アルコール依存症なのに通院拒否!家族はどうしたらいいの?
アルコール依存症の皆さん、こんにちは。
同じくアルコール依存症のバービーです!
皆さんは、アルコール依存症の治療はなさっていますか?
私は現在はしていませんが、13年程前はアルコール専門クリニックに通っていました。
もし、あなたに家族がいるのなら病院で治療を受けると安心してもらえますよね。
今日は、アルコール依存症なのに通院を拒否してしまう心理や行動について考えてみたいと思います。
ぜひ、ご覧くださいね♪
目次
なぜ、通院が必要なのか
何回も書いていますが、アルコール依存症は病気です。
病気なら治療が必要ですよね。
しかし、通院というのは病院に通うこと。
1度の治療ではなく何度か通うことを指します。
なぜ、通院が必要なのでしょう。
お酒のない生活の練習
アルコール依存症で病院にかかると、大概の場合は「入院しますか?通院しますか?」と聴かれます。
というのは、アルコール依存症の医療的な治療はもちろんですが、アルコール依存症の場合はその人の生活すべてを立て直すことになるからです。
朝起きてから夜寝るまで、いえいえ、寝ている間もかな。
だって、私たちアルコール依存症は朝から夜まで隙間なく飲んでいたのですから。
てか、私なんか自慢じゃないけど早朝にお酒が切れて目が覚め、お酒を補給しなければ朝の家事ができなかったのです。(最終的にはできなくなっていくのですが)
つまり、治療としては生活全体を診る必要があるのです。
だから本当は、入院したほうが手っ取り早いんですけどね。
でも、何かしらの理由があったり入院だけは絶対イヤだという人は通院でも許可してもらえる...と思います。
私が行った病院は入院設備がないところだったのですが、入院を希望すれば大きな専門病院に紹介状を書いてくれたでしょう。
ですが、私は旦那がアウトローなため私がいないと子どもたちに被害が及ぶと勝手に判断して通院に決めました。
通院と決まると話はトントンと進んで、担当のワーカーさんと今後のことを相談します。
これから、お酒を使わない生活を目指すために週にどれぐらい通院するのか、通院してどんな治療やリハビリを行うのか
ワクワク、ドキドキ!なんてしません(-_-;)
基本、毎日、月~土曜日まで、サービス満点の通院が決定されます。
家族が安心する
「地獄を見たければアルコール依存症者のいる家庭を見よ」なんていう例えがあります。
それ程、アルコール依存症者のいる家庭は破壊されているのが現実です。
アルコール依存症本人もつらいですが、家族はもっとつらいでしょう。
きっと、家族は少しでもアルコール依存症である家族と離れたい、少しでも現実から逃れたい
そう思っているはずです。
アルコール依存症の家族が病院に通院している間は少しだけ気が休まります。
これと似た状況で、高齢者が昼間だけデイケアに通うという介護サービスがありますよね。
いわば、高齢者の幼稚園や保育園みたいに家族が仕事をしている日中に預かってくれるシステムみたいな(笑)
アルコール依存症の通院もデイケアがあるのでそんな感じだと思います。
デイケアについては下の記事に書いてあるので参考にしてくださいね▼
アルコール依存症におすすめの有名病院!アル中かなと思ったらまず病院へ
そりゃぁもちろん、アルコール依存症の治療を受けてくれる気になっただけでも感謝感激雨アラレちゃんですが
家にいないことでどんなにホッとすることか~(´;ω;`)ウッ…
なんでアルコール依存症本人である私がこんなこと言わなければならないのか...悲しいアル中の性です...。
もちろん、病院で治療を受けようとするアルコール依存症さんはかなりましな人が多いですけどね。
しかし、通院拒否する
私は、自ら病院に行きました。
家族にも病院に行くことをすすめられたわけではないと思います。(実際は酔っていたので定かではありません)
アルコール依存症の場合は、特に本人の意思で病院に行くことが求められます。
酔っていてはダメ?
たしか、私の通っていた専門クリニックも最初の診察のときはお酒を飲んでは受けられなかったと思います。
でも、それって難しいですよね。
お酒がやめられなくて診てもらいたいのにお酒飲まないで行くのって...
アル中さんにとって、すごーく勇気がいることなんです。
アルコール依存症の人にとってお酒を手放すってことはかなりつらい。
自分はアルコール依存症じゃないと思っている人が多いし
そう、ほとんどの人が否認する病気でもあるのです。
そして、アルコール依存症だと決定すると~!
実は私もビックリしたのですが
私は自ら病院にいきましたよ、治ると思っていたから。
しかし!
診察を終えて
「あなたはアルコール依存症です。お酒はやめなければなりません。」
的なことを言われました。
まだ現実が分かってない私。
よくよく考えてみると、「もしかしてもう2度とお酒を飲めない?一生飲んじゃダメってこと?」と気がつくのです。
てっきり治療すればまた、健康的な体(脳?)になりお酒を飲むことができると思っていたのに...。
そうです、こんな大切な宣告をされるのに酔っていたのでは話にならないし、判断もできませんよね。
そうやって、素面で病院に行くことができた私は通院の契約を交わしてきましたとさ...(-_-;)
受け入れてくれる病院
一口にアルコール依存症と言っても現役バリバリな人から、お酒をやめたいんだけどやめられなくて悩んでいる人もいます。
私が病院行きを考えたのは、言うまでもありません。
後者のお酒をやめたいのにやめられなくて苦しかったからです。
でも、アルコール依存症現役バリバリな人が自ら病院には行きたがりませんよね~。
やっぱり家族が探すっきゃない?
そうは言え、最近では病院の対応も変わってきているみたいですよ。
そもそも、お酒を飲むことがやめられないからアルコール依存症という病気なのです。
風邪の人に風邪をひいてるから診てもらえないなんて話は聞いたことないですよね。
しかし、現実は風邪の人は自ら病院を探し自ら行きます。
アルコール依存症さんは...お酒をやめたいけどやめられないと悩む人以外自ら探していく人はあまりいないはず。
ならば、家族や周りの親しい人が探して連れていくしかないですよね。
でも、本人はお酒を飲んでしまっている。
どうやら最近では、受け入れ側の病院での対応も変わってきて、素面でなくても診てくれる病院があるらしいのですが...。
元来、お酒を飲んでいては診察を受けられないという明確な規定はないそうです。
ただし、あまりにもベロンベロンな状態では話にならないので、初診時は思いっきり我慢してもらいましょう。(無理?)
多少、酔っていても会話が成立するなら飲酒していても大丈夫だという病院もあるようです。
また、酔いが落ち着くまで点滴をしてくれる病院も。
もちろん、数少ない専門病院の中からこのような対応をしてくれる専門医を探す必要がありますが。
家族の協力が必要
アルコール依存症の人が通院できるようになるためには家族の方の協力が必要になります。
だって、本人自ら病院を探して通うなんて無理ですから。
しかも、素面でなくても診てくれる有難い病院を探さなくてはならないなんて、アル中さんには無理!
そのためには、家族の方が情報通になる必要がありますよね。
そんな時に嬉しいのが、自助グループのAAや断酒会など家族のミーテイングです。
自助グループでは家族の飲酒問題について悩まれている方がたくさんいるので、どんな方法で病院に連れて行けるのか
どこの病院で治療を受けられるのか、お酒を飲んでいても治療してもらえるのかなどを聴くことができるでしょう。
もちろん、専門クリニックでも家族の会やカウンセリングがあります。
アルコール依存症の家族の方は地獄を経験しています。
少しでも同じ悩みを持つ他家族との共感や分かち合いを持つことで、心が穏やかになるかもしれません。
そうすることで、アルコール依存症者本人に対しての気持ちも変わってくるのではないでしょうか。
本来なら、アルコール依存症者本人が自分の病気を認め、病院を受診するのことが一番の方法なのですが
それが難しいなら、まずご家族の方が周りを固めていくというのもひとつの方法です。
とても難しい方法だと思いますが、あなたの大切な家族が人生をやり直せるチャンスでもあります。
あなたの大切な家族が人生をやり直すことができたら、地獄と化した家庭をまた天国に戻すことができるのではないでしょうか。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。