酔って記憶がないのはアルコール依存症の仲間入り?ブラックアウトとは
あなたはお酒を飲んだ翌日、家族やお友達と話していて話の辻褄(つじつま)が合わないな~なんて思うことありませんでしたか?
あるいは、昨日は外で飲んでいたけど、どうやって帰ってきたんだろうなんて覚えてないこと。
このようにお酒を飲んで記憶をなくすことをブラックアウトと言います。
ブラックアウトを起こすようになると「アルコール依存症の仲間入り?」なんてことも。
今日は、飲酒すると記憶をなくす【ブラックアウト】について解説しています。
ぜひ、ご覧ください♪
目次
酔って記憶がないのはアルコール依存症の仲間入り?
さぁ、皆さん、胸に手をあててよ~く思い出してみてください。
思い出して冷汗は出ませんでしたか?
「昨日は何かやらかしてないか?」なんて慌てていませんか?
ブラックアウトとは
お酒を飲んでいて記憶をなくすことをブラックアウトといいます。
ブラックアウトはアルコール依存症か否かは関係なくお酒を飲むと起きうる脳の軽い記憶障害です。
しかし、それが頻繁に起こるとアルコール依存症の仲間入りなんてことになるので注意が必要なんですよ。
また、アルコール依存症では初期症状として起こることが多いようです。
ブラックアウトと脳の関係
ブラックアウトは記憶をなくすことだとすると、脳との関係が気になるところですね。
記憶は脳の大脳辺縁系にある海馬という部分が司っています。
私たちが普段、毎日の出来事や学んだこと、覚えたことは海馬に整理整頓され、その後は大脳皮質に保存されます。
ということは、新しい記憶(短期記憶)は海馬に、古い記憶(長期記憶)は大脳皮質にどんどんためられているわけすね。
そう言えば、よく思いだしてみるとブラックアウトって意外と新しいことではありませんか?
例えば、昨日、友達と外で飲んだんだけど、誰が会計したのか思い出せない。
そして今日、友達に昨日の飲み会で「お前、変なことをやったよ」と言われたけど何をやったのか全然覚えてない。
なんてね。
それなのに、先週、上司に叱られたことは鮮明に覚えている?
これこそが、新しいことは覚えてないけど古いことは覚えているってことですよね。
血中アルコール濃度と記憶の関係
やっぱり、お酒を飲みすぎると記憶をなくすブラックアウトを起こしてしまうようです。
でも、そんなこと言ったらお酒を飲んだ人みんなが記憶なくしちゃって日本中が大変なことになっちゃいます。
飲みすぎってどれくらいのことを言うのでしょう。
血中アルコール濃度の脳への影響
ブラックアウトを起こす状態と血中のアルコール濃度が深くかかわっているのは何となくわかりますよね。
通常、血中アルコール濃度が0.15%程度を超えるとブラックアウトが起こりやすくなるとされています。
お酒を飲んで血中のアルコール濃度が0.15%前後になると小脳や海馬の機能が麻痺してしまうことから記憶もすっ飛んでしまうのでしょうか。
血中アルコール濃度が0.15%を超す量とは、ビールなら中瓶4~6本程度、日本酒で4~6合程度になります。
これは結構飲んでますよね。(そうでもないけど(笑))
この量が全ての人に当てはまるわけではありませんが、これ以上飲んだら記憶をなくすよという目安にはなるのではないでしょうか。
他の部分は機能している
私はこんな経験がありました。
もう、15年以上前のことですが表向きはお酒をやめていることになっていたある日、親友二人と映画を観に行ったらしいのです。
15年以上前というのは、決してアルコール依存症初期ではないはず。
映画を観に行ったらしい数日後、友人と話していると話の辻褄が合わないことに愕然としました。
映画を観る前にランチをしたことは覚えていて、映画のシーンもところどころ頭に浮かぶのです。
でも、何の映画でどんな内容だったのかは全然、覚えてませんでした。(寝てはいなかったようです。)
それくらい脳は酔っ払っていたはずなのに、友人は私を不審に思わなかった。
なぜかと言うと、発言や行動はしっかり?していたらしいのです。(いや、生まれつきしっかりはしてませんが)
当日に飲んでいたのかどうかは覚えていませんが、さすがに飲んでいたら友人たちも気づくでしょう。
もちろん、友人は私がアル中だということは知っています。
きっと映画に行く前日に大量に飲んでしまい海馬の働きが機能しなくなっていたのかもしれません。
それなのに、他の部分はちゃんと機能していたので普通に会話したり行動したりできたのでしょうね。
アル中人生30数年なのでブラックアウトも多数ありますが、この時ほど不思議な思いをしたことはありません。
しかし、何をやらかしたか覚えていない経験は数知れず...。
なぜ、家に帰れるの?
アルコール依存症でなくても酒飲みさんなら経験しているであろうブラックアウト。
皆さんも数々のやらかしをしていたのに覚えてないなんてこと何回もありますよね。
帰巣本能(きそうほんのう)?
よく聞くのは「何で家に帰れたんだろう?」
私はどちらかと言うと家飲み派だったので外で飲むことは滅多にありませんでした。
それでもたまに外で飲むと羽目を外してしまうのかベロンベロンに。(いや、いつものことだ)
ベロンベロンに酔った私はとっても気前が良くなり会計時には財布ごと渡していたらしい。
それに、どこの店で誰と飲んだのか覚えてない。(短期記憶)
それなのに気がつくと自宅の玄関でぶっ倒れているのです。
たまにお行儀の良いときなんかベッドで寝ていることも。
いや~、これには自分でもビックリで「私ってエライ!」なんてね。
自分の家までの道順って引っ越しでもしない限りは古い記憶に納められていますよね。(長期記憶)
だから、帰れちゃうんでしょうね、不思議なことに...。
「帰巣本能」の実態って短期記憶と長期記憶の違いから来る本能だったのですね!
そして、酔っ払うと何度も何度も同じことを言う人がいますが、これは新しい記憶(短期記憶)ができなくなるからなんですって。
てか、酔ってなくても同じこと何回もいう人って...そうなんだ、新しい記憶ができないからなんだ。
これって認知症の症状とも一致してますよね。
飲みすぎに注意
はい、確かに私にこんなこと言う権利はありません。
だけど、お酒の飲みすぎで苦労している人を放っておけないのです私...。
だから、ちょつとだけ偉そうなこと言わせてくださいね。(笑)
飲みすぎを防ぐということは血中のアルコール濃度を上げないようにすれば良いのではないでしょうか。
その方法が次の3つになります。
1.水を飲みながら飲む
お酒を飲んで血中のアルコール濃度が上がると脳に悪影響を与えてしまうのでお水を飲みながらお酒を飲めば血中濃度も薄くなりますよね。
もちろん、飲酒後に飲むのもOK!
2.空腹の場合は何か食べてから飲む
空腹で胃に何もない状態だとお酒は胃に留まらず小腸に流れ出てしまうので酔いが早くなります。
早くから酔ってしまうと脳の理性的な働きも利かずお酒の摂取量も増えて肝臓への負担も大きくなります。
高タンパク質の食べ物がおすすめなので、居酒屋さんメニューでOK!
3.ゆっくり飲む
アル中さんの場合、お酒は飲み物ではないですからね。
お酒は燃料なので給油するようにドクドクドク~っと飲むんですよ(笑)
これじゃ肝臓も悲鳴をあげるはずです。
とにかくゆっくり飲んで急激に血中アルコール濃度を上げないようにしましょう。
お水を飲みながらがキツい人はノンアルを飲みながらでも良いのではないでしょうか。
もう2度とブラックアウトはしたくない、アルコール依存症の仲間入りなんてしたくないという人は上記の3つを守って楽しく飲んでくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの精神と身体の健康を心からお祈り申し上げます。
webライターもやっています!
数日後、友達は映画の内容を話しているようですが私には映画を観た記憶がないのです。