アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

私のアル中に負けなかった長女

 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

 

今日は東京でも初雪が降ったりして、かなり寒くなりました。

 

寒い日の夕食にはお鍋なんていうお宅もたくさんあったのではないでしょうか。

 

アル中さん、いや、お酒好きの人にとってお鍋は最高のおつまみですよね。

 

私は今でも、お鍋と一緒にご飯は食べられません。

ご飯のおかずにはならないと思い込んでいるのです。

 

もちろん、普通にご飯のおかずとしてお鍋を食べる人の方が多いでしょう。

子供だって食べるんですからね。

 

そうなんです、まだまだ私の脳はお酒の支配から抜け切れてないのです。

 

 

アル中になる前から変だった?

 

 

 

私に3人の子供がいることはお話ししました。

 

今日は長女の話しをしたいと思います。

 

これは、お酒と関係あるのかないのか、微妙なところですが

 

長女がまだ小さい頃、虐待みたいなことをしてしまったことがあります。

 

言い訳になりますが、私の母親は異常にきれい好きで、私も変にそんな性格が出ることがあります。

 

長女が2歳を過ぎた頃だったと思うのです。

パパがもうすぐ帰ってくるので、散らかっていた玩具を片付けるように言ったのですが

 

片付けられるわけありません。

 

寒い冬の夜なのに、数秒だったと思いますがベランダに裸で出したのです。

 

数秒だった     これは自己弁護で作り出したのかもしれません。

記憶も定かではありません。

 

でも、裸でベランダに出したのは覚えているのです。

 

あの頃は、それが本当に躾だと思い込んでいたのです。

 

父親が帰って来るから部屋をきれいにする。

 

誤った認識でした。

 

到底、素面だっとは思えません。

 

 

変な父親だけど私より優しいかも!

 

 

 

長女は、3〜4歳の頃から自家中毒という病気がありました。

 

ちょっとした環境の変化で、体調を崩して嘔吐するのです。

 

そんな長女に私は全然優しく出来ませんでした。

 

酔っているからです。

 

どこでも嘔吐するんです。

 

二階の階段の上から、電車の中、ありとあらゆる場所で。

 

私は

「何でこんな所で吐くのー!」

 

長女の体を心配するより早く責め立てました。

だって、後始末するのは私です。

 

当たり前ですよね、母親なんだもの。

 

父親は

「しょうがないじゃないか、子供なんだから!」

 

って、言うだけ〜。

 

そう、いつも酔っている私は面倒なことが大嫌い!

 

お前、母親失格。

 

 

私のお酒が不思議だと思い始めた長女

 

 

 

きっと、泥棒さんのお宅の子は泥棒を普通だと思うのでしょう。

 

で、学校に通い、友達と話したり、道徳を勉強したりして

 

「えー?

泥棒っていけないことなのー?!」

 

と、気がつくのではないでしょうか。

 

アル中さんのお宅の子も同じようなことが言えると思います。

 

 

いつも、お父さん、お母さん、あるいは両方ともがお酒を飲んでいる。

 

世の中の、お父さん、お母さんは皆んなお酒を飲むものだと。

特に夕飯の時には必ず?

 

ところが、ある日

お友達の家で、お夕飯をご馳走になった  ら!

 

「ここのおうちのお父さんやお母さんは、お酒飲まないのー?!」

 

そして、あの子のうちも、この子のうちも!

 

って、バレちゃうんです。

 

そればかりか、お酒を飲んだ後の様子がおかしいことにまで気がつき始めるんです。

 

妙にテンションがハイだったり、イライラしてたりする母親を。

 

女の子は観察力が鋭いですからね。

 

私が色んなことをやらかすので、長女は私を不審に思い遠ざけるようになりました。

 

その反面、母親の理想像とは違う私を冷静に観察しているようでした。

 

 

それでも自分をしっかり持つ長女

 

 

思春期だというのに、外れませんでしたね。

 

強いのでしょうか。

 

中学では剣道部に入り、勉強もしっかりとしていたようで成績もかなり良い    時もありました(笑)

 

とにかく、毎日がとても充実しているようでした。

 

う〜ん、何故でしょう。

 

 

ママのお酒なんかに負けてたまるか、と思っていたのでしょうか。

 

私が気づかないだけで、心を痛めていたのかもしれません。

 

 

ま、一応

私もアル中ではありましたが、アル中はアル中なりに一生懸命やってたんです。

 

息子も習い事の剣道に加え、中学でも剣道部に入ります。

 

長女と長男の剣道で彼方此方の大会に行かなくてはなりません。

 

私は、お酒の抜け切らない体に更にお酒をあおって、朝早くからお弁当を作るのです。

 

作るだけならまだしも、行くんですよ、大会に。

 

お茶出しやら、応援やらで。

 

酔いに酔った体で自転車を漕いで。

 

もう、電柱まっしぐら!

 

面倒くさいの大嫌いなのに、面倒くさいことばかりやって。

 

酔っているのに、あの道着を洗濯して干すのは至難の技、いやいやアイロンまでかけろって!

 

あ、結構、アル中苦労話になりそう(笑)

 

こんなふうに笑って話せるのは、この頃までかな。

 

それにしても、アル中の母をアル中扱いしないうちの子供は何?

 

この頃はまだ、私がアルコール依存症だとは誰も思ってなかったのです。

 

 

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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