うつ病の人との接し方!言ってはいけない禁句6選
今日は私も何となく気分が優れなくて下を向いて過ごしています。
こんな私の気分など一緒に暮らす孫に伝わるわけもないし、もし、伝わっていても子どもにはどうすることもできませんよね。
でも、せめて優しいことばの1つでもかけてくれれば...ムリ!
ところが、うつ病の人には例え本当に心配していたとしても、言ってはいけない言葉があるようです。
そのつらそうな様子を見てるとついつい、元気を出してもらいたいと思ってしまうのですが...。
今回は、うつ病の人との接し方や言ってはいけない禁句6選を解説しています。
目次
うつ病の人との接し方
家族や身近な人が、学校や仕事に行きたがらない、いつも怠けているように見える
最近、元気がないなどといった様子が長く続いている場合はうつ病にかかっていることが考えられます。
うつ病なのか違うのか判断が難しい方は下の記事を参考にしてくださいね▼
起きれない!やる気が出ない。うつ病の初期症状を6項目でチェック!
サポートが必要
上記の記事に書かれている症状を見て
家族や友達がうつ病かもしれないと思った方は、うつ病の人の症状を観察してサポートしてあげる必要があります。
うつ病の症状ってはたから見ると、怠けていたり甘えているようにしか見えませんが本人はとてもつらくて悩んでいるのです。
うつ病は脳の病気です、自分の意思だけではどうすることもできないのをご存知でしょうか。
それなのに家族や友達までが冷たいと、もっとつらくなってしまいますよね。
家族や友達としてできることはうつ病の人の気持ちを理解してあげること
そして、サポートしてあげることがとても大切です。
そのためにはまず、うつ病という病気を理解することから始めてみましょう。
うつ病とは脳の病であり心、精神の病でもあるのですが
身体的な症状が現れる人もいるので周りの人も気づくのではないでしょうか。
精神的な症状
・何事にも無関心になる
・気分が落ち込んでいる
・喜んだり楽しんだりしてない
・意欲がなくやる気が見えない
・集中力がない
・口数が少なくなった
・気分が沈んでいる
・以前はあまり飲まなかったお酒をよく飲んでいる など
身体的な症状
・頭痛を訴えることが多い
・耳鳴りがするようだ
・よく眠れていない
・下痢や便秘が多い
・食欲不振または過食している
・性欲減退、勃起不全
・生理不順
・腰痛や肩こりがひどい など
うつ病になっても正しい治療を受ければ回復は見込めるので、家族や身近な方は治療をすすめるためのサポートをしましょう。
サポートと言っても、何もうつ病の家族を担いで病院に連れて行けと言っているのではありません。
まずは、休養できる環境にしてあげること。
家族の理解がないと学校や仕事を休むこともできず休養にはなりませんよね。
できるだけ早く、長く休養ができるように家族や身近な方がサポートしてあげてくださいね。
自殺のサインを見逃さない
うつ病の人には休養がとても大事ですが、病院に行き治療することで回復も早くなります。
病院の薬物治療を続けることで再発の可能性も低くなるので、正しい治療を受けれるようにサポートしてあげたいものですが
うつ病患者は自殺をしてしまうおそれもあるので、自殺のサインを見逃さないようにしなくてはなりません。
このような発言や行動をしていたら自殺のサイン、見逃さないように気をつけましょう。
・「死にたい」
・「どこか遠くへ行きたい」
・「自分なんか消えてしまえばいい」
・「地球なんて滅びてしてしまえばいいんだ」
・「大地震が起きればいい」
・遺書を書いている、周りを片付けている
・薬を溜め込んでいる
・深酒するようになった
・包丁や紐がなくなっている
・写真や手紙などを整理している
・不自然なほど明るくなる など
言ってはいけない禁句6選
うつ病の人の気持ちは例え家族でも理解するのは難しいでしょう。
家族や周りの方もつらい気持ちになってしまいますよね。
でも、これだけは言ってはいけません。
その禁句6選とは?
禁句その1.怠けているんじゃないの!
何も知らない周りの人から見たら、うつ病の人はゴロゴロ寝てばかりで怠けているように見えてしまいますよね。
違うのです、起きれないのですよ、うつ病の人は。
「起きなくちゃいけない、仕事に行かなくちゃ」と気持ちは焦っているのですが、焦れば焦るほど起きれないのです。
本当に頭やお腹が痛くなることもあるし、身体が鉛のように重くて起きることができない。
それなのに家族の人が「怠けているんじゃないの!」なんて言ったらもっとつらくなります。
禁句その2.逃げているんじゃないの?
仕事がつらくてストレスとなりうつ病に。
それを家族に話したところ「そんなの仕事にはつきもの、誰だってつらいのを我慢している、あなたは逃げているんじゃないの?」
と言われてしまったら身も蓋もありません。
同じ境遇でもストレスの感じ方は人それぞれだし、誰もがうつ病になるものでもありません。
今はあなたの家族がうつ病なのです。
立ち向かう人もいれば逃げないと死んでしまう人もいます。
禁句その3.頑張って!
ついつい言ってしまいがちなのが「頑張って!」
でも、これってうつ病本人にとってはキツイ一言です。
本人は頑張って頑張っているのに...誰にもわかってもらえず苦しんでいます。
うつ病の人は、病気で休養をしなければならない自分が不甲斐なく、無力感でいっぱいのはず。
よくうつ病の人に精神論を押し付ける人もいますが、精神論だけで解決すれば病気になんかなりません。
頑張って!という言葉は、うつ病の人に自己嫌悪を感じさせるだけのようです。
禁句その4.これからどうするの?
うつ病の人は将来のことなど予想できません。
今生きているだけで精一杯なのですから。
それなのに、仕事や学校に行かないからと「これからどうするの?どうするつもりなの?!」などと言っては残酷です。
うつ病は一見良くなったかと思うとまたぶり返すこともよくあります。
社会復帰を急ぐと良くなっていても再発してしまうことも。
うつ病との闘いは長期戦になります。
長い目で暖かく見守ってあげましょう。
禁句その5.元気だしてね!
これもよく言ってしまいがちな言葉「元気出してね!」
1番無難な言葉のようにも思えますが、元気出したくても出ないのがうつという病気なのです。
限界まで元気だした結果がうつという病気に...。
また、「早く元気になって」等も本人はプレッシャーに感じるものです。
禁句その6.甘えている
この「甘えている」も「怠けているんじゃないの?」と同じように言われると悲しくなる言葉です。
学校や会社で気分が悪くなって早退しようとしても周りからは「甘えているんじゃないの?」と言われてしまい無理をしてしまう。
そのつらさは本人しかわからないので周りがとやかく言うことではありませんよね。
そこで我慢してしまうことがストレスとなり、悪化の一途をたどってしまうこともあるのです。
と、このような何気ない禁句をついつい言ってしまいますよね。
でも、それではうつ病の人がもっとつらくなってしまうので気をつけたいものです。
もし、言葉をかけてあげるなら
・「のんびり、ゆっくり休んでね」
・「そのままでいいんだよ」
・「一緒に治していこうね」
などと本人が安心できるような言葉で応援しましょう。
家族や友達としてできることは、休養できる環境をサポートしてあげること、そして見守ってあげること。
うつ病の治療に専念できるようにしてあげたいですね。
そこで、おすすめしたいのがこちらの本です。
【あなたの大切な人がうつ病になったら 価格:600円 著者:小野一之】
こちらの本は、うつ病本人が書いているのでうつ病の人の気持ちがリアルに書かれています。
うつ病の人がどのように接してもらいたいかもよく理解できますよ。
ご家族や友達ににうつ病の人がいて、どう接したらよいのかわからないという人でも、また自分がうつ病という方にも優しく読める本です。
また、こちらの本はAmazonオーディブルにもあるので忙しくてなかなか本が読めないという方にはおすすめします。
Amazonオーディブルを無料で聴く方法はこちらから▼
読書嫌いの私が耳で聴く本で本好きになった!【オーディブルを解説】
うつ病という病気を理解しないことで大切な家族や友達を傷つけてしまうこともあるかもしれません。
うつ病の人が少しでも楽な気持ちで毎日を過ごせるようにサポートしてあげてくださいね。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
皆さまの精神と身体の健康を心からお祈り申し上げます。
webライターやってます。