ある日の朝突然起きれなくなった!これってうつ病?他の病気?
朝、起きるのが苦手だという人はたくさんいますよね。
特に若い人は布団の中で「あと5分、あと3分」となかなか起きることができないはず。
それでも健康ならば、どうにかこうにか起きて朝のルーチンをこなし学校や職場に行くことはできます。
ところが、まるで体に鉛でも入り込んでしまったように起きようとしても起きれないなんてありませんか?
自分の体なのに自分じゃどうすることも出来ない、そして起きれない...
これって何かの病気?
そう、もしかしたら自分では気づかないうちにうつ病にかかっているのかもしれません。
今回は、朝起きれないことと病気の関係を探ってみました。
目次
朝起きれないって何かの病気?
いやいやそんなこと言ったって朝、起きれないのは当たり前でしょう。
そうですよね、朝起きるのは苦手、でも、以前はきちんと起きれたのに最近になって起きれないってのはどうなのですかね?
起立性調節障害かもしれない?
決して眠いわけでもないのに朝起きれない。
もしかしたら、起立性調節障害という自律神経が関係している病気かもしれません。
最近、朝起きれないだけではなくて立ちくらみやめまい、頭痛、動悸などを感じていませんか?
普通は体の成長が著しい思春期にかけて起こりやすい病気ですが、精神的なストレスや環境の変化などで大人でも発症することがあるようです。
症状が強く出るのが午前中なので、朝起きるのがつらく会社に遅刻してしまったり、仕事が上手く捗らないのですが、午後になると落ち着いてくるため
ただの怠け病だなんて誤解されやすく、社会生活の上で影響を及ぼしてしまうこともるようです。
また、症状が午前中だけしか起こらないことで自分でも病気に気がつかないのだそうです。
まずは、こんな症状があったら起立性調節障害かもと疑ってみてください。
・朝起きれないことが多く、午前中は調子が悪い
・立ち上がったときや立っているときに気持ちが悪くなることがある(失神することも)
・立ちっぱなしでいるとめまいや立ちくらみがする
・歩き回ったり、階段を登ったりと少ししか動いてないのに息切れや動悸がする
・いつもはしない乗り物酔いや倦怠感、疲れ、食欲不振などがある
なかなか判断が難しい病気ですが、以前の自分と比べて明らかに上記のような症状がある人は早めに受診してくださいね。
概日リズム障害かもしれない?
概日リズム障害とは、サーカディアンリズム障害とも言われていて人の体内リズムが後ろにズレてしまい起こる病気のことを言います。
朝起きれない、朝の体調が悪い人のほとんどはこの概日リズム障害だということです。
要するに、宵っ張りさんに多い病気のようですよ。
そこへいくと、私なんかは夜の9時にはお布団に入り朝の4時には目覚めるので概日リズム障害とは無縁ようです(エヘン!)
つまり、引きこもりの人で昼間のルーチンワークがないと誰でも引き起こす可能性があるのだとか。
深夜まで起きていて朝早く起きろと言っても無理なこと、朝方は深いノンレム睡眠になっているので朦朧(もうろう)として起きれない。
無理やり起きたところで、活動体制の交換神経が優位な状態へと切り替わりにくく下記のような症状が現れてしまうのです。
・吐き気
・めまい
・気分が重い
・頭痛
こちらの症状も自分ではなかなか判断しづらいですよね。
ちなみに、サーカディアンリズムや体内時計、睡眠について下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼
また、概日リズム障害と起立性調節障害の症状はとても似ていて区別しにくいのですが、概日リズム障害には次のような症状はないようです。
・立ちくらみ
・立ったときの気分の悪さ
・息切れや動悸
低血圧かもしれない?
かつては、「低血圧な女性は気だるくてセクシー」なんて言われていませんでしたか?
なんか、朝起きれない女性はアンニュイな感じがしたのでしょうか?
でも、これはただの通説であって何のエビデンスはないみたい(笑)
低血圧を疑うより睡眠を見直したほうが良いようですよ。
つまり、上記の概日リズム障害の改善をおすすめします。
非定型うつかもしれない?
ここで聞きなれない病名が出てきました。
非定型うつ病とは新型うつ病とも言われ、若い女性が発症しやすく男性の3~5倍もの人がいるのだとか。
特徴としては、わがままだとか甘えていると言われてしまうことが多く、症状が悪化してしまう人も少なくないようですよ。
そして現在は、うつ病患者の半数以上の人が新型うつまたは非定型うつという診断名がついているそうです。
非定型うつ病っていったいどんな症状なのでしょう。
・過眠・過食:1日に10時間以上眠るがそれでも眠い。異常に食べてしまい太る。
・拒絶過敏症:ちょっとしたミスを指摘されると全人格を否定されたように過剰に受け取り反応する
・鉛様疲労感:特に運動をしたり仕事をしたわけでもないのに身体が重く怠い
・気分反応性:嫌だと感じる仕事は行けないのに嬉しいと感じる異性とのデートならルンルンで行ける。
う~ん、この症状を見ると確かにわがままだとか甘えていると誤解されてしまいそうですね。
ここら辺が、定型(本来の)うつ病と違い非定型うつ病と呼ばれる由縁なのでしょうね。
でも、どうでしょう。
非定型うつ病の症状は他の朝起きれない病とは違うことが多いようです。
しかし、通常の?定型うつ病の症状は非定型うつ病と違い、他の朝起きれない病と似通っているため判断も難しいですよね。
また、定型うつ病の症状は朝起きれないことの他にもあるので、下の記事を参考にしてくださいね▼
起きれない!やる気が出ない。うつ病の初期症状を6項目でチェック!
定型うつ病と非定型うつ病の違い
一般的に定型うつ病は中年以降に多く、非定型うつ病は若い人、それも若い女性に多いと言われています。
それ以外に定型うつ病と非定型うつ病にはどんな違いがあるのでしょう。
うつ病になりやすい人の特徴
通常のうつ病、定型うつ病の人の特徴は
・まじめ
・几帳面
・責任感が強い
・完璧主義
・道徳観が強い
・人からの評価も高い
などと言われていますよね。
人からの信頼を裏切ることができないと思い、依頼された仕事を無理して抱え込んでしまったり
臨機応変に対応するズルさがないため、自分を追い込んでしまう(まるで私見たい(笑))
これってかなりのストレスですよね。
では、非定型うつ病の人ってどんな特徴があるのでしょう。
・漠然とした万能感(全てできると思い込む)
・回避傾向が強い
・社会的役割じゃない部分での自分自身への愛着が強い
・あまり仕事熱心ではない
・上下関係や社会への嫌悪感がある
なんとな~く若い女性のわがままにも見えますが実は、このような人でも元々の性格は違ったようです。
元々は
・良い子タイプだった
・周りの評価に応えようと頑張りすぎる
・あまり自己主張をしない
だから、一概に「あの子最近わがままだな」なんて思ったりしないであげてくださいね。
そして、自分で「前はできたのに最近、できない」と心あたりがある場合は非定型うつ病になっているかもしれません。
非定型うつ病の改善
前はこんな性格じゃなかったのに最近、自分でもわがままになったなと感じる人は非定型うつ病の可能性があります。
では、もう昔の自分に戻れないのかというとそんなことはなく改善方法はあるので安心してくださいね。
もちろん、病院に行って心理療法や薬物療法を受けることをおすすめしますが、自分でできることから試してみてくださいね。
それには、まずは生活リズムを整えること!
こちらに関しては上記の
アルコール依存症になるとどうして眠れないの?を参考にしてください。
それに、人はみんな同じパターンの生活をしているわけではないので自分なりの生活リズムが必要だと思います。
夜勤が多い仕事、夜のお仕事をされている方もいますし昼間に寝なくてはならない人もたくさんいます。
そんな人は次のことに気をつけてくださいね。
・就寝前にはなるべく強い光を浴びないようにする
・日中に飲酒し過ぎないようにする
・夜起きた後は光を浴びる(電気の光等)
・朝眠る前に軽い運動をする(ストレッチなど)
・入浴は寝る1時間前にぬるめのお湯にゆったり浸かる
・仕事中にできれば仮眠を20分程度とる(コーヒーなどのカフェインを飲んでからがおすすめ)
こうして見てみると睡眠の注意が多いようですが、もちろん栄養価の高い食事で食べすぎないようにすることも大事なので気をつけてくださいね。
自分の身体は自分で守ることができます!
あなたも希望を捨てないで、朝起きれるようにチャレンジしてみてください。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
皆さまの精神と身体の健康を心からお祈り申し上げます。
webライターやってます。