アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

アルコール依存症の末期、成れの果てってどんな感じ?

2018/11/27
 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

 

先日、テレビドラマ「相棒」で薬物依存症の『シャブ山シャブ子』さんが世間を騒がせましたよね。

私はドラマは見てなかったのですが、youtubeで拝見したところ、

「あたしじゃん!」(昔の)

なんて、思っちゃいましたよ(笑)

 

アルコール依存症も薬物依存症も同じなんですよ、症状は。

あの『シャブ山シャブ子』さんの症状は薬物依存症の末期、それこそ成れの果てとも言えるのかもしれません。

 

依存症の末期は、身体的にも精神的にもボロボロになります。

 

身体的には、まず、悪くなるのは肝臓です。

これは素人?さんでも知ってますよね。

ところが、肝臓ばかりではありません。

心臓、膵臓、胃、腸、脳、足、歯、血管、臓器という臓器全てを壊してしまうのです。

お酒で足?

何のつながりもないような気がしますが、私もお酒で足を悪くして杖を突いている人をたくさん知っています。

末梢神経障害、大腿骨骨頭壊死、痛風など恐ろしい病気になってしまいます。

精神的にも、脳も心も壊れてしまうためズタボロになります。

お酒ばかり大量に飲んで、ろくに食べないのですからホルモンのバランスが崩れます。

そうなると、アドレナリンだとかドーパミンなどパワーがあるホルモンが活躍しません。

太陽の光なんて浴びないのだから、幸せホルモンのセロトニンだって出てきません。

そんなんだから、うつ にもなります。

このように様々な症状を経てアルコール依存症の悪循環のループをグルグルと回って行くのです。

 

私も自慢(笑)です!

肝臓の悪さを表す数値ガンマGTPというのがあるのですが

 

な、なんと15,000いう記録を出してしまいました!

健康な人のガンマは40〜50ぐらいです。

私がいかに妖怪なのか、ご理解頂けると思います。

 

いや〜、成れの果てだったな〜。

 

アルコール依存症の末期症状

 

その1

先程も書きましたが、アルコール依存症は体の臓器全てを壊します。

まず、肝疾患が代表的です。

肝臓は無言の臓器といって、大量にお酒を飲んでいても痛くも痒くもありません。

でも、自覚症状がないまま、飲酒を続けることでアルコール性肝炎、アルコール肝線維症になり、発熱や腹痛などの自覚症状が出てきてしまいます。

さらに飲酒を続けていると、やがては末期の肝硬変になってしまうのです。

肝硬変の回復は非常に難しいでしょう。

 

身近には、こんな人もいました。

 

マロリー・ワイス症候群 といって、激しい嘔吐を繰り返して食道と胃の境目あたりが避けて出血してしまうのです。

 

その2

アルコール専門の病院に通っていて、もちろん薬ももらいます。

必ず処方されるのが、ビタミン剤です。

アルコール自体の毒性より、飲酒することで食事が疎かになり、栄養のバランスが悪くなります。

栄養のバランスが崩れ、ビタミンB1、B6、B12が不足となり全身の様々な神経に障害が起こってしまうのです。

手足の痺れ、痛み、脱力、筋萎縮。

無欲状態、眼球運動障害、眼振、失調性歩行

アルコール性小脳失調症など。

脳が萎縮して認知症のようにもなってしまいます。

 

その3

アルコール依存症は精神疾患でもあります。

やはり、アルコール専門の病院では精神を病んでいる人もたくさんいました。

代表的なのが うつ  です。

アルコールが先なのか、うつ が先なのかはその人によって違いますが

アルコールの影響で うつ になってしまった人はアルコールがやめられれば、うつ も良くなるようですが…難しいでしょう。

他にも、双極性障害、不安障害、統合失調症などが関係することが多いようです。

 

私は、急性肝炎、急性膵炎、記録的な肝臓の数値でかなり末期に近いものはあったのですが、

結果的には、糖尿病になりました。

この糖尿病もアルコール依存症と同じように完治はありませんが、努力次第で回復は可能です。

 

私の場合の末期症状

 

私はですね〜(笑)

色々あり過ぎて分からんですよ。

肝臓は痛みは感じないけど、体調は如実に悪くなりますよね。

膵臓は死ぬほど痛いです。

幻聴、幻覚もかなり酷く、ほとんどキ◯チガイでした。

アルコール性てんかんでぶっ倒れもしました。

 

でも、本当に苦しかったのは

飲みたくないのに、体が求めるんですよ、酒を。

 

吐いても吐いても、飲まないといられない。

 

辛くて、辛くて…

 

それでも飲まなきゃならない。

横になっても、立ってもいられない。

トイレに立てこもって飲んでるようなものなんです。

 

でもまだマシだったのかもしれません。

それで済んだのですから。

命があるのですから。

 

そうそう、忘れてました。

お酒がやめられるように、お酒を飲まないように、お酒を飲んでしまうと大変なことになるという薬があるんです。

抗酒剤というのですが、これを飲んでお酒を飲むと、体の弱ってる人は死んでしまうこともあるのです。

 

でも、我慢できなくて

飲んでしまう人がいるんです。

私が知っている人だけで3人います。

 

この場合も、ある意味

末期だと言えるんでしょうね。

 

前回の記事にも書きましたが、

アルコール依存症がお酒を飲み続けることは

「無言の自殺行為」

なんです。

末期、アルコールをやめない限りはいつも末期との、死との隣り合わせだと思います。

アルコール依存症で、今お酒を飲んでいる人には命の価値なんて感じないでしょう。

 

少しでよいから、素面になって考えてみて下さい。

絶対に蘇ることはできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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