コロナじゃなくてアル中が原因?アルコール依存症の味覚障害

皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
最近の私は、コロナ禍でのポリープ切除の入院を控えているため自粛生活をさらに自粛するように心がけています。
あまりテレビを観ないことからコロナの情報にも疎いのですが、コロナに感染すると味覚がなくなるという症状が出るのだとか!
一般的な味覚障害と言えば亜鉛不足などが挙げられますが、皆さんは経験したことがありますか?
今日はコロナ感染で起こる味覚障害ではなく、アルコール依存症による味覚障害について調べてみました。
ぜひ、ご覧くださいね♪
味覚障害とは
味覚障害というと単純に食べ物の味が分からなくなる障害だと思うのですが、もっと深い意味があるのでしょうか。
味が分からないって、風邪をひいて鼻が詰まっているときも味を感じないことがありますよね。
いったい、味覚障害とはどんな障害なのでしょうか。
味覚を感じるのは舌
味覚には、甘味、うま味、塩味、酸味、苦味という5つの基本味があります。
その他にも、渋味や辛味などの刺激を感じる味覚もありますね。
これらの味覚以外でも食べ物の熱い冷たい、触感などを感じるのも舌の役割です。
舌は、体にとって害のない食べ物を摂取するために重要な働きを担ってくれます。
その舌の味を感じる味細胞が数十個から数百個集まっているのが味蕾(みらい)という感覚器官です。
私たちが食べ物を口の中に入れて咀嚼(そしゃく)すると味物質が唾液中に溶け出し味蕾へ入り込みます。
味蕾には多数の神経があり、食べ物の情報が味蕾の神経を通して脳の中枢へと伝わるのです。
それが何らかの原因で味蕾や神経、脳の中枢などに異常があると味覚を感じなくなってしまう、あるいは異常な味を感じてしまうこともあるようです。
味覚障害のタイプ
何らかの原因で本来の味を感じなくしてしまう味覚障害。
味覚障害には幾つかのタイプがあるようです。
詳しく見ていきましょう。
1.味覚減退症→全体的に味が薄い感じがする症状
2.無味症(味覚消失)→全く味を感じなくなる症状
3.異味症→味が本来の食べ物の味と異なって感じる症状
4.悪味症→どんなものを食べても嫌な味がする症状
5.孤立性無味症→特定の味だけが分からなくなる症状
6.片側性無味症→舌の左右どちらかの片側で味を感じない症状
7.解離性無味障害→特定の味、特に甘みだけが分からなくなる症状
8.自発性異常味覚→食べ物が口にないのに口の中で味がする症状
こんなにもたくさんある味覚障害。
自発性異常味覚なんて、食べ物がないのに味がするのですからダイエットに良さそうですね(笑)
さて、このような味覚障害の原因とはどんなことなのでしょう。
アルコール依存症の味覚障害
さてさて、味覚障害とひとことで言ってもその症状とタイプはたくさんありました。
私も経験したことがある原因が分からない味覚障害。
いったい、あの時の味覚障害の原因は何だったのでしょう。
味覚障害の原因
味覚が感じられないことで、もしかしたら腐っている食材や毒を含んだ食べ物を口に入れてしまうかも!
そうなったら生命の危険もあるかもしれません。
味覚障害は男性は50歳以上、女性は40歳以上になると増えはじめ、特に女性の割合が多いようです。
何かこの年齢に関係あるのでしょうか。
・ドライマウス→ドライマウスとは口の中が渇いてしまうこと
唾液の分泌が減る、口呼吸で口腔粘膜の水分が失われるなどがドライマウスの要因になるようです。
唾液の分泌量が減ると、味を感じる味蕾の働きが悪くなるため味覚障害に。
ドライマウスの原因には加齢も挙げられますが、早食い、生活習慣病、薬の副作用、精神的ストレスなどがあります。
・貧血→貧血の原因は鉄分不足で起こることが多い
だるさやめまいなどの症状が出る前に舌の表面がツルツルした状態になると味覚障害になることもあります。
・過度に受ける刺激物→熱いものや辛いものを頻繁に摂取していると味蕾が必要以上に刺激されて味蕾が破壊されてしまう
味蕾が破壊されれば当然、味覚障害を引き起こしてしまいます。
そう言えば、うちのアウトローな旦那は辛いものが大好きでした。
お蕎麦を食べるときには熱々のお蕎麦に唐辛子をこれでもか!と言うほどかけて食べていました。
もちろん味覚障害、起こしていましたね~。
お蕎麦と言えばやっぱり信州蕎麦、アウトローな旦那も大好きだったんですよ!
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それでは最後に、お酒を飲む人の味覚障害に深くかかわる原因です。
・亜鉛不足→アルコールを分解する酵素の働きに使われるのが亜鉛
ここでもまた、アルコールを分解する際のアルコール分解酵素が関与しています。
お酒を飲めば飲むほど亜鉛がたくさん使われているのですね。
そうなれば亜鉛は当然不足していき味覚に異常を感じるのです。
でも、これは普通の酒飲みさんの話し。
アルコール依存症ともなると亜鉛の不足だけでは済まないようです。
アルコール依存症の人の味覚障害は栄養状態が悪いことから亜鉛不足なのでは?と考えられますが
しかし、それと同時に考えられる原因として
末梢神経の障害であることが挙げられるようです。
末梢神経障害とは
これもまた、アルコール専門病院や自助会に通っていた頃のことです。
骨のお話でも解説しましたが、アルコール依存症さんには大腿骨近位部骨折の人が多くいました。
アルコールと骨の関係については下の記事を参考にしてくださいね▼
足の大腿骨近位部骨折と共に、末梢神経障害を患っている人もたくさんいたのです。
末梢神経障害とはどこの障害なのでしょう。
末梢神経障害は全身の病
一般的な末梢神経障害とは別名「ニューロパチー」と呼ばれ、全身に隈なく分布する末梢神経が障害されることを言います。
これがアルコール依存症になると、やはり、アルコール性末梢神経障害になるようです。
アルコール性末梢神経障害は、手足の先がピリピリとしびれたり歩行が困難になることがあります。
昔でいうと脚気の症状ですね。
ここで明確な味覚障害の様子は知ることができませんでしたが、アルコール専門クリニックに通っていた頃の仲間に
「何を食べても砂を噛んでいるようで美味しくない」
「舌がピリピリして味が分からない」
と聞いたことがありました。
この仲間たちは、味覚障害と同時に手足のしびれや異常なほどの冷えを訴えていたのです。
アルコール性末梢神経障害もウエルニッケ脳症と同様、アルコールを摂取する際にビタミンB群をたくさん使ってしまうので
ビタミンB群不足から引き起こしてしまうようです。
改善するためにはビタミン群(ビタミンB1)の補給でしたね。
ウエルニッケ脳症については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
アルコール依存症で栄養失調に!ウエルニッケ・コルサコフ症候群について
アルコール依存症の人はお酒をたくさん飲むことだけではなく、お酒をたくさん飲むことでアルコールをたくさん分解しなくてはなりません。
その際に、必要な栄養素まで奪われてしまっているようですね。
日頃から十分な栄養素が摂れているならまだしも、栄養なんて関係なくお酒ばかりを飲んでいるのです。
元々ない栄養素をさらに奪ってしまうのですから身体を壊してしまうのも無理のない話ですね。(これは自分に言い聞かせています)
実は私もほんのちょっとだけですが味覚障害を経験しました。
料理を作っていて味見をするのですが、何回もするからでしょうか、全然味が分からなくなってしまったのです。
これはもう断酒を決意した頃だったのでそう長い期間ではありませんでしたが、焦りました。
何回か不味い食事を出してしまいました(;’∀’)
また、糖尿病患者も味覚障害があるようですがこれについてはまた次の機会にお話したいと思います。
バービーのプチ情報
アルコール性末梢神経障害になると手足がピリピリとしびれるとありましたが
意外なことに、ドーパミンの分泌が不足しても手足がピリピリしたり歩行障害が起こることがあるようです。
ドーパミンとは「快楽ホルモン」と言われ、私たちアルコール依存症はドーパミンを求めてお酒を飲み続けていたのですよね。
ところが、これがマイナスに働いてしまいました。
「快楽ホルモン」や「脳の報酬系」を得たいがばかりにどん底に落ちてしまったのです。
ドーパミンはお酒を飲んでいなきゃ分泌されないのかと言うと、そんなことは絶対ありません。
何かに夢中になること、楽しい体験や刺激的な経験、恋をすることetc…
これらでもドーパミンは分泌されるのです。
私は今、チャレンジしたいことがあります。
それは、ボルタリングです!(岩登り?)
うちの近所ではそのような施設がないのとコロナの影響でまだまだチャレンジできそうもありませんが
コロナが落ち着いたらぜひ、やってみたいと思います。
皆さんも何かチャレンジできるものが見つかるといいですよね!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。