アウトローな旦那が膵臓ガンに侵されてしまった!Part2
皆さん、こんにちは!
アルコール依存症のバービーです。
前回の記事では、アウトローな旦那が膵臓ガンに侵されてしまったことと、それまでの経過についてお話しました。
うちのアウトローな旦那が如何にして膵臓ガンに侵されていったのか納得いただけたのではないでしょうか。
そうです、人生全てがアウトローだったため膵臓ガンを発症してしまったのでした。(だと思います、いや、絶対そうだ!)
今日は、その後の経過や膵臓ガンについてもう少し詳しく解説していきたいと思います。
アウトローな人生を送っている方は参考になさってくださいね。
目次
膵臓ガンの余命宣告
旦那が膵臓ガンであることは聞かされたものの、今後の治療方針やあとどれぐらい生きられるのかなど詳しい結果や説明はまだ受けていませんでした。
その結果を聞く日が近づいたある日、病院から「もう、結果が出たので○○日に家族の人と来て欲しい」という内容の電話があったのです。
結果を家族と聞くという意味は?
やっぱりテレビドラマなどではガンを宣告されるときって余命宣告もされますよね。
しかも、患者本人だけではなく「家族の人も一緒に」なんてくぎを刺されるとドキ!っとしてしまいます。
でも、これって余命宣告じゃなくても、ガンを発症している患者はお薬の影響で頭もボーっとしてることもあるだろうし
今後の治療方針を家族にも知ってもらいたいという配慮もあるかもしれないですよね。
うちでは、看護師をやっている次女と私と旦那で結果を聞きました。
腹膜播種とは
結果は、膵臓の尾のほうにできた腫瘍で「膵臓ガン」間違いないということでした。
膵臓ガンの病期(ステージ)はおおよそ4段階に分けられるようです。
・1期(ステージ1):膵内に限局、リンパに転移していない
・2期(ステージ2):腫瘍の一部が膵臓外に出ている、リンパ節に転移(-)は2A期、リンパ節に転移(+)は2B 期
・3期(ステージ3):腹腔動脈あるいは上腸間膜動脈にガンの浸潤が認められる
・4期(ステージ4):肺、肝臓、腹膜、大動脈周囲リンパ節などの遠隔転移が認められる
旦那の病期はステージ4、手術はもちろん不可能。
おまけに腹膜播種(ふくまくはしゅ)もありました。
腹膜播種というのは、ガンの細胞が種を播かれた(まかれた)ようにおなかの中に散らばることから付けられた名称だとか。
つまり、簡単にいうとおなかの中に転移していることらしいです。
ガンは大きいし、転移もしている。
でも、医者は言います。
抗がん剤を使う治療をすれば根治は難しいがガンの増殖を抑えることはできる、と。
現在のガンは小さくできないし治らないが、これ以上大きくすることは抑えられるよ、という意味ですよね。
そこで、せっかちな旦那はズバリ聞きました。
「あとどれぐらい生きられるのですか?」
医者は私と娘の顔を見ました。
そして、「言っちゃって大丈夫ですか?」
そう言うことで、もう答えはでてるんじゃないですかね、先生。
私と娘は仕方なく頷きます。
「う~ん、個人差はありますが平均6~8ヶ月ぐらいですね。」
この瞬間、私は「意外と長いんだな。」と感じてしまいました。
旦那は、旦那の顔は...絶句しているように見えました。
そう、旦那は助かると思っていたのです。
そこで、医者からはセカンドオピニオンについての説明がありました。
セカンドオピニオンとは、違う医療機関の医師に意見を求めること。
旦那はあまり意味を知らないので、現在治療している病院とセカンドオピニオンを受けてみたい病院と平行して治療を受けることはできないのかと
担当医を困らせていました(笑)
膵臓ガンは死亡率が高い
前回の記事でも書いたと思いますが、やはり膵臓ガンの治癒率は低く死亡率が高いという事実は否めないようです。
毎年、膵臓ガンにかかる人と膵臓ガンで亡くなる人の数はほぼ同数だと聞きます。
情報を取り入れない旦那
万事がアウトローな旦那はインターネットもろくに使いこなせません。
というか、新しいことは受け入れようとしないのです。
だから、自分がかかった病気に対しても情報を得ようとしません。
何でも人任せな旦那。
今回の膵臓ガンについても、私が調べて適当にごまかした情報を信じていたようです。
「あんたはね、たぶんステージ3ぐらいのガンだから手術は不可能だよ。でもね、抗がん剤治療でガンを小さくすれば手術できるから。
だから、大丈夫、まだまだ死なないよ!」
なんて、言ってあったものだから、これをまるで信じていたようです。
ね、自分の命にかかわる情報ですら自分で調べようとしない。
ここら辺が相変わらずずさんでアウトローなんですよ、旦那は...。
高齢者に多い膵臓ガン
それでも膵臓ガンはまだ胃ガンや肺ガン、大腸ガンなどに比べると罹患率は低いようです。
それなのに、高齢者になると罹り(かかり)やすくなるのが膵臓ガンの特徴でもあります。
うちの旦那(71歳)の場合も、もう絶対生活習慣から罹ったとしか思えないと思っていたのです。
ところが、医者の話では誰でもなり得るし“たまたま”膵臓にできてしまったとも聞こえます。
初めての抗がん剤治療
ここまであれよあれよという間に、本当にテレビや本の中でしか見たことのない話が現実に起こりました。
家族のガン、抗がん剤治療です。
身内のガン
実は、私の父が胃ガン、それもスキルス性のガンで亡くなっています。
でも、私はアルコール依存症でかなり酷い状態だったため、たまにお見舞いに行っただけで母に任せきりでした。
本当に酷い娘です。
それが、今から15年程前でしょうか。
その後、実の弟も5年程前に胃ガンで入院、幸い手術が成功して現在も元気にしています。
家族の2人が胃ガンでしたが、父親は義父なので遺伝は関係なさそうです。
そして、父親や弟が抗がん剤治療を受けたのかどうかは不明です。
抗がん剤治療とは
抗がん剤や放射線治療などは、皆さんも1度は耳にしたことがあると思います。
ガンを治療するに当たって化学療法を用いることです。
抗がん剤を使うことによって、ガン細胞をやっつけたり増殖を抑えたりする治療法になります。
ところが、この抗がん剤治療はガン細胞ばかりを攻撃するのではなく、正常な細胞まで攻撃をしてしまうのです。
そして、その副作用が大変苦しいことも知られていると思います。
代表的な副作用には吐き気、嘔吐、脱毛、発熱、頭痛などがあります。
化学療法専門の医師からも「はっきり言って髪の毛は抜けます。そしてあらゆる身体の変化が生じます。」と言われました。
旦那も抗がん剤治療を2回受けました。
最初の説明で副作用について聞かされていたので覚悟はしていましたがそれ程苦しい副作用はまだないようです。
これから先、何度行うか分からない抗がん剤。
膵臓ガンを治すことは難しいかもしれないけど、膵臓ガンと仲良く付き合っていかなければならないのです。
毎日の病態も全く様子が違います。
食事が美味しく食べれることもあれば、いきなり気持ちが悪くなったり痛みを訴えることもあります。
あまりにも無理な要求にムカっと来ることもありますが、相手は余命宣告を受けた病人。
イライラしてしまったら負けです。
今日も朝から、いきなり「水あめが食べたい。駄菓子屋の水あめ。」
きっと意識がもうろうとしているのでしょう。
駄菓子屋さんなんて、この辺じゃ大きなショッピングモールにしかありません。
自分の幼いころと被ってしまっているのでしょうね。
今後はもっと辛くなることが予想される旦那ですが、いや~、全然死ぬ気はないようですよ(笑)
なんせ、食べるものへの欲求は尽きないのですから。
アウトローな旦那を生かすも殺すも私にかかっているということですかね~(笑)
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまの心と身体の健康を心からお祈り申し上げます。