アルコール依存症が歩けなくなる理由は?ウェルニッケ脳症について
皆さん こんにちは アルコール依存症のバービーです!
いきなりですが、皆さん 体調はいかがですか?
お酒を死ぬほど飲み続けていた私たちは命があるだけでも感謝しなければならないのですが、でもやっぱり、体のどこかを悪くしていたらつらいですよね。
アルコールを長年飲んでいると体のあらゆる臓器を壊します。
お酒って内臓だけが悪くなるのかと思いますが、足も悪くなり歩くことさえできなくなることもあるんですよ。
今日は、その代表的な病気「ウェルニッケ脳症」について解説します。
目次
ウェルニッケ脳症とは
お酒は大好きなのに、お酒を飲みすぎると体を壊すなんて自分とは無関係だと思っていた無知な私。
それでも、お酒で肝臓は壊すよ、とはよく言われていたのでそれだけは知ってました。
ところが、お酒が原因で脳神経が病気になるなんて、しかもそれが原因で歩けなくなることもあるなんて知る由もありませんでしたよ...
ウェルニッケ脳症の原因
お酒を長年飲み続けているとビタミンB1(チアミン)の消化管での吸収や肝臓での貯蔵ができなくなり、その結果ビタミンB1が欠乏されてしまいます。
しかも、アルコール依存症の人ってバランスの良い食事なんてとれてませんよね。
私もバランスの良い食事どころか食事自体が嫌でたまりませんでした。
これも大きなビタミンB1欠乏の原因になるでしょう。
ビタミンB1だけではなく、栄養失調そのものでしたよね。
そして、このビタミンB1の欠乏が、恐ろしい病気「ウェルニッケ脳症」の原因となってしまうのです。
ウェルニッケ脳症の症状
ウェルニッケ症候群の主な症状は次の3つです。
1.意識障害⇒錯乱 傾眠など
2.失調性歩行⇒ふらつき しゃべりにくさなど
3.眼球運動障害⇒細かな目の振るえ 目の動きの制限など
また、これらの症状のほかにも自分の意志とは関係なく体の一部が規則的に振るえる振戦、興奮や起立性低血圧、低体温、失神などを起こすこともあります。
そしてもう1つ、抹消神経の障害である脚気もビタミンB1の欠乏による症状です。
このウェルニッケ症候群がさらに進み、コルサコフ症候群に移行すると
・記銘力障害⇒最近の出来事を忘れる
・作話⇒覚えてないことを隠そうとして話をつくる
・失見当識⇒自分の置かれた場所や状態、時間などが認識できない
これらの症状を見ると、ウェルニッケ脳症の怖さが良くわかります。
歩行障害
私はアルコール専門病院で杖を突いて歩いている人を見かけた時は、全く別の病気やケガが原因だと思っていました。
だって、お酒が原因で足を悪くするなんて想像もしてなかったんですもの!
そのうち、デイケアの参加でその方たちの歩行障害の原因を知ることになるのです。
「俺は酒を飲みすぎて抹消神経をやられてしまってね...」
その後、自助会でも何人か見かけるようになりましたが、意外なことに女性はいなかったかも?
いずれにせよ、お酒の飲みすぎで小脳に異常をきたし末梢神経の障害や運動障害を起こし歩行が困難になるのです。
バランス感覚が失われふらついてしまうので、歩けても杖が必要なのですね。
もちろん、目に見える症状が歩行困難だけで、目に見えないの苦しみは知りませんでした。
ウェルニッケ脳症の治療
ウェルニッケ脳症の治療は原因であるビタミンB1の補給、投与です。
アルコール依存症が専門病院に行き治療を開始するとウェルニッケ脳症にかかってなくても、点滴や投薬でビタミンB1を補給します。
それも不思議でした、なぜ、アルコール依存症の治療である薬にビタミンB1だけが出るんだろう?(栄養素としてはという意味です)
栄養状態が悪くなってるのは理解できますが、それなら栄養補給の薬、全種類出してくれれば良いのに!ってね(笑)
一般の人はアルコール依存症がビタミンB1の欠乏なんて知りませんもんね。
実は、同じような記事を以前にも書いています。
重なる部分もあると思いますが、お時間があったら読んでみてくださいね▼
アルコール依存症で栄養失調に!ウェルニッケ・コルサコフ症候群について
ウェルニッケ脳症にかからないために
ウェルニッケ脳症は歩行障害だけではなく、認知症のような症状が出ることもあります。
まだ、そんな年でもないのに歩けなくなったり物忘れがひどくなるのはつらいですよね。
また、コルサコフ症候群に移行してしまうと改善も難しくなるでしょう。
今からお酒をやめる!
ウェルニッケ脳症になる原因はビタミンB1の欠乏です。
その原因の原因がもし、お酒ならもうお酒を今すぐやめることです!
節酒ができれば問題ありませんが、アルコール依存症になった時点で節酒なんてできるはずがありませんよね。
今やめないと、歩けなくなってしまうかもしれません、手足がいうことを聞かなくなってしまうかもしれないのです!
私も今、この記事を書きながら「あ~、あのまま飲み続けなくて良かった~!」とつくづく思います。
断酒は一筋縄ではありません。
苦しい苦しい離脱症状が待っています。
でも、それさえ乗り越えれば、あとは回復していくばかりです。
1人でくよくよ悩むより、何か解決の糸口が見つかるかもしれませんよ!
気が向いたらお電話してくださいね!!
また、ココナラでは各種ご相談も受け付けています。
アルコールの問題以外のお悩みも相談できるのでぜひ、活用してみてくださいね!
今すぐは無理でも、症状が悪くならないうちに断酒をおすすめします。
断酒さえすれば必ず、明るい未来が訪れますよ!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
webライターやっています。