普通のPTSDと複雑性PTSDの違いは?どんな場合になるの?
今、世間を賑わしている皇族のお方のPTSD問題をご存知でしょうか?
もっとも、皇族のお方のPTSDはただのPTSDじゃなく複雑性PTSDという病気だそうですが。
PTSDの本当の意味を知らない人でもPTSD=トラウマというイメージは持たれているのではないでしょうか?
トラウマとは事故や災害、性的被害などの体験による精神的な変調をいいます。
そして、そのトラウマが比較的軽く一過性で済む人もいるようですが
後々まで続くと「外傷的ストレス障害・PTSD」と呼ばれる精神的後遺症にまで発展してしまう人が少なくはないようです。
それでは、PTSDと複雑性PTSDにはどんな違いがあり、どんな場合に起こるのでしょう。
PTSDとは
PTSDとは英語で書くと「Post Traumatic Stress Disorder」、日本語に訳すと心的外傷後ストレス障害となります。
日常の生活では考えられないほど怖い体験がTraumatic
つまりトラウマとなり自分の意思とは関係なくフラッシュバックされたり悪夢となってあらわれてしまうようです。
PTSDの症状
その通常の生活では考えられないほどの怖い体験というのが
たとえば、交通事故だったり犯罪被害だったり、虐待だったり性被害だったりと...すごくすごくつらい体験。
このような体験がトラウマになり、フラッシュバックしたり苦痛に満ちた怖い夢を見てしまう。
また、これらによる不眠、神経過敏、集中力低下、注意過剰などの症状があらわれる人もいます。
中には被害を直接受けなくても、目撃するだけで症状があらわれる人もいるのだとか...
このような怖い体験があっても、たいていは一過性か数か月のうちに落ち着く人がほとんどだとされています。
ところが、数か月経っても症状が治まらない、治まるどころか反ってますますひどくなる人もいるようですよ。
PTSDはどんな場合になるの?
人は誰でも1度や2度は怖い体験をしていますよね。
私のように長く生きていればそれこそ怖い体験も数知れず...と言いたいところですが、あまり記憶にございません。
ビビりのくせに意外と度胸は据わっているのかな...(;’∀’)
それに、たとえ同じ怖い体験をしていても感じ方も違うしね~。
そういえば、私、バイクで事故られた体験がある!
救急車で運ばれたけど、別にそんなに怖くなかったかな~。
てか、アルコール依存症でお酒やめられないほうがもっとつらいし怖かったな(笑)
というわけで、PTSDとは同じ体験をしても受け止め方によっては個人差があるということですね。
同じストレス(怖い体験)を受けたにしてもすべての人がPTSDを発症するわけではないようです。
しかし、たとえPTSDを発症しないとしてもトラウマとなる体験は皆さんあるのではないでしょうか。
トラウマ記憶は、その恐怖で受けた衝撃があまりにも大きかったために心や脳での整理が上手くできず消化しきれないでいるのです。
そして、何かの弾みで消化されてない記憶が恐ろしい記憶を蘇らせてしまうことがまた起きてしまう。
このようなトラウマやPTSDで、心も体も身構えてしまい悲観的な日常を送ることにもなってしまいますよね。
複雑性PTSDとは
私はこのところの賑わいで初めてしりましたが、PTSDと複雑性PTSDと違いがあるようですよ。
上記のPTSDの症状を見ると、まさか皇族のお方がそのような危険な目に遭うとは思えませんけどね。
複雑性PTSDの症状
複雑性PTSDとは、PTSDと区別できる病態ではないといいます。
複雑性PTSDと診断されるにはPTSDの診断基準を満たしていることが前提となるそうです。
そして、PTSDの症状に「自己組織の障害(DSO)」という呼び名の症状があることが特徴だとされていて
「自己組織化の障害(DSO)」とは、感情制御、自己に関する卑小感、敗北感、無価値感という信念
対人関係を保ち他者に親密感を持つことの困難さが含まれます。
また、自己組織化の障害が目立つ人たちには自閉症スペクトラム(発達障害)の特性があるとされているようです。
どうでしょう、ここまでの症状を見ると皇族のお方とは何の関係もないように思えるのですが、皆さまの見解は?
また、複雑性PTSDの複雑性とは英語でいうとコンプレックスとなり、コンプレックスを一般的に解釈すると劣等感ととってしまいますが
精神医学会では「様々な心理的構成要素が無意識に複雑に絡み合って形成された観念の複合体」という意味になるそうです。
つまり、複雑性PTSDは何でもありの症状を呈する複合的なPTSDといえそうですよ。~参考:こころの健康クリニック芝大門~
複雑性PTSDと適応障害やうつ病
ある記事によると「複雑性PTSDという診断名がWHOによりICD-11で採用されたのは、2018年ですが
診断名として正式に発効するのは、2022年1月1日からです。」という一文があるようです。
これを前提としてですが、私をはじめほとんどの方が複雑性PTSDという病気を知らないのに皇室が公表するのはいかがなものなのでしょう。
たしかに、複雑性PTSDの症状にはPTSDのように命に関わるような怖い体験をしてなくとも耐えられないほどイヤなことで傷つくことも含まれます。
皇族のお方も同じ人間、精神的負担はかなりのものでしょうし、国民からのパッシングも相当なものだったでしょう。
そりゃあ、お相手の方の小〇さんて...ですものモゴモゴ...ストレスもね~(笑)
噂によると、眞子さまは複雑性PTSDではなく適応障害ではないかといわれていますが
私も、複雑性PTSDなんかではなく適応障害だったら納得できます。
適応障害とは、ストレスによって引き起こされる情緒面や行動面の症状で社会的機能が著しく障害されている状態をいいます。
これによって、抑うつ気分や不安感、感情の高ぶり、集中力の低下などがあらわれることもあるようです。
これなら、あるのかな~なんて勝手に想像しちゃいますね。
ま、この辺は平民が口を挟むと危ないのでやめておきましょう。(もう十分挟んどる!)
そうはいえ、PTSDにしても複雑性PTSDにしてもかなりの精神的苦痛が伴うわけですから心も脳も疲れ切っているはず。
PTSDまでの診断にならない場合でもトラウマ関連障害と呼ばれる病名がつき、うつ病が長引いたり摂食障害を発症することが少なくないんですって。
PTSDは治る?
PTSDは治療をすれば治る病気です。
治療の方法としては、認知行動療法、対人関係療法、薬物療法などがあります。
PTSDの患者さんの治療で1番重要なことは自然の回復力を引き出してあげることと、つらい症状を減らすこと。
そのためには、トラウマを扱う認知行動療法が効果的だそうです。
また、PTSDの人はうつ病を併発していることも多いので薬物療法では、うつ病患者に使うSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が有効的だとか。
ですが、ここまでを見てみるとPTSDは心の病気だということがわかるので、特別な治療を受けることがなくても
信頼できる人に話を聞いてもらう、理解してもらえるということだけでも良くなることありそうですよね。
人に話すことはとてもつらいし、またトラウマが蘇ってしまうこともあるかもしれません。
でも、あなたの将来が少しでも明るくなるように信頼できるお医者様や心理士さんなどに相談してみませんか!
あるいは、私に相談するというのも1つの方法ですよ、一応、私も心理カウンセラーの資格を持っていますからね(笑)
もし、ご自分にうつ病の症状があるなと思う人は下の記事も読んでみてくださいね▼
起きれない!やる気が出ない。うつ病の初期症状を6項目でチェック!
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
皆さまの精神と身体の健康を心からお祈り申し上げます。
webライターやってます。