アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

アウトローな旦那が膵臓ガンに侵されてしまった!

 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

皆さん、こんにちは!

アルコール依存症のバービーです。

今日は私の旦那、以前の記事にも度々登場しているアウトローな旦那についてのお話になります。

実は、うちのアウトローな旦那がアウトローな病?膵臓(すいぞう)ガンに侵されてしまったのです。

膵臓ガンの原因はお酒とのかかわりが深いことから少しでも、皆さんの参考になればと思い、できるだけ詳しく書いていくので参考にしてくださいね!

膵臓とは

出典:国立がん研究センター がん情報サービス

上の図で黒い点線に囲まれている部位が膵臓になるのですが胃の裏の部位なので一般的なレントゲン検査では見えません。

皆さんの中にも膵臓を患ったことがある人がいるのではないでしょうか。

私も、アルコール依存症現役バリバリのころ急性膵炎を3度ほど繰り返しています。

膵臓病は見つかりにくい

膵臓は胃の裏に隠れている臓器で、みぞおちあたりに痛みを感じても胃が痛いのだと勘違いしてしまいます。

そのため、胃痛を訴えて病院を受診しても胃薬を処方されるだけで膵臓の病がなかなか発見されないのです。

これは明らかにおかしいと思い、違う検査をしてやっと膵臓が悪いことに気がつくのですが、もうすでにガンに進んでいることが多いと聞きます。

胃痛との違い

膵臓ガンは早期の発見が非常に難しく、発見されたときにはかなり進行していると言われています。

旦那の膵臓ガンの大きさは3×4㎝にもなっていました。

私が急性膵炎を引き起こしたときも最初は胃が痛いのかと思い、市販の胃薬を服用してお酒を飲んでいました。

ところが、一向に良くならない胃痛。

当たり前です、胃が悪いのではなく膵臓、しかもお酒を飲みまくっているのですから。

そしてある日突然、背中の激痛と腹痛が私を襲ってきたのです。

この苦しみは陣痛よりも苦しく、とにかくのた打ち回る痛みでした。

その後、私は急性膵炎と診断。(さらにその後、糖尿病に)

ですが、今回、膵臓ガンと診断された旦那はそれ程痛みを訴えているわけでもありませんでした。

膵臓ガンに侵されるまで

うちの旦那の場合、1日中家にいてお酒を飲んだり何か食べたりを繰り返していて胃が悪くならないほうがおかしいと思うような毎日でした。

そのうち、夜中でも激しい「ゲップ」を繰り返していておなかの膨満感もあったのです。

俗に言う、「逆流性食道炎」の症状です。

全く注意を聞き入れない旦那

普通はそこで注意して飲み食いをやめるか病院に行くかするのでしょう。

ところが、人生すべてにアウトローな旦那はお構いなしです。

私がいくら「少しは胃を休めなくちゃだめだよ。」と言っても聞き入れませんでした。

ここで思うのは、アル中さんがコントロールが効かないのは分かるけど、旦那はアル中ではないのです、コントロールが効くはずなのです。

そして、全然おなかなんて空いてないのに朝起きたら直ぐに朝ご飯を食べないと気が済まないという変な癖もありました。

とにかく、暇だから食べ物とお酒に執着していたのです。

そのうち、おなかの膨満感から胃痛を感じるようになり、さすがのアウトロー野郎も病院行きを決心。

胃潰瘍だと診断されてから

最初に受診したのはいわゆる町医者です。

それでも、40数年間一緒にいて病院なんて歯医者ぐらいしか行ったことがない旦那が行ったのですから余程痛かったのかもしれません。

それまでの経緯を話し、「胃炎か胃潰瘍」のようだと薬をもらってきました。

まだこの頃は、いくらかお酒も飲んでいたし食べるのも食べていました。

それが、約3ヶ月前のこと。

ピロリ菌の疑い

それからしばらくしても症状が改善しないため町医者に行くと大きな病院に行くようにと勧められ、紹介状を書いてもらいました。

幸い、うちの近くには大きな病院があったので早速行ってみると「ピロリ菌」ではないかと診断。

この日は最初に町医者に行った日から約40日後になります。

その後、ピロリ菌ではないことが分かります。

それでも痛みを訴える旦那に

「それって胃じゃないんじゃないの?膵臓じゃない?」

普通、膵臓の病気を経験した人じゃないと膵臓の存在すら知らない人もいます。

膵臓の大事な役割はもちろん知らないでしょう。

もう一度検査をする

「それって胃じゃないんじゃないの?膵臓じゃない?」ということで、もう一度検査をしてもらいに行かせました。

そしたら今度は、その日のうちに「膵体部癌の可能性あります」という診断をもらってきたのです!

「え~!」

いくら膵臓が悪いと予想していてもいきなり膵臓ガンかよ!

いきなりの膵臓ガン

あれ程、飲んだり食べたりを繰り返していた旦那もこの頃は、ほとんど食欲もなくなり...

と言いたいところですが、食意地だけは相変わらずで量は食べないけどちょこちょこ食べていました。

そして、食べすぎていたこともあり増えていた体重も8キロぐらい減っていたのです。

膵臓ガンの症状を調べると当てはまることが多く、やはり間違いないのだろうという感じでした。

ここで疑問が...。

検査はこちらから?

ずっと胃痛を訴えていたのですが、一向に改善しないのですから医者からは

「それでは違う検査をしてみましょう。」という判断はないのでしょうか。

今回、膵臓ガンの疑いがあると診断されてきたのもこちらからお願いしたためです。

こうなって初めて、翌日のCT、その次の日のMRIが受けられることに。

病院って、ずいぶんのんびりなのですね。

それとも高齢者は進行が遅いので良いと思っているのかしら。

膵臓ガンの生存率

CT、MRIの結果は膵臓ガンが確実になっただけでした。

私も急性膵炎をやったことがあるため膵臓ガンの知識は多少あると思っています。

膵臓ガンは生存率が低い

友達との会話でも「膵臓のガンってほぼ間違いなくダメなんだってね。」なんて話していたことがあります。

膵臓ガンは高齢になるに連れ高くなり女性より男性の方が生存率が低くなるようです。

膵臓ガンの発症要因は色々ありますがやはり、喫煙が1番に挙げられています。

あとは、高脂肪食や肉類の摂取など糖尿病や慢性膵炎につながるような食生活や飲酒があるようです。

旦那のタバコは1日に2箱ほどでした。

そして旦那は糖尿病ではありませんでしたが、まさに1日中ダラダラと飲み食いしていたことが膵臓に負担をかけていたのでしょう。

膵臓は食べ物を消化するための消化酵素を分泌する大事な役割もあり

消化しないうちに次から次へと食べ物を放り込んでいたのでは役割もこなせなくなります。

本当にバチが当たったとしか思えない病気になってしまったのです。

結果は出たものの

つい先日は、今後の治療方針を決めるための検査入院をしました。

どうなのでしょう、手術は不可能なようですが抗がん剤を使ってガンを小さくするのでしょうか。

それさえも不可能なのでしょうか。

旦那は常日頃から「俺はもうやり残したことはない、いつ死んでも構わない。」と言っていました。

「あ~、死にたい死にたい」と言っていたのです。

と、ところがここに来て「生」に対して欲が出て来たようです。

生きる希があるのならどんなことでも試してみたいと。

人間はなんて愚かなのでしょう、いえ、私たち夫婦だけかもしれません。

限りある命を大事にせず、後先のことを考えず、好きなだけ酒を飲んだりタバコを吸ったり、おなかが空いてもいないのに食べまくったりとしてしまうのでしょう。

それで後になって痛くなったり苦しくなったりしないと分からない、病気にならないと分からないバカ!

俺は病気になんかならない

旦那はいつもそう言って保険にさえ入りませんでした。

「絶対俺よりお前の方が先に死ぬ」、こう言い切っていました。

どうやら今の時点ではこれも難しいようです。

よくテレビドラマや本の中でも、ガンになった人やガンのお子さんを持った人は「何でなんにも悪いことなんかしてないのにガンになんかなってしまうのでしょう。」

と、とても悲しくつらい思いをなさってますが、うちの旦那の場合はなるべくしてなったガン。

あまりにも当然が当然となり、文句のつけようがありません。

今、この記事を書いている最中に病院から電話がありました。

「先日の結果が早めに出たのでお約束をした日ではなく明後日に来てください。そして来る際はお一人ではなく家族の方といらしていただきたいのです。」

ガ~ン!

来るべき日が来てしまったのでしょうか。

この続きは次回に書いて行きたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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