アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

アルコール依存症の治療、グループミーティング

2018/12/04
 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

前回の記事に、アルコール依存症の治療でミーティングや認知行動療法を行うことを書きました。
アルコール依存症の治療、病気の認識からリハビリまで

 

今日はその辺を具体的に説明出来ればと思います。

 

 

治療その5  グループミーティング

 

 

アルコール依存症の治療には、入院治療と外来治療があります。

 

基本的には、同じ内容の治療が行われると思います。

 

病院には専門医の他に、アルコール依存症者(患者)と個人、個別でカウンセリングしてくれる臨床心理士(ワーカー)さんなどがいます。

こちらは個人的に的確なアドバイスをしてくれるわけですが

 

病院では医療的な治療と、グループで話し合いをしながらリハビリをするミーティングの時間があります。

私は外来治療だったので、ディケアに通っていてディケアでのミーティングに参加していました。

 

ところで、リハビリというと皆さんは、どんな様子を想像しますか?

普通のリハビリを想像すると、何かしらの病気や怪我で足や手(身体)を悪くしてしまい、それを治す運動療法みたいなことですよね。

 

アルコール依存症も同じなんですよ。

 

お酒を飲みすぎて、偏ってしまった考え方や行動を治す療法なんです。

 

その1つとして、認知行動療法があります。

アルコール依存症者の考え方や行動を見直す治療法なんです。

 

臨床心理士さんとのカウンセリングの時間でもアドバイスはありますが

ディケアに通う何人かの人とグループで話し合い、分かち合います。

 

このディケアに来てる人なら自分がお酒の問題を抱えていることは分かっています。

それに気づき、何が良くて、何が悪かったのかも語ります。(パスも出来ますが)

おそらく?悪かった方が多いのではないでしょうか(笑)

グループのほとんどの人がそうでしょう。

 

そこで、飲酒を継続した方が良いのか、断酒した方が良いのか考えさせられるのです。

そして、断酒の心構えができます。

再発しないように努力します。

断酒を継続できるように現実的な方法を練習したりします。

 

例えば、これからの年末はお酒の誘惑がたくさんあるでしょう。

 

そんな時に、具体的に断る方法をロールプレイで行うわけです。

 

お酒に誘う人を演じたり、自分の考えを伝える練習をするのです。

 

お酒の誘い

「今日はクリスマスイブだから一杯やっていかないか?」

 

断り方

ケース1    「クリスマスは子供が待っているから早く帰るんだよ」

ケース2    「私(俺)は、先日の健康診断でドクターストップがかかっているんです、だからお酒はやめておきます」

ケース3    「年末年始は出費が多いので、無駄遣いできないんだよ」

などなど、いくらでも断ることはできるはずなんです。

 

こういうことを何回も何回も練習して偏った思考や行動を見直すリハビリなんですね。

 

お酒を飲むのに理由なんかない!

楽しいから、悲しいから、淋しいから、飲みたいから。

 

でもアル中さんのほとんどは何か嫌な思いからのお酒になってしまっています。

その原因を探して、原因に対して素面で対処するか、原因を回避する。

その辺りも探っていくのです。

 

また、お酒を使わなくても楽しむ練習?!

素面での花見やカラオケ。

実際、仲間と病院のワーカーさんやスタッフと出かけます。

お酒を飲まない夜の過ごし方として、トランプやゲームで盛り上がります。

身体的なリハビリとしては、卓球やボウリング、運動会などもあります。

 

それこそ、クリスマスパーティーもありましたね〜。

 

正直言って、最初は

 

「酒が飲めない花見?カラオケ?クリスマス?

そんなもんが楽しいわけね〜だろが!!」

 

それが偏った思考、考え方なんですよね。

世の中にはいくらだって、お酒を飲まない、飲めない人だって、花見やカラオケに行って楽しんでいる人がいるんですもの。

 

治療には

断酒のための「三本柱」というものがあります。

 

1本目は、アルコール依存症の専門病院に通院すること。

2本目は、抗酒剤です。(この薬を内服してから飲酒すると恐ろしいまでの二日酔いのような状態になると言われている内服薬)

3本目は、自助グループへの参加です。

 

こちらはのお話しは、これからおいおい振り返りたいと思います。

 

断酒を決心して治療に繋がるまでは、非常に勇気がいることです。

 

でも、安心して下さい。

病院に行ったからって、誰も檻に入れたりしません。

まずは、相談です。

それから考えたっていいんですよ!

大丈夫、仲間はたくさんいますから!!

 

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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