アルコール依存症を克服した60歳主婦の奇跡の備忘録

アルコール依存症は完治しないの?再飲酒でアル中に逆戻りする理由

 
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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

今年ももう後半、9月も中旬になってしまいました。

皆さんはどんな夏をお過ごしでしたか?

夏といえばビール、どんなにビールが飲みたかったことか...つらかったでしょう。

でも、きっと皆さん耐えたはずです。

だって、私たちアルコール依存症は一口でも飲んでしまえば元の木阿弥、すぐに元の状態に逆戻りしてしまうんですもの。

アル中に完治はないんですもの...ピエン

ということで今回は、なぜ、アルコール依存症は完治しないのか、再飲酒したらまたアル中に逆戻りしてしまうのかを考えてみました。

ぜひ、ご覧くださいね♪

アルコール依存症は完治しないの?

私が「自分はアル中なんじゃないか」と思ってアルコール専門クリニックに初めて行ったのが今から15年くらい前のことでした。

その帰り道、あまりにもショックで事態を飲み込めずにいたのです。

それが何かというと!

アルコール依存症という病気は治らない

それまでにも自分で本を読んで多少の知識はあるつもりでした。

たぶん、「私はアルコール依存症という病気かもしれない、病気なら治療すれば治るのだろうな」...と。

そして、アルコール依存症なんだけど病院に行く私ってちょっエライ?みたいな...自己陶酔なんかしちゃってましたね(笑)

ところが!

病院に行き、先生やワーカーさんとお話していて分かったことは

私はアルコール依存症であり、アルコール依存症は完治しない病気であり

アルコール依存症という病気を良くするためにはお酒は2度と飲んではいけない!ということでした(ガ~ン)

もう飲んではいけない

何がショックだったかって...

アルコール依存症は病気だと聞いて安心したのも束の間、病気なら普通は治療すれば治るのが当然!だと思っていたのに

な、治らない~?

しかもしかも、もう金輪際お酒を口にしてはならない~?

そんなの聞いてないよ~!

お酒で散々苦しんで病院に行ったくせにこんなこと考える私も私ですが、本当にその時は金槌で頭をガツンと叩かれたように星が見えました。

それ程、衝撃的だったのです。

お酒は私の唯一、唯一の心の安らぎだったのに、信じられな~い!!

お酒を2度と飲んではいけない理由

アルコール依存症だと診断されて、「それなら量を減らせばいい、たまにしか飲まなければいい」と思いますよね。

しかし、そもそもアルコール依存症がアルコール依存症だと診断される理由は、1度飲みだすとコントロールが利かなくなるから。

そこなのです、私たちは一口でも飲んでしまえばコントロールが利かなくなってしまう病気にかかってしまったのです。

アルコール依存症だと診断されたあなたも、きっと何度も実験しましたよね。

「そんなことない、自分は飲んでも1杯でやめられる、コントロールなんて簡単さ!」と1日目は1杯のお酒で我慢できます。

そして、次の日

「昨日はちゃんと1杯でやめられたから今日だって1杯でやめられるさ!」と大成功!

またまた次の日

「2日続けて1杯でやめられたから今日は2杯飲めるな...ウィっと」

そして、どうなったかは見当がつきますね。

もう、元の木阿弥、ぶっ倒れています(笑)

私も何度挑戦したことでしょう、ウッウッウッ...。

何度チャレンジしても1日目2日目はまだコントロールできますが3日目くらいになるとコントロール不能になってしまうのです。

この状態を考えるとアルコール依存症を良くしたいのなら、もう2度とお酒を飲んではいけないということになるのでしょうね~ピエン。

再飲酒でアル中に逆戻り?

ここまでをお読みいただいてもわかるようにアルコール依存症と1度診断されたら生涯、アルコール依存症です。

どんなに、飲まない人生を送っていてもどんなに断酒を積み重ねていても再飲酒してしまえば元の木阿弥、やっぱりアル中に逆戻りしてしまいます。

断酒には期限がない

3ヶ月飲まなければ治るよ、1年我慢すれば飲んでいいよ、なんて断酒に期限があったらどんなに嬉しいことか。

喜んで我慢しますよね。

ところが、そんなに都合のいい話はありません。

皆さんも聞いたことがあると思いますが、お酒を何年飲まなくても、20年30年と断酒していても1度飲んでしまったらただのアル中に戻ってしまったと。

私もこの業界に10年以上お世話になっていますが(笑)

断酒期間が長い人が何かしらの事情で飲んでしまっても、すぐに立ち直ったという話は聞いたことがありません。

もしかしたら、そんな人もいるかもしれませんが、まずいないでしょうね。

結局は、どんなに長い時間をかけて断酒していたとしても

それこそ長い時間をかけて作り出された依存症の脳の回路はそう簡単に消し去ることはできないということです。

1度沢庵に漬かってしまった大根は2度と大根に戻らないのと同じことなのですね。

ちなみに、アルコール依存症の思考回路については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね▼

お酒がやめられない理由!アルコール依存症の思考回路

断酒は最終目標ではない

アルコール依存症が普通の人として生きていくための手段が断酒であり決して断酒の為の人生ではないと私は考えます。

断酒が最終目標ではなく、アルコール依存症者の最終目標は自律です。

お酒に囚われた生き方をしてきてしまいましたが、ここでまたアルコール依存症であることに囚われた生き方をするのも悲しくないですか?

アルコール依存症であることを忘れてはいけませんが、アルコール依存症だからとめげることも卑屈になることもないのです。

また、スリップ(再飲酒)してしまい自分を責める人もいますが

アルコール依存症がスリップするのは仕方のないこと、病気の1つの症状なのですから。

そういう病気なのです。

たまに、Twitterで何度もスリップしてしまう人を見かけますが、心配なのは身体のことです。

スリップでもすぐに止まる人もいれば連続飲酒になってしまう人もいて、連続飲酒になるとアルコール依存症の進行も早まってしまいます。

そうなると、肝臓や膵臓などの身体への負担も大きくなってしまうのでなるべく早く気づいてまた断酒に取り組んでいただきたいと思います。

私は断酒を継続するために次のようなことに取り組んでいました。

良ければ参考にしてくださいね▼

アル中歴32年の私がお酒をやめるためにやったこと

アルコール依存症が普通に人として生きて行くための手段、断酒を継続して小さな幸せをたくさん見つけていきましょう。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さまの精神と身体の健康を心からお祈り申し上げます。

 

webライターもやっています。

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ド貧乏な家に生まれ、両親は離婚して更にド貧乏。やっと小金持ちの男と結婚できたと思ったらちょっとアウトローな男だった。 幼少期から、アル中になる素質、深い闇はあったのかもしれないけれど、結婚生活のさなか、キッチンドランカーから本格的なアル中に。子供3人育てながら毎日お酒、飲んでました…。あれからウン十年、今は全く飲んでいません。少しだけ幸せになれました。

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