認知症の原因!アルコール依存症に多い慢性硬膜下血腫とは
こんにちは、アルコール依存症のバービーです!
最近、私は脳と心の関係に興味があり色々調べているのですが、なかなか難しいですね。
脳と言えば、皆さんはお酒に酔って転び頭を打ったりぶつけたりしたことはありますか?
または、アルコールてんかんなどで倒れてしまうと頭を打つこともありますよね。
今日はそんな不測の事態のあとに発症するという慢性硬膜下血腫について調べてみました。
アルコール依存症に多いといわれている慢性硬膜下血腫とはどんな病気なのでしょう。
目次
慢性硬膜下血種とは
慢性硬膜下血腫ってあまり聞きなれない病名だと思うのですが、どのような病気なのでしょう。
慢性硬膜下血腫とは、脳を覆っている(おおっている)硬い膜と脳の隙間に少しずつジワジワと血液が溜まってしまう病気です。
慢性硬膜下血腫の原因は転倒した際に頭をぶつけてしまい
大したケガではないからと放置しておくと、その後に頭が痛くなったり軽いもの忘れなどの症状が出てくるのだとか。
アルコール依存症に多い病気?
慢性硬膜下血腫の発症例として多いのはお酒に酔って転倒してしまい頭をぶつけること。
つまり、アルコール依存症さんに多く見られる病気だとも言えます。
今これを読んでいて「あ~、あったあった!」と思い出している人もいるのではないでしょうか?
でも、お酒を飲んで酔っているから神経が麻痺しているのか痛くないんですよね(笑)
私なんかしょっちゅう、あちこちぶつけていて全然痛くないからぶつけたことにも気がつかない。
だからいつも体中アザだらけでしたよ。
でもこれ、体だから良かったけど頭だとちょっとヤバいみたいです。
「酔っていてよく覚えてないんだけど、何だか頭でもぶつけたのか最近、頭が痛い」
「この間、転んでちょっと頭を打ってからもの忘れがひどいな」
なんていう症状のある人が病院で診てもらうと
「慢性硬膜下血腫なので緊急手術します!」なんてことになり兼ねないみたいですよ。
慢性硬膜下血腫とは頭をぶつけたことによる後遺症だとも言えそうです。
アルコール依存症がかかりやすい理由
慢性硬膜下血腫の原因のほとんどが転倒で頭を打つことですが、健常者との違いがあります。
健康な人でも転倒して頭を打てば脳が出血することもあるでしょう。
しかし、脳に何の異常もない人は脳の隙間も狭く血液がたまりにくいのです。
血液がたまりにくければ慢性硬膜下血腫になることもなく、血も止まります。
ところがアルコール依存症さんの脳は萎縮していることが多く、萎縮しているということは脳に隙間があって血液がたまりやすいということ。
脳の萎縮ってこんなところでも影響してしまうのですね。
ちなみに、高齢者にも同じようなことが言えます。
慢性硬膜下血腫の症状
転倒した際に頭をぶつけて大して痛くもないからと気にも留めていなかったのに
その数日~3ヶ月後に頭痛を感じたり、もの忘れがいつもよりひどいと感じたら慢性硬膜下血腫にかかっている可能性があります。
そもそも血種とは、血液が溜まってしまうことです。
血液が溜まってしまえば当然、脳は圧迫されるので次のような症状があらわれます。
・頭痛
・いつもとは違うもの忘れ
・失禁
・半身に力が入らない
・歩行障害
・認知症
認知症の原因に?
上記にあるように、慢性硬膜下血腫の症状には認知症症状も含まれます。
しかし、慢性硬膜下血腫による認知症は改善することがあるようです。
アルコール依存症さんでもその効果は期待できるのでしょうか。
認知症とは
認知症と言えば、誰もがもの忘れがひどくなった状態を思い浮かべると思います。
よく例えで使われるのが
「昨日の夕飯に何を食べたのか忘れるのはただのもの忘れ」
「昨日の夕飯に何を食べたのか忘れるのではなく、夕飯を食べたことを忘れるのが認知症」
なんて言われますよね。
ちょっと余談ですが、アルコール依存症は脳の病気だといわれていてドーパミンとの関係がささやかれていますが
アルコール依存症はお酒を飲んで強烈な快楽(報酬系)を感じるためにやめられないのも原因のひとつ。
アルコール依存症とドーパミンの関係については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
アルコール依存症によって狂ってしまった脳内麻薬「ドーパミン」ってどんなホルモン?
そして、その記憶が残っているから頻繁に思い出しては飲酒欲求が湧いてくるのだと思うのです。
ならば、お酒を飲んだことを忘れてしまえば飲酒欲求もなくなるのではないでしょうか。
つまり、脳の記憶を司る海馬に何らか刺激を与える。
なんて、無理ですよね。
でも、認知症になったらどうなのでしょう。
・お酒を忘れるまたは、飲んでいたことを忘れる
・自分がアルコール依存症だということを忘れる
・アルコール依存症という病気を忘れる
どうなのでしょう、気になる~(笑)
と、このように認知症になるともの忘れや、判断力の低下などで日常生活や社会生活に支障をきたしてしまうのです。
頭をぶつけたことによる後遺症
俗に頭をぶつけたといっても、そのぶつけ方は様々。
転倒してといっても、家の中で転倒したのか外で転倒したのかも様々ですよね。
私は、酔って転んだからといって頭をぶつけた記憶がないので(記憶がないだけかもしれませんが)
このことで病院にかかったことはありません。
ですが、たとえ転倒して頭をぶつけて病院に行ったとしても、ぶつけた直後では判断がつかないことがあるようです。
ぶつけた直後の診断では
「今後、後遺症があるかもしれないので注意してください」
のような注意書きの紙を渡されるようです。
その後遺症の症状のひとつに認知症がありますが
認知症って、症状を遅らせることは可能ですが改善が難しい病気だとされていますよね。
ところが、慢性硬膜下血腫による認知症の症状は治ると言われています。
認知症なのに治る?
認知症というのは病名ではなく症候群だそうです。
それはなぜかと言うと、まだまだはっきりとした原因がわかっていないのだとか。
それでも、脳の様々な細胞が死んでしまったり、働きが悪くなることで障害が起こるようです。
また、認知症はいくつかの種類がありますが、その中のひとつに慢性硬膜下血腫による認知症もあります。
認知症は有効な治療法がないといわれている中で、唯一、慢性硬膜下血腫による認知症は治る認知症だといわれているのです。
慢性硬膜下血腫による認知症が治るといわれているのは、そもそもの原因を取り除くことができるから。
つまり、脳にたまってしまった血液を除去してあげれば良いのです。
果たして、アルコール依存症さんの脳でも同じことが可能なのでしょうか。
慢性硬膜下血腫はアルコール依存症だからといって、誰もがかかる病気ではありませんよね。
アルコール依存症さんでも、脳に萎縮がある人。
脳に萎縮があると脳の硬膜との間に隙間ができてしまうのです。
そのような人が転倒して頭をぶつけてしまうと脳内の血液が隙間にたまってしまうので、手術をして除去しなければなりません。
もちろん、転倒しないように気をつけることも大事ですが、何よりも脳が萎縮することを防ぎたいものです。
脳の萎縮と認知症の関係については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
この記事にも書かれているように、アルコールによる脳の萎縮は断酒によって回復します。
脳の萎縮があり、転倒して頭を打ってしまったら慢性硬膜下血腫になるかもしれません。
それによって認知症を発症することもあるのです。
手術できて血液を除去できればラッキーですが、そうだとも限りません。
ならばやはり、未然に防ぐことが先決。
萎縮するほど飲まないこと、萎縮しているなら断酒して回復させること!
あなたの脳はあなたが守ることができるのです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。