アルコール依存症で栄養失調に!ウエルニッケ・コルサコフ症候群について

皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
今、アウトローな旦那は膵臓にできたガンで闘病中なのですが、もうほとんど意識もなく眠っている時間が多くなっています。
膵臓ガンの原因がお酒によるものなのかどうかは決定的ではありませんが、そばで見ていた私には
このガンはお酒やタバコによる生活習慣病だと言いきれます。
やはり、命を縮めてしまうお酒やタバコ。
もちろん、栄養状態だって悪くしてしまいます。
今日は、お酒による栄養失調や栄養障害から来るウエルニッケ・コルサコフ症候群についてお話したいと思います。
ぜひ、参考にしてくださいね♪
目次
ウエルニッケ・コルサコフ症候群とは
この舌を噛みそうな病名のウエルニッケ・コルサコフ症候群は一応、ウエルニッケとコルサコフに分けて考えることができそうです。
ウエルニッケとコルサコフそれぞれの意味ってどんなことなのでしょう。
ウエルニッケは脳症
うちの旦那は今、もちろんお酒なんて飲めませんがガンの痛みや吐き気により食事がほとんどできません。
つまり、極度の栄養失調状態です。
ドリンク等の栄養剤もありますが、水すら飲めないので栄養剤も舐めるくらいしかできません。
どうにか点滴はしていますが、栄養とは程遠いただの水分補給にしかならないようです。
もちろん、水分補給も大事ですが水分だけではエネルギーや栄養になりませんよね。
お酒好きさんもちゃんと食べてから飲むなり、栄養をとっていれば別ですがアルコール依存症ともなる人は
おつまみなんかいらない、食べることなんてどうでもいいんです。
とにかく、とにかく「酒、酒、酒をくれ~!」と血中をお酒で満たせば満足なのです。
しかし、それがひどくなると栄養障害になり、ビタミンB1 (チアミン)が不足してしまいす。
そして脳に障害が起こるのがウエルニッケ脳症になります。
アルコール依存症は脳の病気だと言われていますよね。
ウエルニッケ脳症の原因にはアルコール依存症で栄養をとれないということもありますが
実は、お酒を飲んでいるとアルコールを分解するだけでもチアミンがたくさん使われてしまうのです。
栄養がとれないのはアルコール依存症ばかりではなく、胃の全摘手術や摂食障害なども含まれます。
あとは、妊娠中の悪阻などでも(つわり)などでも栄養がとれなくて苦しいですよね。
・ウエルニッケの症状
軽い症状としては物忘れがありますが、これって普通の人でもあるので判断しにくいですよね。
意識障害:うちの旦那も※せん妄がひどい時があります。
いきなり始まるので怖いぐらいです。
※せん妄:高齢者によくみられる症状で、見当識障害(時間や場所が分からなくなる)や記憶障害、幻覚、妄想などなどが様々な形で現れる。
眼球運動障害:目に異常を感じることがあって寄り目になったり、全く動かないこともあるし、小刻みに震えることもあるようです。
運動失調:体のバランスを司る小脳に障害が起きて、歩くときにバランスが取れなくてフラフラすることもあります。
コルサコフ症候群とウエルニッケ脳症は違う?
コルサコフ症候群の原因もアルコール依存症などによるビタミンB1 不足が挙げられます。
また、頭部の怪我や脳卒中などもあり、その症状は記憶の障害が特徴的です。
・コルサコフ症候群の症状
記銘力障害:新しいことが覚えられない、病気前の記憶がなくなるなどがあります。
作話:もう1つ特徴的なのは作話をすることです。
作話って話を作ると言うより、物忘れを取り繕う(つくろう)ためにウソの話をしたり、つじつまを合わすような話をしてしまうこと。
ある意味、頭使ってかしこいな~って思うのは私だけ?(笑)
見当識障害:自分がどこにいて今がいつなのか何時なのか分からなくなることがあります。
ビタミンB1不足により引き起こされるウエルニッケ脳症というのが急性期でコルサコフ症候群は慢性期だと言えそうです。
何となく、認知症を想像していただくと分かりやすいかと思います。
私はよく冗談で、「脳みそ腐ったとか、溶けて流れてしまった」なんて言っていたのですが
こう考えると、あと少しでも長く飲酒していたら冗談では済まされなくなっていたはずです。
脳への障害は脳委縮のMRIを撮って異常がないことが確認できたのですが、
栄養不足による身体の影響はありました。
皆さんもご存知のように、栄養や酸素は血液が運んでくれます。
それなのに毎日たっぷりのお酒で血液はドロドロ、栄養も酸素も身体の隅々まで行き渡るはずもありません。
おかげで、私は糖尿病となり歯も肌も髪もボ~ロボロ。
常に脱水状態なので、足の裏の皮膚は一皮も二皮も剥けましたっけ^_^;
ウエルニッケ・コルサコフ症候群とは、記銘力障害とも呼ばれものが覚えられない病気。
まだまだ認知症みたいな老人にはなりたくない!
アルコール依存症は脳の病気であることを示す病がウエルニッケ・コルサコフ症候群ではないでしょうか。
では、ウエルニッケ・コルサコフ症候群にならないためにはどんなことに気をつければよいのでしょう。
ウエルニッケ・コルサコフ症候群を予防するには
ここでは、アルコール依存症から引き起こすウエルニッケ・コルサコフ症候群の予防方法を考えてみたいと思います。
皆さん、どんなことが効くと思いますか?
それはもちろん断酒が一番に決まっていますが、ほかにも気をつけたいことがあります。
アルコール依存症でも明るい未来があります。
栄養をとることで脳の病気からは解放されるかもしれないのです!
タンパク質をとる
人間の身体はタンパク質でできています。
現在、断酒にチャレンジしている人は筋トレをしている人がたくさんいると思いますが
皆さん積極的に摂取しているのはタンパク質ではありませんか?
飲酒中に失われた筋肉を取り戻すべく、タンパク質をたくさん摂取してほしいと思います。
健康診断をすると、総蛋白の次ぐらいに出てくる数値でアルブミンというのがあります。
これは、栄養状態を表す数値になっているのですが通常は4.5以上を保っていただきたいと思います。
上記の表はうちの旦那が2020年11月に行った血液検査の結果です。
やはり、アルブミン(ALB/BCP改良の箇所)が3.5Lと極端に低いのが分かると思います。
では、どうしたらアルブミンを正常に保つことができるのでしょうか。
そのためには普段の食事でお肉屋お魚、卵や豆腐などをバランス良く食べることが回復の早道になるでしょう。
ビタミンB群をとる
アルコール依存症の治療をしたことがある人なら知っていると思いますが、その人の症状に合わせたお薬と共に
必ず、ビタミン剤を処方されます。
それは、先ほども書きましたがアルコール依存症でなくとも、お酒を飲むとお酒を分解するのにビタミンB1(チアミン)が使われます。
それなのに、おつまみも食べず食事もしてないアルコール依存症さんは栄養をとらないしましてやビタミンなんてとっていないでしょう。
ビタミンB1 であるチアミンが不足するとひどいケースでは命の危険さえもあるのです。
しかし、アルコール依存症の人、あるいは断酒している人が通常の食事でビタミンB群を摂取できるかというと...
ちょっとキツイですよね。
なので、サプリメントでビタミンB群を補給する必要があります。
それも、1日当たりビタミンB1、B2、B6を100㎎単位で摂取したいです。
健康な人が目安とする量よりもかなり多くなりますが、それぐらいとらないとアルコール依存症の人には十分とは言えません。
そして、同じビタミンですが呼び名が違うナイアシン。
こちらもサプリで1000~3000㎎を目指してみましょう。
ナイアシンも通常の量よりかなり多くなりますが、アルコールで痛めてしまった脳と身体には必要なのですね。
ビタミンB群もナイアシンも食品だけで補うのは難しいと思うのでできればサプリメントを上手に利用できるといいですね!
ミネラルも忘れずに
うちの旦那なんかはサプリメントと薬の区別も分からず、サプリに速効性を求めていましたが
アルコール依存症さんも、サプリを使ったとしても脳や身体に回復の兆しが見えてくるのは最低でも半年~1年はかかると思ってください。
私は断酒して10年と少し経ちましたが、その間に60歳を過ぎてしまいました。
そしてアルコール依存症から糖尿病になってしまいましたが、体調は絶好調と言って良いと思います。
ちょっと前まで、何となく怠いような倦怠感がありました。
いつも眠くて、どこが悪いと言うのではないのですが...。
そこで、鉄分が不足しているのでは?と思い、サプリを探してみると鉄分も含んだ「マルチミネラル」があったのです。
お値段も安くてたくさん入っているのでお試しにはピッタリ!
DHC【マルチミネラル】徳用270粒90日分 価格:1141円(税込、送料無料)
サプリをとったからと体調がメキメキと良くなるわけではありませんが、毎日が快適に過ごせればOKですよね。
ミネラルって地味なイメージですが、実はすごく大事な働きをしているのが明確に理解できるサプリメントです。
これらの栄養を補給してくれるサプリを利用すればきっと頭の働きも回復してくるはずです。
頭の働きが回復してからの断酒と頭の働きがあまり回復しないで断酒するには違いが出てきます。
もちろん、頭の働きが回復してからの断酒のほうが早いし力強いですよね。
だからこそ、ウエルニッケ・コルサコフ症候群の予防だけではなく、断酒を強く願う人には栄養素の補給を心がけていただきたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈りいたします。