アルコール依存症に対する世間の誤解8つまとめてみました
皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
最近の私は遅まきながらTikTokにハマってしまい、世界各国の動画に目が釘付けになっているんですよ。
でも、ほんの1分足らずの動画なので意味が理解できないことも多く、何となくモヤモヤしたまま終わってしまうこともあります。
世間には自分の持つ常識と違うというだけで誤解してしまうことも多々ありますよね。
特に、アルコール依存症に対することについては誤解されることも多いようです。
世間はアルコール依存症に対してどんな誤解しているのでしょうか。
ここでは8つほど考えてみました。
目次
誤解はイメージから
私もそうでした。
私が子どもの頃、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんの家によく遊びに行っていたのですが、お祖父ちゃんの同僚なのか友達なのか
いつも酔っ払ったオジサンがいたのです。
そのオジサンは私にいつもイヤらしいことをしてきました。
鼻を赤くしたオジサンはアル中
イヤらしいと思ったのは私だけかもしれません。
だって、傍にはお祖父ちゃんもお祖母ちゃんも両親もいたのですから。
でも、そのオジサンはいつも鼻を赤くしてお酒臭い息をしていました。
私はその時から硬く誓ったのです。
「私は婦人警官になって酔っぱらいを捕まえてやるんだ!」と。
子どもなので酔っぱらいはみんな悪い人だというイメージがついてしまったのですね。
それから段々大きくなって、鼻の赤い人はアル中と呼ばれる人なんだと勝手に思い込んでいました。
酒飲みはスケベだ
その後、私も少しは成長して思春期になる頃のある夜
なぜか、私たちが寝ている部屋にお母さんの弟がいました。
そいつは一応、私の叔父ということになりますが、とんでもないアル中でした。
そのアル中叔父がなぜか、私にキスをしてきたのです。
これは良いほうに解釈すればの話ですが、アル中叔父はお酒に酔っていて、姪っ子である私が可愛いくてついキスをしてしまったのでしょう。
でも、唇だったのです、それもかなり濃厚な...(ウェ~っ)
それはそれで終わったので良かったのですが、その後私には更なる試練が...。
これと同じような事件がまた私を襲ってきたのです。
あれはもう私が中学2年生頃だったと思います。
酒飲みはド変態だ
その時もたしか、私は弟と同じ部屋で就寝していたのです。
うちは貧乏でしたから2部屋しかなく私は異性である弟と同室で寝るのは仕方のないことでした。
それにもかかわらず!
その日は、お母さんの妹夫婦が私たちと一緒の部屋に寝ていたのです。
しかし、両親は何かの用事があり留守でした。
でも別に、私も中学生だし弟も叔母夫婦もいるのですから夜留守にしても問題はないはず...なんです、普通は!
ところが、とんでもない問題が起こったのです。
もう、夜も更け、しっかりと寝入っていた私は耳元で荒い鼻息を感じ目が覚めました。
何が起こっているのか事情が呑み込めないままでいると
叔母の夫であるド変態アル中ヤロウが(先ほどのヤロウとは別人)
私の手を自分の一物に持っていき握らせた(らしい)のです。
だって私はまだ中学生、その一物らしいモノを見たことも触ったこともないのですから想像するしかありませんでした。
私はすごくビックリして恐かったのですが声が出せません。
でも、すぐそばには妻である叔母が寝ているのです。
信じられますか?
これ、叔母もド変態アル中叔父も酔っ払っているのです。
ド変態アル中叔父が叔母と間違えたという仮説は成立しないと思います。
妻は隣に寝ているのですから。
でも、その時ちょうど、両親が帰ってくる車の音がして難を逃れました。
その時、ド変態アル中叔父は「ヤベー!」と言ったのを覚えています。
あれもこれも、全てはお酒に酔ったアル中変態男たちのヤラカシです。
私は、このようにお酒に酔った男性に最低最悪のいたずら(今だったら性的虐待)をされてしまったのです。
これは誤解ではなく真実ですが、アル中は全てイヤらしい人だと誤解してしまいますよね。
しかし
この頃は、将来の自分が当のアル中になるなんて知る由(しるよし)もありませんでした。
アルコール依存症に対する世間の誤解
私のアルコール依存症に対するイメージが最高に悪いのは分かっていただけたでしょうか。
もっとも、あの頃はアルコール依存症などという言葉は知らず、ただあいつらはアル中だと確信しただけですが。
世間一般的な人がアルコール依存症に対するイメージとはどんなものなのでしょう。
そのイメージから世間はアルコール依存症を誤解してしまっているようです。
①性格がだらしない
私のこの事件から考えると、確かにだらしないですよね。
でも、だらしない人がみんなアル中かというとそんなことはありませんよね。
だらしないって、何に対してだらしないのでしょうね。
生き方がだらしないのか、お酒にだらしないのか。
だらしないって、つまり性格ですよね。
アルコール依存症になるのに性格は関係ないようです。
きちんとした几帳面な人も神経質な人もアルコール依存症はたくさんいます。
アルコール依存症がだらしないというのは誤解です。
でも、アルコール依存症と言うと病気であり、アル中と言うとだらしないイメージになりますよね。
言いい方によってイメージも変わってくることもあるのでしょう。
②意思が弱い
私も旦那によく言われたものです。
「お前は意思が弱いから酒がやめられないんだ!」って。
確かにそうかもしれません。
でも、アルコール依存症は「意思」だけではやめられないのです!
世間の人はアルコール依存症の離脱症状を知りません。
離脱症状がどんなに苦しいのか知らないので無理もないですよね。
「別にそんなの知りたくもない!」と言われてしまえばそうですが...。
まずは、アルコール依存症が病気だということだけでも理解していただければ
アルコール依存症がお酒をやめられないのは「意思が弱い」という誤解も解けるのではないでしょうか。
③本当は飲んでるのでは?
これはアルコール依存症にというより、断酒している人に対しての誤解です。
私も友達によく言われたものです。
「本当はちょっとぐらい飲んでるのでしょう?」
「ねぇ、勘弁してよ~。ちょっとでやめられるんだったら私たちはアル中になんかなってないよ!」
すると友達は「あ~そっか!」って(笑)
そうは言っても、心の中では「いや、絶対飲んでる。」と思っているでしょう。
世間の人はアルコール依存症が断酒しているというのを世間体や建前でしていると勘違いしているようです。
断酒するということは、世間のためではありません、本音も建前もないのです。
自分のための断酒なので世間にウソをついていると思われるのは誤解なのですよ。
④ずっと飲んでないから治った
これも友達などがよく言う言葉です。
「ねぇ、もうずっとお酒飲んでないから治ったんじゃないの?そろそろ飲みに行っても大丈夫じゃないの?」
アルコール依存症には回復はありますが完治はありません。
友達の誘いに乗ってしまい少しでもお酒に口をつければまた元の木阿弥です。
断酒が継続できていてもアルコール依存症が治ると言うのは誤解です。
⑤肝臓の数値が悪くないからアル中ではない
アルコール依存症のボーダーラインは非常に微妙なところがあります。
ほとんどのアル中さんは肝臓の数値が悪くなりますが悪くならないアル中さんもいます。
だいたい皆さん、自分の弱いところに出るようで個人差があるようです。
膵臓が悪く出る人、脳神経系が悪く出る人、骨に出る人、肝臓の数値に異常がないからとアルコール依存症ではないと言うのは誤解です。
⑥お酒が強い人はアル中にならない
これも微妙なところでお酒に強く、飲んでも全然変わらないアル中さんもいます。
どうしてこの人がアルコール依存症なの?と疑ってみたくなる人もいるのです。
また、アルコール依存症だから酒癖が悪いとか、暴れるとかは関係ありません。
反対にアルコール依存症ではないのに暴言を吐いたり、暴れる人もいます。
アルコール依存症にお酒の弱い強いは関係ないので誤解です。
⑦若いからアル中ではない
アルコール依存症に年齢や性別は関係ありません。
若いからまだ体力がありアル中にはならないなんて言いきれないのです。
特に、最初のお酒が怒りや悲しみによる理由だとアルコール依存症になりやすいと聞いたことがあります。
なぜかと言うと、苦しみを紛らわすためにお酒を使っているからです。
そこから先、何か嫌なことがあるとアルコールの力を借りないと乗り越えられないと脳が認識してしまいます。
その度にアルコールを使ってしまいアルコール依存症になるのも早くなってしまうのでしょう。
また、世間的には女性はアルコール依存症になりにくいと思われているようですが、それも誤解です。
現代は女性の社会進出も多く飲酒する機会も男女関係なくあります。
そんな状況で、アルコール依存症になりやすいのはむしろ女性です。
女性は男性より身体が小さく体脂肪が多いため、アルコールの血中濃度が高くなりやすく
女性ホルモンがアルコールの代謝を阻害してしまいアルコールが身体に長く留まってしまうのです。
そのため、男性より女性の方が短期間でアルコール依存症になりやすいと言われています。
⑧アルコール依存症は酒癖が悪い
これも誤解です!
と言いたいところですが、う~ん、どうなのでしょう。
確かに、そういう人もいるようです。
クリニックや自助会でも皆さんの武勇伝をよく聞きました(笑)
やっぱり酷くなると、お縄になってしまうことも。
お酒に酔っているとは言え、罪を犯してしまえば警察のお世話になりますよね。
私が聞いた中でもすごかったのは、親の首を絞めたり、女性ですが気がついたら警察のトラ箱だった
はたまた、家に火をつけた、気がついたら車を運転して畑の真ん中だったということなどが。
てか、皆さんあまり良く覚えてないのですよね、ブラックアウト(記憶障害)してますから。
私も最初の頃は酒癖悪かったですけど、段々とおとなしくなりました。
もうそんな体力もなくなってしまうのでしょう。
でも、どちらかと言うと酒癖が悪いというのは酒乱と呼ばれるものでアルコール依存症だからではないようです。
だからと言って、酒乱がアルコール依存症かと言うとそれも違います。
これは、お一人おひとり違うので一概には言えないようですね。
でも、どちらかと言うと、アル中さんは部屋にこもって静かに暗~いお酒を飲むことが多いようですよ(笑)
ここまで私が思う、アルコール依存症に対する世間の誤解8つを紹介してみました。
世間では、「こんな人がアルコール依存症になるわけない」または「アルコール依存症はこんな人」
だと勝手に決めつけて誤解してしまうこともあるようです。
アルコール依存症はお酒をたしなむ人なら誰でもなり得る病気です。
なので、できれば偏見や誤解を持たずに暖かい目で見てくださると非常に嬉しく思います。
そして、皆さんも何か誤解されていて困ることがあったら教えてくださいね。
一緒に解決できたらと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。