晩酌している人はみんなアル中なの?アルコール依存症と晩酌の違い
皆さん、テレビアニメのサザエさんは観ていますか?
ごくありふれた、平凡な日常生活を面白おかしく描いた国民的アニメですよね。
でも、ふと、疑問に思うことはありませんか?
頑固親父の波平さんや婿殿ではないけど同居しているマスオさんは、毎日のように晩酌していますよね。
これって、アルコール依存症じゃないの?
なんて余計な詮索をしてしまうのですが。
今日は、そんな疑問をアルコール依存症のバービーが解説していきたいと思います。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
晩酌している人はみんなアル中なの?
このブログをご覧になっている方でも毎日の晩酌が楽しみだという人も多いのではないでしょうか。
「そのために仕事を頑張っているんだ!」という声が聞こえてきそうです。
もちろん、晩酌を毎日していてもアルコール依存症だとは限りません。
なぜなら、アルコール依存症はお酒を毎日飲むからやたくさん飲むからということが理由でなるわけではないからです。
アルコール依存症の診断基準
ここでは、改めてアルコール依存症の診断基準を見てみましょう...と言いたいところなのですが
そうは言え、アルコール依存症の基準ってボーダーラインがとってもとっても難しいのです。
アルコール依存症の診断基準については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
あなたは何個当てはまる?アル中経験者が考えた『アルコール依存症チェック』
例えば、うちの亡くなった旦那も「アルコール依存症ではないのかしら?」と思える症状はたくさんありました。
ですが、結果的にはアルコール依存症ではなかったのだと思います。
そのボーダーラインは以下のようになります。
・強い飲酒欲求がある→そうでもない
暇だから飲む、美味しい飲み物がないから飲むという感じでした。
・コントロールできない→やればできる
飲酒が許されない環境ではなかったため、飲むことを誰にも何にも咎められる(とがめられる)ことはありません。
ただ、飲んじゃダメだと思えば飲まなかったでしょう。
・飲酒中心の生活→競艇中心の生活
三度の飯より競艇が命の人だったので、むしろ、競艇中毒だったのだと思います。
何よりお酒が好きというわけではありませんでした。
・離脱症状がある→ない
アルコール依存症の離脱症状を旦那に感じたことはありません。
・強い酒を求める→薄いハイボールをチビチビ
アルコール依存症の妻である私にハイボールを作らせていた旦那。
私が作ってあげるといつも「濃いいよ~。」と言っていましたね。
サービスのつもりだったんだけどな。
とは言え、本当に微妙なラインでした。
その結果、アルコール依存症とまではいかなくとも、身体を壊して膵臓ガンに侵されてしまったのですけどね。
なので、晩酌している人がアルコール依存症になるとは限らないのです。
晩酌とは
晩酌というと、男性の特権だったような気がする私は昭和の女(笑)
そもそも、晩酌の本当の意味とは?
私の晩酌のイメージは、夕飯を食べる前に飲む食前酒のようなものでした。
サザエさんちでも、波平さんとマスオさんは家族が揃った夕飯時にビールを飲んで、飲み終わるとご飯を食べていませんか?
ご飯を食べながらでもないし、ご飯を食べ終わってからでもありませんよね。
このどうでもいいような飲み時が問題です。
ところで皆さん、晩酌と寝酒では意味が違うようです。
・晩酌→家庭で夕食時に飲む酒
・寝酒→寝る前に飲む酒
これは簡単に解釈していますが、意味としてはエライ違いがありますよね。
でも、晩酌を晩酌としてきちんと捉え、それを守っていればアルコール依存症にはなりにくいのではないでしょうか。
ヤバいのは晩酌と言いつつ、食事をする前から食事が終わっても寝るまでズッと飲み続けていた...私たちのような人です...。
晩酌が唯一の楽しみ
お仕事をしている人も家事をしている人も晩酌が唯一の楽しみ。
私もそんな一人だったのです。
最初の頃はきちんと?食事時間に合わせていました。
それが段々と、夕方の5時のチャイムと同時に
「あ、5時だ、お酒の時間だ!今日もお酒が飲める!!」と移行していったのです。
晩酌から寝酒まで
大した仕事もしていませんでしたが、一応は主婦で家事全般を任されていました。(当たり前じゃ(笑))
主婦の仕事のほとんどが終わり、後は夕食作りと片付け
子どもたちをお風呂に入れて寝かしつけるなどが残っています。
それでも、軽く飲む晩酌程度なら問題はなかったはずです。
しかし、晩酌程度ならであって、夕方から飲んでいたのでは体力が持ちません。
そうです、よく考えてみたら、この頃から夕方から飲み始めて寝るまで飲む習慣がついていたと思います。
ですが、まだ若く体力もあったのでしょう。
滅多に二日酔いすることもなく、毎日元気に過ごすことができていたのです。
そして、この頃のお酒は明るいお酒でした。
サザエさんちのお酒も常に明るいお酒ですよね。
あんまりムシャクシャしているから飲むなんていう設定もないと思いませんか?
バービーのプチ情報
でも、どうしてもムシャクシャするようなストレスを感じてお酒が飲みたくなったときは
そんなネガティブな思考をポジティブな思考に変換するとヤケ酒なんて必要ないですよね。
その方法は至って簡単。
まず、今日のイヤだったこと、ストレスだったことのネガティブな感情を紙に書き出してみるのです。
例えば
・会社で上司にパワハラされて腹が立った
・ママ友に着ている服をバカにされて悔しかった
・彼女に「好きな人ができたので別れたい」と言われて悲しい などなど
ある実験によると、このネガティブ感情を紙に書く作業を1日15分4日間続けるだけで書いた直後はネガティブ感情が強まるものの
長期的に見るとポジティブになると示されています。
また、この実験では「思う、感じる、分かる」などの思考や理解に関する言葉を多く使うとさらにネガティブな感情が軽減されることが解っています。
そして寝る前には気分転換にテレビやDVD、インターネットなどでお笑いや楽しい動画を観る。
これで翌日はネガティブ感情から解放されてスッキリ爽やかなポジティブ感情に...なるといいな(笑)
そこでおススメしたいのが、昭和~平成を代表するお笑い
志村けんのだいじょうぶだぁ だっふんだ編
価格:5742円(税込、送料無料)
こちらを観て豪快に笑い、ネガティブ感情をぶっ飛ばしましょう!
すぐには効果を感じないかもしれませんが、アルコール依存症になる前にやってみる価値があるのではないでしょうか!
私もこの方法を知っていればアル中になんか...(´;ω;`)ウッ…
ですが、ネガティブな感情も人間が身を守るために必要な感情だと言うことは忘れてはなりません。
晩酌は良いけど寝酒はダメ
これまでサザエさんを観てきて、波平さんとマスオさんの晩酌は何度も登場しているけど寝酒って観たことありませんよね。
健全な番組だから寝酒は推奨しないのかしら?
寝酒と言うと聞こえが良いですけど、寝る前のお酒ってあんまり良いことありませんよ。
このブログでも何回かご紹介してきましたが、寝る前のお酒は一見よく眠れる材料になりそうですが
実際は眠りの邪魔になることが多いのです。
夕食前や夕食と一緒に飲む少量の晩酌ならまだしも、寝酒は通常の睡眠リズムを狂わせてしまいます。
睡眠リズムについては下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
晩酌からアルコール依存症へ
ここまで、晩酌は健康的で楽しいお酒だと書いてきましたが
実際、私のようにただの晩酌好きからアル中へと移行してしまう人もいます。
だから、波平さんもマスオさんも、果てはノリスケさんだってアル中になるリスクはとっても高いと思うのです。
晩酌は習慣飲酒である
晩酌を毎日するとは限りませんが、通常の晩酌は機会飲酒ではなく習慣的に飲酒しますよね。
そうなると既に、精神依存がはじまっている状態と言えそうです。
いつ依存症に進んでいってもおかしくないでしょう。
アル中さんのほとんどの人も最初のお酒は晩酌だったはずです。
そして、美味しいおつまみを食べながら美味しいお酒を飲んでいたはずなのです。
みんなそうでしたよね、美味しいお酒が楽しみだった。
それがいつの間にか
おつまみなんかどうでもよくなって、味なんかどうでもよくなって
酔えればいい!
早く、手っ取り早く体に酒が入ればいい!
に変わってしまったのですよね。
そうならないためにはどうしたら良いのでしょう。
晩酌にも休肝日を!
晩酌というと毎晩飲まなくてはならない?のかと言うと、そんなことはありませんよね。
習慣飲酒を機会飲酒のように何か特別なことがある日や週に何回だけって決めても良いのではないでしょうか。
そうすれば、精神依存も軽減されるし身体依存も防ぐことができるはず。
休肝日をつくることでたくさんのメリットがありますよ。
休肝日については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
アルコール依存症にならないためには休肝日が大事!休肝日の取り方
とにかく、毎日の飲酒は少量であっても肝臓に負担をかけてしまいます。
それが少しずつ蓄積されるとやがては脂肪肝になり...肝硬変になってしまうのです。
サザエさんでも、そんなお酒の害を放送してくれると世のお父さんたちも身に染みて飲酒を控えてくれるんじゃないかな。
ノリスケさんじゃなくてノミスケさんなんてね(笑)
たかが晩酌、されど晩酌です。
皆さんも楽しい晩酌のために休肝日をつくってくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。