒を飲んでしまうと、急性膵炎を繰り返してしまうことが少なくありません。
その結果、膵臓にあるβ細胞が破壊されインスリンの分泌ができなくなったり働きが悪くなったりして糖尿病を併発してしまいます。
糖尿病患者は認知症になりやすいと聞いたことがあります。
それはなぜなのでしょう。
糖尿病は、血液中に糖が増えてしまう病気です。
膵臓から分泌されるインスリンが少なかったり、効き目が悪かったりすることで糖尿病になります。
血液中の糖(血糖値)を下げてくれる働きをするのがインスリンです。
このインスリンは脳細胞にエネルギーを送る際の調整も担っています。
脳のエネルギーは他の部分とは違い糖分だけです。
糖尿病患者はインスリンが上手く分泌されなかったり働かなかったりするわけですから脳細胞にエネルギーが上手く運び込まれません。
また、脳細胞がエネルギーを取り込みにくくなると、アルツハイマー病の原因となるアミノβが蓄積され認知症になりやすくなるとされています。
アミノβは誰でもできるものですが、インスリン分解酵素によって分解されるようです。
糖尿病で高血糖状態が続くと、この高血糖を分解するのにインスリン分解酵素がたくさん使われてしまいます。
その結果、脳のアミノβの分解まで届かないということになります。
ということは、糖尿病であっても高血糖にならないようにすればいいんじゃない?
ムリ!
そんなことを言わずに生活習慣を見直して血糖コントロールしましょうね!
ウエルニッケ・コルサコフ症候群
そしてもう1つ、忘れてはならないのがウエルニッケ・コルサコフ症候群です。
私のブログを読んでくださっている方はまだ記憶にあるかもしれません。
もしまだお読みでない方はこちらから読んでみてくださいね▼
アルコール依存症で栄養失調に!ウエルニッケ・コルサコフ症候群について
ウエルニッケ脳症とは
アルコール性認知症は「ウエルニッケ・コルサコフ症候群」だと言ってもいいようです。
アルコールを大量に摂取すると、アルコール分解にたくさんのビタミンB1(チアミン)が使われます。
そうすると、脳内のビタミンB1が不足してウエルニッケ脳症を起こしてしまうのです。
だから、アルコール専門クリニックでは必ずビタミンのお薬が処方されるのでしたね。
上記のブログにも書いてありますが、アル中さんで食事を摂らず栄養失調になる人に現れる症状と言えそうです。
以前は命を落とす人もかなりいたそうで、生命にかかわる病気だったのですね。
最近ではこのビタミンB1を大量に静脈投与するなどして回復する人も増えているようですが
それでも約8割の人にコルサコフ症候群が見られると言われています。
コルサコフ症候群とは
アルコール依存症になり栄養を摂らずビタミンB1が不足することで起こるウエルニッケ脳症。
ビタミンB1を摂ることで回復はするようですが、完全とは言えません。
やはり、後遺症が残ってしまうのです。
コルサコフ症候群はコルサコフ健忘症と呼ばれ、自分がどこにいるのか、今日がいつなのか分からなくなる見当識障害
また、新しいことが覚えられない、昔の記憶も思いだせないなどの症状もあります。
この症状が進行すると認知症に至ります。
コルサコフ症候群まで症状が進んでしまうと治すことは難しいため、残存機能を活用して進行を食いとどめることが重要です。
しかし、ウエルニッケ脳症の段階なら治療も回復も可能なので、アルコールを大量に摂取しているアルコール依存症さんは早めの対処が必要になります。
アルコール依存症までになっていない酒飲みさんも日頃からビタミンB1 の摂取を心がけていただきたいと思います。
あ、もちろん栄養バランスも忘れずにね!
バービーのプチ情報
最初に触れた脳梗塞についてですが
実は、脳梗塞にも遺伝が関係するようですよ。
ここでもやはり、アルコールを分解する酵素の遺伝子タイプの1つが脳梗塞を引き起こす要因に。
その遺伝子タイプは、アルコール脱水酵素の働きが弱いタイプを「グァニン型」
反対にアルコール分解酵素の働きが強いタイプを「アデニン型」と言うようです。(アルコール成分をアセトアルデヒドという有害物質に変える働きが強い)
日本人は、グァニン型とアデニン型がほぼ半々だそうですが、最近の研究でグァニン型タイプの男性はアデニン型タイプの男性より
2.16倍も脳梗塞を発症する確率が高いということが解ったそうです。
ということは?
グァニン型のお酒を飲んでも気持ちが悪くならない、顔も赤くならない男性、つまり一般的にお酒に強い!
と言われている人が脳梗塞を引き起こしやすいということになります。
また、女性はホルモンの関係でグアニン型とアデニン型による影響はほとんどないとされています。
自分はお酒に強いから脳の病気とは無縁だなんて思っていると大変なことになりかねませんよ。
アルコール依存症さんは特に、脳梗塞や脳出血を起こすリスクが高くなります。
そんな病気を引き起こさないためにも、今日、いえ今からお酒を手放す決心をしましょう!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈りいたします。