アルコール依存症が先?うつ病が先?私の場合
皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
今、お昼ご飯を食べたあとで猛烈な眠気が襲ってきています。
普通に食事をして普通に睡眠欲があって普通に生活できているって幸せなことなんですよね~。
この当たり前の幸せをつかむまで、たくさんの時間を無駄にしてしまったようです。
昔、私はうつ病だったから幸せを感じなかったのでしょうか。
だから、アルコール依存症になってしまったのでしょうか。
それとも、アルコール依存症だからうつ病になってしまったのでしょうか。
今日は、この辺を探っていきたいと思います。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
アルコール依存症とうつ病の関係
アルコール依存症とうつ病の関係については以前のブログにも何度か書いていますが
この関係、本当にどちらが先なのでしょうね。
アルコール依存症とうつ病についての記事はこちらから▼
うつ病とは
うつ病の症状は強い悲しみや意欲や喜びの低下などにより、不眠や食欲不振、頭痛などの症状を引き起こしてしまうこと。
進行すると、感情が乏しくなり生きている実感がわかず自殺に追い込まれることもあります。
最近でこそ、うつ病のことはほとんどの人が知っていると思います。
しかし、社会全体に「うつ病」という病名を知らしめたのはいつ頃なのでしょう。
少なくとも、私がアルコール依存症デビューした頃は聞かなかったような気がします。
うつ病を知っていたら
うつ病は、近年一気に増えた病気のように思われがちですが、ただあまり認識されていなかったようです。
私が自分のことをうつ病だと思い始めたのも、ずいぶん大人になってからだと思います。
それまでは、その症状があってもまさか自分が病気だなんて思いませんでした。
最近ではあまり聞かない「ノイローゼ」だと漠然に思っていたものです。
アルコール依存症者のほとんどの人が抱えている「生きづらさ」。
何をやっても、どんな時でも虚しい、ひたすら悲しかった...。
せめて病気だと知っていればもう少し楽になったもかも、と思いますが昔のこと。
ネットもなければ情報網も少なくて何も分からなかったはずです。
うつ病は現代病?
ストレス社会と言われる現代。
うつ病の大きな原因はストレスだと言われています。
うつ病が社会で大きく取り上げられるようになったのはいつごろからなのでしょう。
上の表は厚生労働省が発表した「患者調査」による、うつ病を含む気分障害の患者数を現したものです。
うつ病患者だけを見ても、平成8年には20.7万人だったのが平成20年は70.4万人の2倍以上に増えていることが分かります。
だからと言って、うつ病患者が昔は少なかったのかと言うと、そうではなく
社会全体がうつ病を取り上げるようになったのが2000年(平成12年)代に入ってからのような感じがするのです。
私がいつも何だか悲しくて虚しいとは感じていたものの、明確にうつ病だという診断を受けたわけではありません。
そのような症状の病気があることも病名も知らなかったのですから、モヤモヤとしていたわけなのです。
そのモヤモヤのせいで、高校生にして自殺未遂を経験します。
ところが、このモヤモヤが解決できる方法を後に知ることになるのです。
アルコール依存症が先?うつ病が先?
いくら私がアルコール依存症でも、お酒を飲み始めたのは高校を卒業してからです。(別に偉くない?)
過去のブログを読んでいただければ、私がズベ公と言われる不良だったことが分かると思いますが
不良でもお酒は飲みませんでした。
私のプロフィールについてはこちらの記事から▼
不良になったのはうつのせい?
今から思うと、私が不良になったのはうつ病だったからではないかと。
うつ病を少しでも和らげる方法にお酒という手段があることを知らなかったから不良に走ってしまったのかと。
少し話がズレますがこんな私でも当時、不良の間で流行っていたシンナーなどの経験は1度もないのです。(これも偉くない!)
し、しかし
タバコは吸っていましたね。(やはり偉くない)
タバコ吸って粋がって、うつの憂さ晴らしをしていたのでしょうか。
いきなりアルコール依存症
そんな私が、アルコールにのめり込んだのは18歳のころ。
これも何度も書いていますが、アウトローな旦那と付き合い出してからです。
それまでにも何回か飲酒の機会はありましたが、特に美味しいとも思わなかったし、続けて飲みたいとも思いませんでした。
それでもまだ、当時は楽しいお酒ももちろんありましたが
アウトローな旦那は、悲しいお酒を覚えさせてくれた張本人でもあります。
悲しい時、つらい時はお酒を飲めば忘れられるんだって教えてくれたのです。
この時もまだ、自分がうつ病だなんて気がつきませんでした。
ただただ、お酒が加速していったのは事実です。
うつ病が決定的に
きっと潜在的に持ち合わせていたうつ病が飲酒により躁鬱(そううつ)状態になっている時もあったと思います。
すごくテンションがハイになったり、落ち込んだり...
だからてっきり、お酒を飲めば楽しくなれるんだと思ってさらにお酒をたくさん飲むように。
そうすると、楽しいのは一瞬でまたズトンと落ち込んでしまうんですよね。
それが嫌だからまた、お酒の力を借りようと一気に飲む。
これの繰り返し。
うつ病がある人はアルコール依存症の素質がある
私は元々うつ病があって、アルコール依存症になる素質があったということですよね。
そうそう、だからうつ病があるっていうことを少しでも知っていれば気をつけられたかも...。
アルコール依存症からうつ病
とは言え、私のような人ばかりではなく
もちろん、アルコール依存症さんがうつ病を発症してしまうこともあります。
仕組みはうつ病の人がアルコール依存症になるのとほぼ同じです。
うつ病の人が落ち込んでいる時がマイナスから飲酒するとプラス20ぐらいになれるのと同じで
アルコール依存症じゃない人でもお酒を飲むとテンションが高くなりプラス50ぐらいになりますが
お酒が抜けるとマイナスの感情が強くなり落ち込みがひどくなります。
その感情の切り替えが上手くコントロールできなくなってしまうとアルコール依存症になってしまうのではないでしょうか。
診断の仕方
では、診断はどのようにすればよいのでしょう。
私の場合、困ったことに「アルコール依存症」という言葉さえも!
知りませんでした^_^;
お酒をたくさん飲んでしまうのはアル中で、みんな中年のおじさんばかりがなるのだと思っていたのです。
だから最初に受診したのは精神科で「ノイローゼ」としてでした。
これも後から思えばなのですが、当時はもうアルコール依存症がかなり進行していて診断された病名を覚えていないのです。
が、たぶん、うつ病で通院していたような気がします。
そして、うつ病の治療をしているのですがなかなか良くなりません。
そりゃぁそうです。
お酒飲んじゃうのですから...。
うつ病だけでアルコール依存症は併発していない人はうつ病の治療をすれば回復の見込みはあるでしょう。
しかし、元々うつ病はないのにアルコール依存症になった人は、お酒がひどくなるにつけ失敗が多くなるはずです。
そうなると、普通は自己嫌悪に陥りうつ状態に。
自分にお酒の問題があるとは思わず精神科を受診すれば、ほとんどのお医者さんは「うつ病」だと診断するでしょう。
でも、このような人はお酒さえやめれば問題は解決するはずです。
断酒すればうつ病の症状は改善していくはずなのです。
しかし、断酒が継続できているにもかかわらずうつの症状が緩和しない場合はうつ病の治療をおすすめします。
で、私の場合
うつ病が先でしたが、アルコールでさらにうつがひどくなり、現在は断酒11年程でうつは少しずつ改善しているような気がします。
薬は飲んでいません。
ただ、私はうつ病でもありますが
弱い心が芽を出そうとすると自然とその芽を摘み取ってしまうことができるようになったのです。
お酒をやめて、心が強くなったと思うのです。
当然、身体も強くなりました。
やはり、心身のバランスが大事。
アルコール依存症が先の人も、うつ病が先の人もとにかく断酒です!
断酒していると自ずと答えが見えてきます。
見えなかったものが見えてきて自分が何を考えているのか、何をやろうとしているのか希望が湧いてきます。
いつかきっとそんな日がくることを信じてみましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈りいたします。