アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

アルコール依存症の症状、初期、中期 、末期について

2018/11/27
 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

前回の記事にも書きましたが、アルコール依存症は病気です。

そして、アルコール依存症は進行性の病気です。

病気は何でもそうだと思いますが、早期発見、早期治療に越したことはありません。

アルコール依存症も全く同じことが言えると思います。

ところが!

ところがです、アルコール依存症は「あれ〜?何だか私ってアル中みたい!」なんて思う頃にはちょっとヤバイ状態になってるのです。

そんなことにならないためには、知ることです。

アルコール依存症がどんな病気なのかを知って、ちょっとヤバイまで行かないように防御するのです。

テーマには初期、中期、末期とありましたが、あなたの飲酒習慣がどんな塩梅なのか、冷静に見つめてみてください。

あなたの飲酒は何かのキッカケで飲むのでしょうか?

例えば、会社の飲み会や結婚式、友達付き合いといったように、特に自宅では飲まない、何かしらのイベントがある時だけ飲むといった機会飲酒。

それと、これもまた何かのキッカケで機会飲酒だったのが自宅でも飲むようになり習慣飲酒をするようになってきた。

お酒の美味しさに目覚めてしまったのでしょうか。

はたまた、気分の高揚に気がついたのでしょうか。

ストレス解消に、お酒の使い方を覚えてしまったのでしょうか。

アルコール依存症が明確に初期、中期、末期と進行するとは限りませんが、アルコール依存症本人だった私の経験から、恥ずかしい過去を振り返ってみたいと思います。

アルコール依存症、初期

私の飲酒のキッカケは彼(現旦那)が飲む人だったから、かな。

最初はほとんどの人が楽しく美味しく飲めているはず。

アルコール依存症初期より前に、移行期があります。

楽しく美味しく飲めていたはずのお酒なのに、そのうち、飲まないと落ちつかない、気が済まないみたいに。

でもまだ何とか、他のことでもごまかせる。

人生、楽しいことばかりではありませんよね。

誰だって、辛いこと、悲しいこと、淋しい、死にたい!

なんて日はあります。

そんな時に、お酒の力を借りてしまうと、もう坂道を転げ落ちるのは早いんです。

その辺から、アルコール依存症の泥沼にはまり込んでしまうのです。

私の場合も、飲酒のキッカケとなった彼が悪かった。

連日、泣きながら飲んでましたね〜。

習慣飲酒の始まりです。

いきなり酷かったですね〜。

てか、酒癖も悪くて露出狂気味でもありました。

私の場合は、とにかく毎日飲んでました。

でもまだ元気だったんです。

小さな子供も3人いました。

毎日、飲んではいるけど大きなヘマをするわけでもなく、まさか私がアル中になるなんて夢にも思いませんでした。

それが徐々に、アルコール依存症、中期に突入して行ったわけです。

アルコール依存症、中期

私には3人の子供がいます。

1番下の子が保育園(自営のため)に入った頃からでしょうか。

朝、とにかく忙しいんです、3人を出すまでが。

で、下の子を保育園に送り届けると、その疲れを癒すために軽い気持ちでガソリン(焼酎)を補給!

それは何日かそれで済みますが、大丈夫な自分を発見すると、一杯では済みません。

朝飲み開始です。

うちは自営で、私は店の掃除や仕入れ担当でした。

もちろん、行かなくてはなりません。

酔った体にムチ打って?チャリで出かけます。

無情なことに(嬉しいことに?)、自営は飲み屋さんなんです。

行った先には売るほど酒があるのでした!

掃除や仕入れなんか適当に済ませ、床に寝てしまうまで飲むこともしばしば。

ほろ酔いができないんだから、当然そうなります。

ラッキーなことに、私はすぐ近くのスポーツクラブに通っていて、お風呂やサウナに入れたんです。

そこで酒を軽く抜いて、帰るわけです。

もちろん、帰ってからも飲んじゃいます。

まだやること、たくさんあるって分かっているのに、もう止まりません。

夜は夜で飲みます。

でも、ここら辺まではまだ元気だったんです。

そんな毎日を2〜3年やり過ごしていたある日。

突然の激痛が襲ってきました。

どこと言ってよいのか、胃の奥の方、背中の方?

急性肝炎、急性膵炎でした。

病院では命の危機を宣告されました。

この前後から精神的にもうつのような状態になって行きました。

この頃、初めて「アルコール依存症」という言葉を知ったのです。

それまでには、「アル中」というのは知ってました。

でも、「アル中」なんて自分とは全然無縁だと思っていたのです。

「アル中」というのは、お酒ばかり飲んでいるオジサンばかりがなるものだと思い込んでいたんです。

自分だって、お酒ばかり飲んでいるオバサンだということに気がつきませんでした。

いよいよ本格的なアルコール依存症になってしまったようです。

私は外で仕事をしているわけではなかったので、社会的に迷惑をかけるといったことは無かったと思いますが、家族には地獄の苦しみを与えてしまったようです。

アルコール依存症、末期

私には、アルコール依存症の初期も中期も末期も入り組んでいて、突然、全部襲って来たような気もします。

急性肝炎や急性膵炎を患った頃からは本当に苦しくて、家族にも地獄の苦しみを与えてしまったし、私自身も地獄でした。

それまでの、お酒を反省してしばらくは飲まないでいられましたが、1ヶ月ぐらいで敗退です。

もう、飲みたくて飲みたくて…

そうなると、隠れ酒です。

家族には「飲んでない!」と言ってるわけですから、家事はしてなくてはなりません。

となると、皆んなが帰って来る夕方が怖い。

もう、頭の中はパニックです。

「飲んでない!」と言ったって酒臭さはバレバレなわけです。

どんなバレる嘘をついても飲みたい、家族から見捨てられても飲みたい。

でも毎日願っているのです。

「神さま、どうか、お酒をやめさせて下さい。」と。

入院、ブラックアウト、幻聴、幻覚、自殺未遂、ありとあらゆることをやらかして、家族を地獄に突き落としました。

アルコール依存症は死に直結する病気でもあります。

アルコール依存症は飲み続けていると、無言の自殺行為だとも言われます。

でも私はこうして地獄から蘇りました。

アルコール依存症の本当の怖さを知って、未然に防いでもらえたら、早いうちに治療に繋がってもらえたら、嬉しいです。

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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