アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

お酒がやめられない理由!アルコール依存症の思考回路

 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

今朝は時間があったのでTwitter仲間のツイートをたっぷりと拝読させていただきました。

なかなかお酒がやめられなくてつらいと嘆いている人。

すでに断酒に成功して第二の人生を楽しんでいる人。

または、アルコール依存症を抱えながら精神疾患に苦しむ人。

実に様々な人がいるわけですが、私もその中のひとりです。

だからと言って、アルコール依存症の人がみんな同じ環境だったり似た性格だったりするわけではありません。

でも、ひとつだけほぼ同じことがあります。

それが、思考回路。

今日は、アルコール依存症の思考回路について考えてみたいと思います。

アルコール依存症の思考回路

アルコール依存症には独特の思考回路があるようです。

その思考回路さえ変えることができたらアルコール依存症も改善できるのかもしれません。

では、アルコール依存症の思考回路とはどんなものなのでしょう。

思考回路とは

思考回路とは、簡単に言ってしまえば考え方です。

回路がつくので思考に至るまでの道筋ということになるのでしょうか。

考え方のパターンとも捉えることができますね。

アルコール依存症について色々調べていると、アルコール依存症の症状が皆さんほぼ同じだということに気がつきます。

でもそれは当たり前のこと。

アルコール依存症も他の病気と同じ病気だからです。

風邪には風邪の症状が皆さんほぼ同じ、ガンならそのガンの症状も皆さんほぼ同じです。

でも、風邪やガンになる人の思考回路なんて聞きませんよね。

では、なぜアルコール依存症さんには思考回路が関係するのでしょう。

思考回路が病気を招く?

風邪やガンなどの病気では

「こんな思考回路だから風邪をひくんだ」

「こんな思考回路だからガンになるんだ」

なんて聞いたことはありません。

でも、思考回路が考え方だと言うなら風邪をひきやすい考え方をしているかもしれないし、ガンになりやすい考え方というのもあるのかもしれません。

だって考え方って、その人の生き方(生活)そのものですよね。

ところが、風邪やガンなどの病気は考え方が優先されないのです。

だって、いつもいつも酔っているわけではありませんから。

アルコール依存症の人はいつも酔っているので思考回路が常にお酒に結びつき考え方が優先されるようです。

そして、その考え方がアルコール依存症という病気をさらに悪化させてしまうのです。

お酒がやめられない理由の思考回路

そうです、私たちアルコール依存症はお酒がやめられない思考回路になっていました。

その思考回路とはどんなことなのでしょう。

ここでは詳しく見ていきたいと思います。

すべてがお酒のため

たとえば、冬の寒い時期に薄着で外を歩いていれば風邪をひくかもしれません。

体によくないことばかりを繰り返していたらガンになってしまうかもしれません。

しかし、これらの行動をあえてする人は通常ではいませんよね。

でも、アル中さんは違います、あえてそのような行動をします。

思考回路がすべてお酒に結びついているのですから。

これ以上飲んだらアルコール依存症という恐ろしい病気になってしまうよ、と言われても飲んでしまうのです。

もう少し控えないと肝臓を悪くしてしまうよ、と言われても飲んでしまうのです。

そういう思考回路、考え方しかできないから。

どんなにダメだと言われても(思っても)飲むことしか考えられなくなってしまうアルコール依存症の思考回路なのです。

お酒を飲むための理由

お酒を飲むことを正当化するため、どうにかして飲む理由を見つけるのは得意です。

たとえば

・つらいこと、悲しいことがあったから

・寂しいから

・嬉しいことがあったから

・友達とランチしたから

・美味しい料理を作ったから

・気分がいいから、悪いから

・歯が痛いから

・寒いから、暑いから

と、お酒を飲むことに後ろめたさを感じているので、な~んでも理由にしてしまいます。

でもこれ、まだ堂々と飲めている時です(笑)

アルコールで何か問題を起こし、お酒を禁じられてからはもう、隠れて飲むしかないので理由なんかいりません。

「どうでもいい」という思考回路

自分でも本当に信じられません。

不思議でした。

当時、飲んではいけない自分 と 飲みたい自分 の闘いでした。

飲んではいけないと分かっているのです、でも、飲まずにいられません。

夕飯の支度を目前に葛藤しています。

どうやら、飲んでもいいほうが勝ってしまいました。(もちろん既に昼酒は済んでいます)

夕飯の支度をしないといけないのです、子どもや旦那が帰ってくるのですから。

時計とにらめっこをしながら

「今ならまだ動けるかもしれない」

と思いながら飲んでしまいます。

結局は飲んでしまうのです。

飲めば楽しく夕飯を作れるかもしれない...と理由づけをします。

しかし、そんなことは絶対なく

ひと口、ふた口と飲んでいるうちに突然、こんな思考回路になります。

「あ~、どうでもいい、もう、どうでもいいからもっとお酒が飲みたい」と。

旦那が帰ってきて怒るかもしれない、子どもが帰ってきて悲しむかもしれない。

それなのに突然!

もうそんなことは、「どうでもいい」んです。

どうでもよくなった私の思考回路は完全に狂いだし、逃走を企てます。

みんなが帰ってくる前にこっそりと家を出てしまうのです。

だって、お酒は飲んでないと言い張っているのですから...

バレているのに平気

アル中さんは嘘つきです。

だって、いつもた~くさん飲んでいるのに

「飲んでいるの?」と聞かれると「飲んでないよ」と言います。

「どれぐらい飲んだの?」と聞かれると本当は何リットルも飲んでいるのに「ほんの少し」と答えます。

そんなのバレバレなのに、そうとしか答えられない思考回路なのです。

どうにかして、飲んでないと言い張ります。

そして、次にバレたときに「今日はこれしか飲んでないのに」と弁解するのです。

とにかくアルコール依存症の頭の中は「お酒が飲みたい」思考回路に占領されてしまっているのです。

なぜ、そんな思考回路になるの?

アルコール依存症の思考回路、怖いですね~(お前じゃ!)

ではなぜ、そんな思考回路になってしまうのでしょう。

そこには、あの脳内麻薬が関係しているのではないでしょうか。

脳が覚えているドーパミン

私たちアルコール依存症が、どうしてそこまでしてお酒が飲みたくなるのか。

どうして、そんな思考回路になってしまうのか。

それは、お酒を飲むことで脳内に報酬系である神経伝達物質ドーパミンが分泌されるからです。

このドーパミンが出ている状態を脳が覚えてしまい、お酒が切れると「もっとちょうだい、もっともっと」となってしまうのです。

アルコール依存症はこの欲求で頭がいっぱいになり他のことが何も考えられなくなります。

この脳内麻薬については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼

アルコール依存症によって狂ってしまった脳内麻薬「ドーパミン」ってどんなホルモン?

とくに、私のように元々、脳内の報酬系が低い人は自己肯定感も低く自分を大切にできない傾向があるようです。

ところが、お酒を飲むことで得られたその報酬系があまりにも刺激的だったためまた刺激を求めてしまうのです。

それを得るためには旦那も子どもも愛もへったくれも関係なくなってしまいます。

恐るべき、アルコール依存症の思考回路!

ところが、困ったことに罪悪感はあるのです。

それが自己嫌悪となり落ち込みます。

そうなるとまた、自己否定がはじまり苦しみ、ドーパミンを求めお酒を飲んでしまう。

悪循環の泥沼方程式、これを繰り返してしまい、やめる方法を考えるのですが...

やめるには死ぬしかない...という考え方、これもアル中さんの思考回路です。

私も自殺未遂をしてしまいました。

断酒で思考回路を変えよう

こうならないためには断酒しかありません。

これから一生お酒が飲めないと思うとつらくなるので、今日一日飲まないでおこうという思考回路に変更すれば良いのです。

毎日毎日断酒を積み重ねることで自信がついてきます。

毎日、達成感を味わえるのです。

「今日も飲まなかった、明日も頑張ろう」ってね。

私も思考回路をお酒から引き離しお酒に囚われない考え方に変えることができました。

そのように変化するまでの試行錯誤を下の記事に書いてあるので参考にしていただければ嬉しいです▼

アル中歴32年の私がお酒をやめるためにやったこと

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さまの精神と身体の健康を心からお祈り申し上げます。

 

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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