アルコール依存症にならないためには休肝日が大事!休肝日の取り方
皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
もう年末ということで例年なら大掃除や買い物に忙しくしているはずなのですが、今年は旦那の病気のこともあってそれどころではありません。
世間の皆さんも、今年はコロナのせいでクリスマスどころか年末年始も通常通りにはいきませんよね。
毎年、アルコール依存症さんにとってはつらい時期となる年末年始ですが、今年は救われるのかな~。
ただ、普通の酒飲みさんにとってこの年末年始の飲酒量が減るのか増えるのか気になるところです。
ということで、今日は休肝日について解説してみたいと思います。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
休肝日とは
休肝日はもう有名な言葉ですよね。
週に何日かお酒を飲まない日を作り肝臓を休ませる日。
臓器はたくさんあるのに、なぜ、肝臓だけを休ませるのでしょうか。
肝臓は沈黙の臓器
肝臓は体内でとても大事な働きをしてくれています。
どんな働きなのでしょう。
1.胆汁(たんじゅう)の分泌
脂肪の消化に必要な胆汁をつくり分泌させる
2.代謝
炭水化物、脂質、タンパク質である三大栄養素の代謝や貯蔵をする
3.解毒(げどく)・排泄(はいせつ)
アルコールや薬の成分、有害物質や体内の老廃物などを分解、排泄する
肝臓はこのような働きをしているのですが
身体に悪い部分が生じても、体内のほかの臓器がその機能を補ってくれる予備能力が優れていると言われています。
重症化するまで自覚症状が現れないことが多いため沈黙の臓器だと言われているのです。
アルコール依存症の人なら、1度は血液検査で肝臓の数値(γ‐GTP)を意識したことがあるのではないでしょうか。
そしてアルコール依存症、ほとんどの人が高い数値が出たと思います。(基準値:男性50以下、女性32以下)
私も、初期の頃はγ‐GTPが15,000を超えたことがあるのですが
私の肝臓さんは痛みなんか全然訴えず、沈黙でしたね。
ちなみに、γ‐GTPが100以下なら一週間ほどの禁酒や節酒で基準値に戻るそうです。
肝臓は沈黙だが悲鳴をあげている
私の場合、完全にお酒の飲みすぎから肝臓を悪くしてしまい肝臓の数値も信じられない結果になってしったのですが
それでも肝臓という臓器は痛みません。
ただ、猛烈に怠いぐらいしかないのです。
もちろん、二日酔いのような気持ちの悪さはあります。
肝臓に自覚症状はないけれど、肝臓は悲鳴をあげているはず。
だからこそ、休肝日が必要なのです。
お酒の適量とは
人間って、自覚症状がないと気をつけたりやめたりできないんですよね。
本当に困ったものです。
私もその1人なのですが、私たちアルコール依存症の場合は自覚症状があってもやめられません。
そんなおバカさんになる前に、徹底的に予防しておきましょう。
まずはお酒を飲む際の1日の適量を知っておくと安心ですよね。
厚生労働省では、お酒を1日当たり純アルコールの摂取量で男性は40g以上、女性は20g以上摂取すると生活習慣病にかかりやすいと定義しています。
つまり、どんなにお酒が好きで飲みたくても1日に純アルコール20gまでに抑えておきましょうということ?
下記は純アルコール20g相当の酒量になります。
しかし、適量を守ったとしても毎日の飲酒は肝臓に負担をかけてしまうようです。
そして、アルコール依存症になるリスクが高くなることを意識しなければなりません。
アルコール依存症のリスクを減らすために
さてさて、ここまで適量のアルコールを休肝日を設けて飲む分には良いのではなんて無責任なことを書いていますが!
ところが、最近ではアルコールはやっぱり適量でも問題ありじゃないの?という意見を度々目にします。
そりゃぁもう、アルコール依存症のリスクを減らすには飲まないのが1番ですよね!
1日1杯なら良い?
何でこんなことを言いだしたのかと言うと、うちの旦那のガン関連からです。
東京大のチームは、1日1杯のお酒でも10年間のみ続けているとガンのリスクが5%高まると米医学誌に発表したのだとか。
え~?そんなこと聞いてないよ、少量のお酒なら体調も良くなってお肌にもいいのでは?と思っていましたよね。
ただ、この研究ではガンに関してなのです。
下記の表を参考にしてみてくださいね。
(2019年12月15日現在)
しかし、どうなのでしょうね。
人間、生きている限りリスクなんてどこにでも転がっています。
お酒がどんなに人生を豊かにしてくれるかも知っているので、少しぐらいのお酒で済むのであれば1日1杯ぐらいは...
いいのかな~なんて思っちゃいます。
疾患によって違う
確かに昔は「酒は百薬の長」なんて言われていました。
適量を守って飲めば体にいいと言われていましたよね。
ところが、疾患によってそれが変わってくると言うからあら不思議!
上記の図を見ると
たとえば、私のような2型糖尿病さんは、全くお酒を飲まない人から比べると少量の飲酒ならリスクが低く
さらに飲んでしまうと、全く飲まない人よりリスクが高まるのです。
そりゃあ、お酒がひどくなると肝臓に負担がかかるのですから肝硬変なんかは典型的なパターンですよね。
飲酒量と健康リスクが正比例しているパターンが高血圧や脂質異常症、脳出血、乳がんなんだそうです。
ということで、どうしてもお酒を飲みたいという人は、自分の健康状態を確かめてみる必要がありそうです。
お酒を飲むためには健康診断を受けましょう!
アルコール依存症にならないためには休肝日が大事!
自分の健康状態を知って、安心して飲んでいただくためににもやっぱり休肝日が大事です。
先ほど1日の飲酒量を20gでと推奨しましたが、それでも1週間にすると140gになってしまいます。
140gは多い?
2018年4月にケンブリッジ大学が研究してLancet誌に掲載された記事には、19の高所得国の住民を対象とした3つの大規模研究を解析した結果がありました。
それによると、「死亡リスクを高めない飲酒量は、純アルコールに換算して週に100gが上限」と報告されているようです。
こちらは外国、イギリスの研究結果なのでまた日本人とは体格が違います。
と言うより、明らかに日本人より体格のいいイギリスでの研究結果ですら週に100gなので体の小さな日本人なら多いということに?!
日本の健康な人で1日に20gだとしても週に2日程度の休肝日をつくったほうが良さそうだということですね。
休肝日の取り方
1週間に2日は休肝日をつくって週に100gで抑えるように計画的に飲酒ライフを楽しんでいただきたいと思います。
そのためには、計画を立てるといいですよね。
だいたいお仕事している人なら土曜日、日曜日に飲むことが多いのではないでしょうか?
なので、月曜日は休肝日。
そして、火曜日、水曜日と飲んで木曜日はお休み。(これには限りません)
といった感じで休肝日を入れていけば無理のない飲酒デイになりそうです。
あ~、休肝日じゃないからと無理して飲むことはありませんよ(笑)
そして、食事やおつまみもしっかり食べて栄養素もとることが理想的です。
アルコールのとり過ぎはアルコール依存症のリスクばかりではなく、肝臓をはじめあらゆる臓器に負担をかけます。
お酒が好きだからこそ、週に2~3日の休肝日をつくって楽しく美味しく飲んでくださいね!
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。